ニュージーランド選手権ではシェーン・アーチボルト(Deceuninck-Quick Step)がジョージ・ベネット(Team Jumbo-Visma)を破ってチャンピオン獲得。
これでDeceuninck-Quick Stepは合計55人のナショナルチャンピンの誕生となった。
女子の選手権は、Zwiftからプロとなったエラ・ハリス(Canyon SRAM Racing) がU23のTTと合わせて2冠を狙ったが、ロードでは2位となっている。
4分差を跳ね返す
レースではジョージ・ベネットが先頭集団からアタックをかけ、ゴール前60キロからソロで独走。
ジョージ・ベネットもシーズンオフに滑りリブ症候群の手術を受けており、今シーズンはグランツールでの復活を期している。
最大4分の差をもっていたが、ジワジワとシェーン・アーチボルトに詰め寄られる。ゴール前20キロでは2分30秒。ラスト10キロでは1分15秒の差。
通常プロレースでは10キロで1分縮めることが目安となっており、ギリギリ逃げ切れるかと思われたが。
シェーン・アーチボルトはラスト4キロでジョージ・ベネットに追いつく。こうなっては、トラック競技出身でスプリント力のあるシェーン・アーチボルトには勝てない。
ジョージ・ベネットは追いつかれてから、一度も前に出ることはなかったがゴールでもスプリントのために腰を上げることもなかった。
骨盤骨折からの復活勝利
シェーン・アーチボルトは、2015年から3シーズンBORAで走っており、2016年ツール・ド・フランス第17ステージで骨盤骨折するクラッシュをしてしまう。
だが、シェーン・アーチボルトは骨盤骨折したまま立ち上がり、ゴールしているから驚異的だ。
2019年4月より再び、BORA – hansgroheで走り2019ブエルタではサム・ベネットのリードアウトを務めた。
2020年サム・ベネットの移籍に伴い、Deceuninck-Quick Stepでウルフパックの一員となる。
今回の勝利で、実に4年の歳月を経て、完全に復活出来たと言っても良い。普段はリードアウトをしているので自分の勝利を狙えることはない。数少ないチャンスでもあった。
シェーン・アーチボルトはミケル・モルコフとサム・ベネットと走るスプリントトレインを楽しみにしている。
ミケル・モルコフはデンマークチャンピオンのナショナルジャージを着ている。サム・ベネットはアイルランドのナショナルジャージを着ているので、3人でカラフルなトレインが見られるはずだ。
見ているほうも見分けがすぐにつくので助かります。
Zwiftからプロとなったエラ・ハリスはロード2位
ヘラルドサンツアーで初優勝した、エラ・ハリス。
ニュージーランド選手権のU23タイムトライヤル優勝。続くロードは、TTで3位だったNiamh Fisher-Black(Bigla-Katusha)に敗れて2位。
おしくも、TTと合わせての2冠とはならなかったが、着実に進歩している。
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