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2年間、悪夢、地獄に住んでいたと語るナセル・ブアニがツール・ド・ラ・プロヴァンスで今季2勝目

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Photo emmanuelhubert3 twitter
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ナセル・ブアニ(Team Arkéa Samsic)はサウジツアーの勝利に続き、フランスのツール・ド・ラ・プロヴァンス第1ステージでも勝利。

けっして、万全のリードアウトで勝利した訳ではなく彼の力のなせるわざだろう。実はゴール直前で女性の道路横切りがあり、集団はギリギリで回避している。

もし、ぶつかっていたら大変なことになっていた。(一番したのハイライトでどうぞ)

ナセル・ブアニは昨年は勝利はなかったが、すでに2勝をあげる活躍を見せている。

 

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ツール・ド・ラ・プロヴァンス

https://www.tourdelaprovence.fr/

Photo tourdelaprovence.fr

ツール・ド・ア・プロバンスは、南フランス、プロヴァンス地方を舞台にした4日間のステージレース。

今年で5回目の開催となる若いレースだ。第4回の総合優勝者であるゴルカ・イサギレ(Astana Pro Team)。第3回の総合優勝者アレクサンドル・ジュニエ(AG2R La Mondiale)も出場している。

ナセル・ブアニの所属するアルケア・サムシックのメンバーは

 

Team Arkéa Samsic
スタートリスト
  • ウィネル・アナコナ(クライマー)
  • ワレン・バルギル(クライマー)
  • ナイロ・キンタナ(クライマー)
  • マキシム・ブエ(パンチャー)
  • ナセル・ブハニ(スプリンター)
  • コナー・スウィフト(スプリンター)
  • ブラム・ウェルテン(スプリンター)

ナセル・ブハニのスプリントトレインは、2018年イギリス国内チャンピオンのコナー・スウィフトとマキシム・ブエ33歳。ブラム・ウェルテン21歳が担当する。

4人の逃げか捕まってからの位置取り合戦は熾烈。各チーム共にスプリンターのための要員は少ないので強烈は列車は出来ない。

ナセル・ブハニは、リードアウトをつとめていたコナー・スウィフトとはゴール手前のカーブを曲がる前には、すでにはぐれておりブアニは自力で位置を確保。

ラスト300mでも6番手当たりのかなり厳しい位置取り。そこからヤコブ・マレツコ(CCC Team)とジャコモ・ニッツォーロ(NTT Pro Cycling)を追い抜いたまくりは素晴らしかった。

 

コティディスでの2年間の悪夢

Photo nacer_bouhanni instagram

フランスのメディアでさえ、ナセル・ブハニのことをプロトンのマイクタイソンと呼ぶほど、レース外での騒動も多い男。

自らもボクサー経験があり、将来はプロボクサーになると言っている。

FDJでは、アルノー・デマールに勝ち星で上回っていたのにエーススプリンターの座を奪われ、不満をいだいたブアニはコティディスに移籍。

 

コティディスでのブアニの成績
  • 2015年11勝 Critérium du Dauphiné (2.UWT) Stage2・4優勝
  • 2016年10勝 Critérium du Dauphiné (2.UWT) Stage1 優勝 Paris – Nice (2.UWT) Stage4 優勝
  • 2017年7勝 Paris – Nice (2.UWT) Stage3 優勝
  • 2018年6勝 La Vuelta ciclista a España (2.UWT) Stage5 優勝
  • 2019年 勝利なし

2016年には、ツール前にホテルで酔っ払いと乱闘騒ぎを起こして、ブアニは相手を殴り拳をケガしてしまう。拳をケガしては、ツールに出場することも出来ない。

2017年のツールでは、第10ステージでクイックステップのファビオ・サバティーニをどついてしまって、罰金と1分のペナルティ。

2018年にGMが変わったことがブアニにとって逆風となった。喧嘩っ早いブアニをGMは嫌い、ブアニ中心のチームでなくなってしまう。

GMのセドリック・ヴァスールとは性格も合わず、エースの座はクリストフ・ラポルトに奪われてしまいツールにも2年連続で出場出来なかった。

 

ブアニはGMが変わってからの2年間本当にコティディスが嫌で、2年間、私は悪夢、地獄に住んでいたとさえ語っている。

ナセル・ブアニはアルケア・サムシックに移籍してようやく落ち着いたようだ。次の山岳ステージではキンタナやバルギルのアシストをすると言っており、チームへのアシストを誓っている。

人は信頼されないと強くもなれない。ようやく落ち着いてレースが出来る環境を手に入れた。あとは、ワールドツアーでの勝利とツールでの勝利を目指して戦うだけだ。

 

こちらはツール・ド・ア・プロバンスの第1ステージハイライト

 

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