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オウェイン・ドゥールがチームイネオスの今シーズン初勝利をもたらす

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Photo owaindoull instagram
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ツール・ド・ラ・プロヴァンスの第4ステージ。昨日のモン・ヴァントゥで驚異的な走りを見せたナイロ・キンタナが2位に1分以上の差をつけており、総合はほぼ決まっている。

 

アルケア・サムシックが逃げを容認したために、4人の逃げが決まった。まあ、捕まるだろうなと思われたレースだったが、ギリギリで逃げ切った。

3級山岳で、主だったスプリンターが遅れたのも集団の追いが甘かった理由の一つかもしれない。

 

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アルケア・サムシックが全力でキンタナをアシスト

https://www.procyclingstats.com/race/tour-cycliste-international-la-provence/2020/stage-4/today/profiles

第4ステージ プロフィール

 

最終ステージは単純ではなく、3級山岳のカテゴリーがある。

  • Col de 3 Termes(31km)
  • Col de l’Aire dei Masco(96.5km)
  • La Cride(154km)

さらに小さな登りとフィニッシュへの4キロの下り。スプリンターには生き残りが厳しいコースだ。

 

アルケア・サムシックが先頭 Photo: James Startt

 

50キロを過ぎて、ようやく4人の逃げが決まる。アルケア・サムシックは総合で遅れている4人の逃げを容認。

集団先頭は長い間アルケア・サムシックが引く。第1ステージを獲得したナセル・ブアニもナイロ・キンタナのためにアシストとしてキンタナを引く。

 

アルケア・サムシックのメンバーは最後の3級山岳では誰も残っていなかった。華々しく散ってしまった訳だ。

ナイロ・キンタナは一人でアスタナの攻撃を受けることになったが、3級山岳ではなんの問題もない。

今後、大きなステージではチームの山岳アシストの充実は大きな課題となるだろう。エースが丸裸になるようでは厳しい。せめてワレン・バルギルは残っていて欲しかったかな。

ナイロ・キンタナは、2017年のティレノ・アドリアティコ以来のステージ総合優勝となった。

 

完璧な逃げ切り体制

Photo: James Startt

 

逃げた4人のメンバーは

  1. オウェイン・ドゥール(Team INEOS)
  2. マティアス・ブランドル(Israel Start-Up Nation)
  3. イアン・ギャリソン(Deceuninck-Quick Step)
  4. ロマン・コンボー(NIPPO DELKO One Provence)

 

マティアス・ブランドル

Photo Matthias Brändle instagram

マティアス・ブランドルはオーストリアTTチャンピンに5回。タイムトライヤルスペシャリストだ。

今回逃げるには、最適のメンバーだった。

 

イアン・ギャリソン

Photo Ian Garrison instagram

 

多くのプロを排出しているHagens Berman Axeonから今シーズン移籍。

2019アメリカTTチャンピオンに20歳の若さでなっている逸材だ。昨年の世界選手権U23では2位となっておりTTが得意。

今回惜しかったのは、途中でメカトラでサポートカーに修理して貰っており、一度大きく3人から遅れている。

サポートカーの隊列の一番最後まで遅れていたので、結構な距離を足を使って戻ってきており、無駄足を使うことに。

 

ギリギリの逃げ切り

Photo: James Startt

 

イアン・ギャリソンのラスト3キロからの引きは強烈で、後ろから迫る集団とのタイム差を19秒に保ったまま引き続けた。彼の粘りによって逃げ切れたと言っても過言ではないだろう。

後ろで、オウェイン・ドゥールは完全に足をためていたのだから。

ラスト1キロで10秒までに迫られた時には、捕まるかと思われたが先頭交代を3回スキップして足を貯めていたロマン・コンボーが捨て身のアタック。

これで集団からの逃げ切りが確定して、最後のスプリントへ。

2016年リオデジャネイロオリンピック団抜き金メダリストのオウェイン・ドゥールにスプリントでかなう相手はいなかった。

 

オウェイン・ドゥールは

30キロで4分のタイム差があり、チャンスがあると思っていた。ギャリソンとブランドルのことは知っており、コースも最後が下っていることも昨年走っていてわかっていた。

ラスト2キロからは、彼らの動きを見ているだけで良くスプリントが待ち遠しかったね。
これはヨーロッパでの最初のプロ勝利だ。チームの今年の初勝利を得るのは素晴らしいことであり、クラシックの前に良い兆候だ。

今回、メンバーの中にはエディ・ダンバー、パヴェル・シヴァコフ、ジャンニ・モスコンがいた。

モン・ヴァントゥで良い走りをみせたエディ・ダンバーが総合6位につけていたが、総合が動くことはないので、チームからも逃げを容認された訳だ。

数少ないチャンスを物にできたオウェイン・ドゥールはクラシックに挑むことになる。

 

こちらは第4ステージのハイライト

 

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