2025 フィゲイラ・チャンピオンズ・クラシック　恐ろしい勝ち方!

2023年に、フィゲイラ・ダ・フォスが町に昇格してから250年、市に昇格してから140年となった。それを祝って前日には、一般向けのチャンピオンズデイのイベントが開催。

フィゲイラ・チャンピオンズ・クラシックはポルトガルで開催。昨年、1クラスからプロレースに昇格。Figueira Champions Classic(1.Pro)

 

過去の優勝者は

• 2024    レムコ・エヴェネプール
• 2023　カスパー・ピーダスン

 

フィゲイラ・ダ・フォズ～フィゲイラ・ダ・フォズ　192.7km

 

前半は、平坦だが後半のフィゲイラでの海岸線のアップダウンを使った周回コースは厳しい。集団がシャッフルされてゴールに向かうのは間違いない。

ただ、上りはそれほど長くないので、スプリンターが勝つ可能性も十分にありだ。昨年よりも周回が1周少なくなっている。

 

1. スプリントポイント　Buarcos
2. 1級山岳　Rua Parque Florestal 　2.3 km・7.9%
3. 2級山岳　Enforca Caes 0.6km・9.2%
4. スプリントポイント　Buarcos
5. 1級山岳　Rua Parque Florestal 　2.3 km・7.9%
6. 2級山岳　Enforca Caes 0.6km・9.2%
7. スプリントポイント　Buarcos
8. 1級山岳　Rua Parque Florestal 　2.3 km・7.9%
9. 2級山岳　Enforca Caes 0.6km・9.2%

 

注目のライダーは

• Soudal Quick-Step　イヴ・ランパールト、イラン・ファンワイルダー
• UAE Team Emirates – XRG　ジョアン・アルメイダ、ヤン・クリステン、アントニオ・モルガド
• Lidl – Trek　テイオ・ゲイガンハート、マティアス・ヴァチェク
• Alpecin – Deceuninck　クイントン・ヘルマンス
• INEOS Grenadiers　ゲラント・トーマス、フィリッポ・ガンナ
• EF Education – EasyPost　ルイ・コスタ、ミケル・ヴァルグレン、ニールソン・ポーレス
• Team Picnic PostNL　ロマン・バルデ、フランク・ファン・デン・ブルック
• Movistar Team　ルーベン・ゲレイロ
• Intermarché – Wanty　ビニヤム・ギルマイ、ロレンツォ・ロタ
• Cofidis　ディラン・トゥーンズ、ヨン・イサギレ
• Tudor Pro Cycling Team　ジュリアン・アラフリップ

 

1級山岳　Rua Parque Florestal 　2.3 km・7.9%

先頭集団は1級山岳に。

 

先頭はバラバラとなって1級山岳をクリアー。

 

残り2周

先頭集団は残り2周に。

 

メイン集団は27秒差で通過。

 

2級山岳　Enforca Caes 0.6km・9.2%

集団が迫る中、先頭が逃げ続けるが、この後捕まる。

 

登りでTeam Picnic PostNLのロマン・バルデ、Tudor Pro Cycling Teamのジュリアン・アラフリップが先頭に出てくる。

 

ジュリアン・アラフリップがアタック!

 

これは決まるか?

 

今シーズンの初レースで最初のアタックだ。

 

しかし、ジュリアン・アラフリップは捕まり、 INEOS Grenadiersのローレンス・デプルスがアタック。

 

ローレンス・デプルスのアタックから、今度はフィリッポ・ガンナが攻撃に。

 

残り41kmある。誰か良い仲間が欲しいところ。

 

残り37kmで20秒差とタイム差は開かない。

 

残り33kmで27秒差。

 

残り1周

フィリッポ・ガンナは残り1周に。

 

1級山岳　Rua Parque Florestal 　2.3 km・7.9%

フィリッポ・ガンナは1級山岳に。19秒しかタイム差はない。

 

フィリッポ・ガンナに集団が迫る。

 

フィリッポ・ガンナが凄い勢いで抜かれていく。誰だ?

 

アントニオ・モルガドだ。

 

アントニオ・モルガドは、単独となった。

 

物凄いスピードで抜け出している。

 

残り19kmある。

 

EF Education-EasyPostのミッケルフレーリク・ホノレが2人で追走。

1. ジョン・アギーレ　Euskaltel – Euskadi
2. ミッケルフレーリク・ホノレ　EF Education-EasyPost

 

残り12kmで33秒差。

 

2級山岳　Enforca Caes 0.6km・9.2%

アントニオ・モルガドは最後の短い山岳に。残り8kmで38秒差。

 

アントニオ・モルガドが2級山岳をクリアー。あとは下りだけど～。

 

残り3kmで11秒差。これは厳しい。

 

しかし、集団とのタイム差が変わらない!

 

えっ、でもこれゴールだよね。

 

あら～、アントニオ・モルガドは逃げ切ってしまった。捕まると思っていたから、途中真面目に見てなかった。まさか～。

 

なんという勝ち方!

 

集団が迫ってくるが、追いつかない。

 

アントニオ・モルガドが後ろを確認。

 

UAE Team Emirates – XRGは、何人こんな選手がいるんだ!

 

アントニオ・モルガドは、2025 カステリョン・セラミカ・グランプリに続いて、今シーズンの2勝目。

 

UAE Team Emirates – XRGは、これではやくも7勝目。

 

こんなギリギリでのタイム差で逃げ切る勝ち方は中々見れるものではない。UAE Team Emirates – XRGにはタデイ・ポガチャル以外にも何人も逃げ切って勝てる選手がいる。

凄いチームだ。

 

リザルト

優勝したUAE Team Emirates XRGのアントニオ・モルガド(チーム公式サイトより)

この勝利は僕にとって本当に特別な気分だ。 いいトレーニングができたし、バイクの感覚もとてもいい。

レース中のフィーリングも良かったし、チームも強かった。 昨年から、急な登りでアタックしたときが正念場だろうと思っていたので、自分の出番だと思い、それをものにした。

ここポルトガルで勝てたことは、僕にとってとても嬉しいし、誇りに思う。

ベルギー人がベルギーで勝ちたいように、フランス人がフランスで勝ちたいように……。 ポルトガルで開催される唯一のプロ・クラシックだし、優勝できたことは僕にとって大きなことなんだ。

 

2位　Soudal – Quick Stepポール・マグニエ

 

3位　Lidl – Trekのマティアス・ヴァチェク