髭を蓄え、怪傑ゾロと呼ばれている、UAE Team Emiratesのアントニオ・モルガド。
どうみても20歳の風貌に見えないけど、プロ1年目で3勝をあげる活躍。しかも、綺羅星のごとくスター選手がいる中で勝利をあげるというのは凄いことだ。
トム・ボーネンは、この若きポルトガル人選手を「春のブレイクスルー」に選出したほど。
しかし、アントニオ・モルガド自身は、クラシックの1年目のシーズンに満足はしていなかった。
自分に厳しい
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アントニオ・モルガドは、2022世界選手権ジュニアロード2位。2023ポルトガル選手権U23タイムトライヤル優勝と将来性は高い。
2024年にHagens Berman AxeoからUAE Team Emiratesに移籍。
2024 ル・サミンではゴールの写真判定で僅差で敗れて2位。自身勝ったと思っていたほど。アントニオ・モルガドはル・サミンで2位になった後、「石畳のレースは好きではない」と無表情に語っていた。
2024 ロンド・ファン・フラーンデレンでは、マチュー・ファンデルプールの次の集団でゴール。3位ニルス・ポリッツ、4位ミッケル・ビョーグ、5位に食い込んだ。
これもプロ1年目としては、異例の快挙といってよい。
ジロ・デラ・ロマーニャでプロ初勝利。ブエルタ・アストゥリアス第1ステージは、アイザック・デルトロ、第2ステージはアントニオ・モルガドが勝利。二人の若き獅子が暴れまくった。最後は、二人でスプリントを決めてしまっている。
ここでは、アイザック・デルトロが総合優勝。アントニオ・モルガドはアシストだった。
2024 ポルトガル選手権個人タイムトライヤルでも勝利して、期待通りにプロ3勝という活躍。UAE Team Emiratesの将来を担うライダーの一人として、限られたチャンスを見事に生かしている。
アントニオ・モルガドは、ベニドルムでのチームトレーニングで、以下のようにコメントしている。
クラシックライダーとして活躍した1年目の感想は?
ヘント〜ウェヴェルヘムや、ロンド・ファン・フラーンデレンのような大きくて長いレースが好きだということが今年わかったんだ。
また、石畳レースの最高峰であるパリ〜ルーベは、どうでしたか?
あのレースは僕にも合っている。 でも今年は地獄でバイクに問題があって、86位だったんだ。
来シーズン、チームではクラシックで期待されていると感じますか?
今シーズン、ベルギーのクラシックで良い結果を残せたのは2回だけだった。もっとトップ10以内に入らなければいけない。
自分は体格のせいで、通常はグランツールで優勝できないことは分かっている。しかし、キャリアを通じてより良いクライマーになれるよう常に努力していくつもりだ。
もし自分が成長を続けて、いい脚を持っていれば、いつかうまくいくかもしれない。
来シーズンはグランドツアーへ
El director deportivo del UAE, Matxin Fernández, tiene grandes esperanzas puestas en el joven António Morgado y confirma que correrá la Vuelta a España 2025https://t.co/5CYedfn0nb pic.twitter.com/xdcaUKauNP
— Ciclo 21 (@ciclo21) December 26, 2024
アントニオ・モルガド自身は、来シーズンの春のクラシックで、自分がより高い評価を受けるに値するとは考えていない。
だが、チームはそう考えていないようだ。マネージャーのホセ・アントニオ・フェルナンデスは、すでにモルガドに大きな未来を託し、彼の若い蛇の可能性を信じ続けている。
「モルガドは驚くほど多才だ。 タイムトライアルを制し、スプリントを意のままにし、ツアー・オブ・アルガルヴェで見せたような急坂で強豪と競い合うこともできる。
2025年、モルガドはより安定したパフォーマンスを発揮し、もう一歩成長する必要がある。 彼は初めてブエルタを走ることで、その一歩を踏み出すことができるだろう。
モルガドはもっと自分を信じる必要がある。彼への信頼は無限大だ。 私たちは彼のことを、将来を見据えてチーム内で最も重要なライダーのひとりだと考えている。
アントニオ・モルガド自身は、自分自身を厳しくみているが、チームは彼の将来性を大きく買っている。
将来、ポルトガルを代表するライダーとなるのは間違いない。まずは、来シーズン2月16日のフィゲイラ・チャンピオンズ・クラシックからシーズンをスタートする。
2月19日のヴォルタ・アン・アルガルヴェでは、ジョアン・アルメイダと共にステージレースにのぞむ。
そして、順調に進めばプロ2年目で、ブエルタ・ア・エスパーニャに出場となりそうだ。アイザック・デルトロと共に、チームの将来を担うライダーとなる。
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