ロードバイクの情報を発信しています!

プリモッシュ・ログリッチは腹痛トレイ往復でもブエルタ制覇 来年は驚きの計画に

海外情報
Darko DjurinによるPixabayからの画像
この記事は約6分で読めます。

あらためてプリモッシュ・ログリッチは、よくブエルタを制したと言える。Red Bull-BORA-hansgroheのメンバーは食中毒と思われる症状で3人がリタイヤ。

 

実は、プリモッシュ・ログリッチも最終ステージの個人タイムトライヤルの日には、20回以上トイレに行っている。詳しくは言えないと言っているが、間違いなく腹痛だったはず。

それでも、ステージ2位の走りを見せるのだから凄いことだ。

プリモッシュ・ログリッチがブエルタに至るまでの練習内容と、来年の目標についてトレーナーのマーク・ランバーツが明かしている。

 

スポンサーリンク

ブエルタに至るギリギリの調整

 

トレーナーのマーク・ランバーツのコメント

今回のブエルタは、ベストではないにせよ、彼のこれまでのベストパフォーマンスのひとつだ。

そしてそれは、困難な準備の後のことだった。実際、ログリッチはツールでの落車で脊椎横椎を骨折している。

ログリッチは、ツールをあきらめた後、1週間バイクから離れ、ザルツブルクのRed Bullパフォーマンス・センターで3日間のリハビリを受けた。

その後、シーズンを中断した方がいいのではと迷ったが、整形外科医と医師から、痛みはあるがサイクリングは可能だというお墨付きをもらった。

その後、ティーニュのホルデボルダーで3週間の高地トレーニングを行ったが、最初の1週間は横突起を牽引していたため、強度はかけていない。

 

高地トレーニングの2週目と3週目だけは、高強度インターバルトレーニングをこなすことができた。

合計すると、それでもその高地トレーニング中は28~30時間の3週間をこなすことができたが、常に痛みを伴っていた。ブエルタでもその痛みは消えなかったが、パフォーマンスを発揮するためには耐えられるようになった。

だが、それでも途中腰の痛みで攻撃できないことも。

 

データによれば、ログリッチが優勝した過去3回のブエルタよりも、今回のブエルタのほうが過酷だった。

  •  1日のパワー出力 = 各ステージ平均+4 w/kg
  •  アルト・デ・モンカルビージョ = 過去最高のパワー出力に匹敵
  •  準備 = わずか3週間、28~30時間のトレーニング
  •   スタート時のフォームレベル = 95~97%

しかも、すべてが順調に進んだわけではない。

実際、Red Bull-BORA-hansgroheのスタッフやライダーの何人かが、最終週末に体調を崩した。

ログリッチは、症状は出なかったが、最終日は20回以上のトイレに。だが、ここまで来たからには、最後まで走りきらなければならなかった。

 

来シーズンの驚きの計画

 

トレーナーのマーク・ランバーツは、来シーズンのプリモッシュ・ログリッチの目標についても語っている。

まず、5度目のブエルタ・ア・エスパーニャの制覇には、今のところ、あまり興味がないとも。

 

では、ツール・ド・フランスはどうか。ログリッチは2020年ツールでは総合優勝に近づいたが、第20ステージで、タデイ・ポガチャルにマイヨジョーヌを奪われた。

その後、ツール・ド・フランスを走り切ることはない。2021年、2022年、そして2024年のツール・ド・フランス出場も、常に落車でリタイヤとなっている。

 

トレーナーのマーク・ランバーツのコメント

まず、ツールで勝つこと。しかし、おそらく成功することはないだろうと、彼はますます悟っている。

 

では、第2の目標は?

ツール・ド・スイスで勝つこと。そうすれば、プリモシュはワールドツアーレベルの1週間の大きなステージレースをすべて制覇したことになる。

来シーズン、彼は間違いなくそれに取り組みたいと思うだろう。もっとも、彼は最近、3つのグランツールを1シーズンに1度走りたいとも言っていたし、そうなるとツール・ド・スイスは合わないのだが……。

しかし、たとえ残りの2つか3つの目標がうまくいかなくなったとしても、彼はすでに驚異的なキャリアを歩んできたと言うことができる。

 

すでに歴史に乗るライダーに

 

プリモッシュ・ログリッチは、現役ではクリス・フルームの7度のグランドツアー制覇に続く5度目のグランドツアーを制覇している。

すでに歴史上の偉大なライダーに並ぶ功績を残しているのだ。来シーズン、3度のグランドツアー出場。是非、目指して貰いたい目標だ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました