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ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ なんと雨のステージで大波乱が起きてしまう!

海外情報
Photo by Sergio Gallego on Unsplash
この記事は約12分で読めます。

フランスでコロナが急拡大しているために、オービスク峠を越えて、トゥールマレー峠での決戦はなくなった。すべてスペイン国内でのレースとなる。スペインも大変だと思うけど~。

 

詳細は上で書いているが、結構優しくなったかも。と言っても気温は低いし、第1週スタートからの疲れがたまっているのは間違いない。

休息日前なので、イネオストレインか、ヴィズマトレインか、モビスタートレインがさく裂するかもしれない。

 

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第6ステージ ビエスカス~サジェント・デ・ガジェゴ(アラモン・フォルミガル) 146.4㎞

第6ステージ photo Unipublic

146.4kmの距離で獲得標高は3,040m。距離は若干伸びたけど、難易度は下がっている。

スタート地点は変わらないが、アラモン・フォルミガルで登りフニッシュとなっているところが厳しさが一緒だ。

 

アラモン・フォルミガルの登りゴール  photo Unipublic

最後の登りゴールは、登坂距離14.6kmだが、平均勾配4.6%。メチャクチャきつい勾配でないが、そこは逆にスピードを増して登られると厳しいだろう。

最後のフニッシュラインを駆け抜けるのは、どのチームのエースだろうか?

 

大量離脱

photo cycling today ストリーミングより 以下同様

クレルモン・フェランのTGVことレミ・カヴァニャのアタックから始まる。第1ステージにもアタックをかけたが、今日も快調に単独で逃げ続けることだろう。

 

だが、10kmほどでレミ・カヴァニャは捕まってしまう。

 

集団はユンボ・ヴィズマが引く。プリモシュ・ログリッチは黄色いジャージを着ている。赤のマイヨロホの上から黄色の長袖チームジャージを着ているためだ。

 

クリス・フルームはレインウエアーを着ている。少し雨がパラパラと降ってきている。寒いだろうなあ~。

 

逃げは23人もいる。

24. セルジオ・ヘナオ(Sergio Henao)UAEが総合23位で4分41秒しか離れていないので、逃げは許さないだろう。

残り107kmで2分27秒のタイム差。あまりタイム差は貰えないはずだ。セルジオ・ヘナオが逃げを止めない限り。

 

23人は綺麗に回している。残り90kmで3分15秒までタイム差を開く。これからAlto de Petralbaの山岳(6.2km・平均勾配5.1%)に突入する。

何人残るかな?

 

残り85kmでもユンボ・ヴィズマが先頭を引く。

 

最初の山岳ポイントは、さして争うこともなくコフィディスの二人が取る。雨がかなり降っており全員レインウエアーを着こんでいる。

 

雨の中23人は固まったまま、2回目の山岳に入っている。Puerto de Alto de Cotefabloの山岳。13.1kmで平均勾配4%。

後続とは4分の差になろうとしている。最後の登りで急激に追い込まれるだろう。

 

トム・デュムランはアシストとしてサコッシュを受け取ったら皆に分けている。トム・デュムランがアシストなんて、凄いチームだ。

 

ゴルカ・イサギレ(Aatana)の下りアタック。しばらく一人で走る。

 

集団先頭はトム・デュムラン。ラスト12.2kmで逃げ集団とは2分44秒のタイム差。実はプリモシュ・ログリッチは下りで遅れている。

ここは第3グループなのだ。前とは20秒以上のタイム差がある。

 

ラスト6.9kmで逃げは9人ほど。雨の降りしきる中逃げは吸収されずにゴールできそうだ。

 

後ろからもちぎれていたグループが繋がり12人に。アタックが掛からぬまま誰もがお見合い。この中から勝者が出るので慎重に進んでいる。

 

後続は一人のアタックから大量の離脱が相次いだ。

決定的なのはマルク・ソレル(Movistar Team)がアタックをかけてから。皆が競い合うように前に上がる。もう、ユンボ・ヴィズマは抑えきれない。と、いうか誰もアシストがいない。

 

先頭集団では、満を持してヨン・イサギレがアタック! イサギレ兄弟は大活躍だ。

 

カメラに水滴がついて、全く見えない状態から混戦となり、リチャル・カラパスもヒュー・カーシーと共に抜け出し、前を追う。

 

ヨン・イサギレの切れの良いアタックは、後続を寄せ付けない。一気に後続との差を開いていく。

 

後方では、大量のアタックに対応しきれないプリモシュ・ログリッチが取り残されている。残り1.3kmでタイム差は21秒。

カメラについた水滴で曇って画面も良く見えない状態だ。かなり雨が降っている。

カラパスとログリッチのタイム差は13秒。すでにバーチャルリーダーをカラパスに奪われている。

 

うわ、ログリッチはダン・マーティンや、ダビ・デラクルスからも遅れてしまう。ヴィズマのアシストは一人もいない。

 

カラパスは快調にログリッチとのタイム差を広げていく。全開で先頭を引いて走る。

 

