自転車ブームの減速と景気後退により、需要が少しずつ鈍化している自転車業界。
だが、自転車パーツをリードするShimanoの売上高は好調だ。
Shimanoの自転車製品部門の売上高は、2022年に前年比16.6%増の5174億円を記録している。売り上げを引っ張った意外な製品とは。
自転車部門の売り上げを引っ張る製品
自転車売上高の推移を見てみると。
- 2022 : 5174億円
- 2021:4437
- 2020: 2978
- 2019:2900
- 2017:2702
- 2016: 2595
- 2015:3140
- 2014:2740
- 2013:2173
- 2012:1982
- 2011:1773
- 2010:1694
- 2009:1447
- 2008:1859
- 2007:1578
物凄い伸び率だ。10年前と比べると2.6倍となっている。倍以上だ。
Shimanoの声明だと、エントリークラスに続いて、ミドルクラスの自転車の在庫水準が上昇したと言っている。
さらに、市場で「活発な」注文を集めた2つの製品を選び出している。
それは、 ハイエンド ロードバイク用の新しいShimano 105 グループセットと、そのスポーツ e バイク コンポーネントである STEPS (Shimano Total Electric Power System) だ。
Shimano 105は、電子化されて販売されたが、価格はかなり高い。
それでも、新車などには使われているということなのだろう。
多くの自転車ブランドが従業員の削減を進めている中で、Shimanoは2023年も好調に推移すると声明では述べている。
同社の広報担当者は、「多くの人々にセンセーションをもたらす魅惑的な製品の開発と製造に努め、企業と社会の間で共通の価値を創造し続ける。」
魅惑的な製品とは、噂される105の機械式のコンポの販売を指しているのだろうか。
それとも、コンポの多段化が進むのだろうか。魅力的で、面白い製品の開発が望まれるのは間違いない。
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