チームイネオスは、サントス・ツアー・ダウンアンダーの出場選手を発表した。
ラインナップを見るとローハン・デニスがリーダーとなるようだ。彼は2015年にツアー・ダウンアンダーで総合優勝をしている。
その時と同じコースが今回のツアー・ダウンアンダーでは組み込まれた。
チームイネオス出場メンバー
A new racing season begins at the #TourDownUnder 🇦🇺
— Team INEOS (@TeamINEOS) January 9, 2020
Let’s meet the first @TeamINEOS lineup of the decade:@RohanDennis (🏆 ’15)@owaindoull @ChrisLawless95 @LukeRowe1990 @PavelSivakov @IStannard @DylanvanBaarle pic.twitter.com/zsmhUwP0cf
メンバーを見ると、ローハン・デニスがエースナンバー。
見事にアシストを揃えてきた感じですね。ローハン・デニスがこけたら、パヴェル・シヴァコフが総合を狙うはず。
パヴェル・シヴァコフにとっては、得意のコースのようにも見えるしウィランガヒルでも良い走りが出来そうだ。
ローハン・デニスが勝たなければならないステージとは
ローハン・デニスが2015年ツアー・ダウンアンダーで総合優勝を飾った時には、第3ステージのアンリー〜パラコームで勝利している。
ツアー・ダウンアンダーと言えば、ウィランガヒルが最も注目されるが、ここで6連勝しているリッチー・ポートでさえ総合優勝したのは2017年しかない。
そのリッチー・ポートが総合優勝した2017年にもパラコームのコースが組み込まれていたのだ。彼は第2ステージで16秒のリードを奪い最終ステージまで守り通した。
今年は、二人に総合優勝をもたらせたパラコームのステージが組み込まれている。ウィランガヒルの登りは強烈だが、何十秒もタイム差をつけることは出来ない。
昨年は、リッチー・ポートがウィランガヒルで勝ったが、すぐ後ろに後続選手が見えている状態だった。わずかなタイム差で総合優勝が決まるツアー・ダウンアンダーはウィランガヒルでは総合優勝の決着はつかないのだ。
パラコームは、1.2㎞と短いが平均勾配は9.9%ととても厳しい登りだ。しかもゴール前。
ここで大きなタイム差を生み出せば、ウィランガヒルで数秒以内ならば総合トップを守り通せるということになる。
ローハン・デニスがチームイネオスのリーダーとして優勝するにはパラコームを制するしか道はないと言っても良いだろう。
今回、ローハン・デニスはチームイネオスのエースとなったが、本人は短いステージレースのエースならば問題ないのだろう。
だが、厳しい山岳が続くグランツールではリーダーとなるのを躊躇しているようだ。それは昨年の摂食障害の経験があるからだ。
本人の意思とは関係なく、チームはローハン・デニスを総合系の選手として育てる方針かもしれない。だが、節制を続けないといけないグランツールライダーとなれるのかは疑問だ。
まずは、ツアー・ダウンアンダーでのローハン・デニスの登りでの走り。アシストを受けてのエースとしての走りが出来るのかに注目しておこう。
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