ヨン・イサギレは単独で第6ステージを制した。優秀なクライマーであることは間違いないが、勝利となると昨年のバスク1周の総合優勝以来だ。

兄のゴルカ・イサギレの下りアタックを見事に生かすことが出来た。

すでにエースのアレクサンドル・ウラソフが総合20位と沈んでいるので逃げも許されたのだろう。アシストの仕事がなければもっと勝っている選手だ。

 

 

プリモシュ・ログリッチは1分38秒遅れの20位。どうしたログリッチ。ここまで完璧な強さを見せていたのに突然崩れた感じだ。

冷たい雨の影響もあったのだろうが、一番はアシストがいなかったことだ。

ジョージ・ベネットは37位。セップ・クスは71位。これでは助けようがない。

プリモシュ・ログリッチの遅れた原因については別記事で。

これでマイヨロホはリチャル・カラパスに移った。ジロでは総合優勝にステージ優勝。そしてブエルタでもマイヨロホ獲得とイネオスの強さが光った一日となった。

このまま、リチャル・カラパスの総合1位が続くとは思えない。プリモシュ・ログリッチの逆襲はかならずあるだろう。まずは明日の休養日でしっかりと休んで立て直しを図って貰いたい。

 

こちらはレースハイライト

 

レースリザルト

第6ステージリザルト

Rnk Rider Team Time
1 Izagirre Ion Astana Pro Team 3:41:00
2 Woods Michael EF Pro Cycling 0:25
3 Costa Rui UAE-Team Emirates ,,
4 Power Robert Team Sunweb 0:27
5 Valgren Michael NTT Pro Cycling ,,
6 Martin Guillaume Cofidis, Solutions Crédits ,,
7 Cattaneo Mattia Deceuninck – Quick Step 0:38
8 Carthy Hugh EF Pro Cycling 0:48
9 Izagirre Gorka Astana Pro Team 0:53
10 Henao Sergio UAE-Team Emirates 0:55

 

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 3 ▲2 Carapaz Richard INEOS Grenadiers 24:34:39
2 5 ▲3 Carthy Hugh EF Pro Cycling 0:18
3 2 ▼1 Martin Dan Israel Start-Up Nation 0:20
4 1 ▼3 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 0:30
5 4 ▼1 Mas Enric Movistar Team 1:07
6 7 ▲1 Großschartner Felix BORA – hansgrohe 1:30
7 9 ▲2 Soler Marc Movistar Team 1:42
8 8 Chaves Esteban Mitchelton-Scott 2:02
9 12 ▲3 de la Cruz David UAE-Team Emirates 2:46
10 11 ▲1 Valverde Alejandro Movistar Team 3:00

 

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Age Team Pnt
1 1 Roglič Primož 30 Team Jumbo-Visma 79
2 3 ▲1 Carapaz Richard 27 INEOS Grenadiers 61
3 2 ▼1 Martin Dan 34 Israel Start-Up Nation 57
4 8 ▲4 Martin Guillaume 27 Cofidis, Solutions Crédits 36
5 11 ▲6 Carthy Hugh 26 EF Pro Cycling 33
6 4 ▼2 Mas Enric 25 Movistar Team 33
7 5 ▼2 Großschartner Felix 26 BORA – hansgrohe 33
8 6 ▼2 Soler Marc 26 Movistar Team 29
9 7 ▼2 Wellens Tim 29 Lotto Soudal 26
10 9 ▼1 Kuss Sepp 26 Team Jumbo-Visma 26

 

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Age Team Time
1 1 Mas Enric 25 Movistar Team 24:35:46
2 4 ▲2 Gaudu David 24 Groupama – FDJ 2:40
3 3 Mäder Gino 23 NTT Pro Cycling 2:57
4 5 ▲1 Vlasov Aleksandr 24 Astana Pro Team 5:27
5 7 ▲2 Goossens Kobe 24 Lotto Soudal 12:36
6 6 Zimmermann Georg 23 CCC Team 12:54
7 8 ▲1 Barta Will 24 CCC Team 14:06
8 9 ▲1 Sosa Iván Ramiro 22 INEOS Grenadiers 17:26
9 2 ▼7 Bagioli Andrea 21 Deceuninck – Quick Step 17:54
10 11 ▲1 López Juan Pedro 23 Trek – Segafredo 20:41

 

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Age Team Pnt
1 1 Wellens Tim 29 Lotto Soudal 19
2 2 Carapaz Richard 27 INEOS Grenadiers 18
3 3 Martin Dan 34 Israel Start-Up Nation 16
4 6 ▲2 Martin Guillaume 27 Cofidis, Solutions Crédits 15
5 4 ▼1 Kuss Sepp 26 Team Jumbo-Visma 14
6 20 ▲14 Izagirre Ion 31 Astana Pro Team 11
7 5 ▼2 Roglič Primož 30 Team Jumbo-Visma 7
8 7 ▼1 Jauregui Quentin 26 AG2R La Mondiale 6
9 8 ▼1 Mas Enric 25 Movistar Team 6
10 9 ▼1 Valverde Alejandro 40 Movistar Team 6

 

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