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レムコ・エヴェネプールはバロワーズ・ベルギーツアーのクイーンステージは簡単すぎたと

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Photo credit: sjrowe53 on Visualhunt
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レムコ・エヴェネプールはジロ・デ・イタリアで落車により、失意のリタイヤしてバロワーズ・ベルギーツアーで復帰。

2020年ツール・ド・ポローニュ以来の総合優勝をあげた。昨年8月15日にイル・ロンバルディアで墜落して以来、初のステージ優勝もタイムトライヤルで上げている。

レムコ・エヴェネプールは第4ステージのベルギーツアーのクイーンステージは簡単だったと言う。それは2年前と比べてローカルラップでの登りの勾配がきつくなかったことも関係している。

 

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コースと風の向き

 

第4ステージにはユイの壁もあったが、集団が分解するほどではなかった。最後のローカルラップ2周の登りでも最も厳しい勾配で2,100mで5.8%。

1周目を終えて、登りで違いを生むことは困難だと悟ったという。

途中でフィリップ・ジルベールと話したが、最後は30人のスプリントになると言われ、その通りになったと。

 

頭はもはや攻撃する準備ができていなかった。どこでアタックする?  頂上からはまだ7km下り坂でフィニッシュまで続き、風が先頭に立っていた。

追い風があれば、それは別の話だったかもしれない。やっていたら、それは、自殺行為だったでしょう。

まさに、ミッションインポッシブルの任務だったと。

そこでレムコは頭を切り替える。スプリンターのダヴィデ・バッレリーニのためにスプリントトレインの先頭を引っ張ることに決めたのだ。

 

スプリントに向けて切り替える

Tiz-cycling スクリーンショットより以下同様

 

ラスト2kmでロットのフィリップ・ジルベールが先頭を引く後ろで、レムコはロットのトッシュ・ファンデルサンドと話をしている。

 

トッシュにフィリップのハンドルを握ることが出来るかと尋ねた。二人で並んで走るのは意味がない。ヒィルが先頭から離れた時に、自分が引き継ぎスビードを維持して走った。

それはただの質問であり、トッシュは同意した。ベルギー人の間には敬意があり、お互いにあまり議論しない。

レムコがフィリップ・ジルベールからすんなりとパトンタッチしたのには、こんな経緯があったとは。

 

レムコは後ろのダヴィデ・バッレリーニを確認して引く

 

その後、レムコはゴール手前300mまで前を引き続ける。最終的にダヴィデ・バッレリーニは3位に終わってしまったが、レムコの働きは素晴らしいものだった。

引いて貰ったトッシュ・ファンデルサンドはジャスパー・デブイストに引き継ぐまでカレブ・ユアンを牽引。彼もレムコに助けられたと言っても良いかもしれない。

 

このステージ、2年前のように最後が厳しい登りならばレース展開は間違いなく変わっていたはずだ。レムコが間違いなく抜け出していただろう。

だが、すぐに、自分の勝利ではなくチームの為に切り替えることが出来るレムコはクレイバーだ。

今後、レムコはオリンピックの個人TTとブエルタに出場するが、その時にはベストに近い状態に戻っているだろう。

楽しみな男が帰ってきたと言って良い。

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