ツール・ド・フランス第8ステージでは、ジュリアン・アラフィリップ(Deceuninck – Quick Step) とティボー・ピノ( Groupama – FDJ)がランデブーで集団から抜け出した。
先頭を独走している、トーマス・デヘント(Lotto Soudal)には及ばなかったが、アラフィリップはマイヨジョーヌを奪還。
ティボー・ピノは総合3位へと躍進した。
その二人の逃げに対して、抗議の声をあげたのが、ヤコブ・フルサン (Astana Pro Team)。
モーターバイクのスリップストリームが彼らの逃げを助けたのではないかと言っているのだ。
続いて、バウケ・モレモ(Trek – Segafredo)にダン・マーティン(UAE-Team Emirates) 。
アラフィリップに問題はない
ジュリアン・アラフィリップのアタックについては文句のつけようがない。
このアラフィリップのアタックに反応出来たのはティボー・ピノだけだった。
問題は、この後。
アラフィリップの前には、モトバイクが待っていたかのようにテレビをかまえている。
タイム差は中々広がらず10数秒の差しかない。普通だったら集団に追いつかれるパターンだ。
ヤコブ・フルサン(Astana)は告発した最初のライダーであり、アラフィリップとピノがゴールまでに、カメラバイクの後ろでスリップストリーミングの恩恵を受けたとデンマークのテレビ局TV2に語った。
二人がバイクを追いかけていたので、見逃してしまった。リードグループの一員だったとしても、彼らを捕まえることはできなかった。
ええ、彼らがバイクの後ろにいるのを見ることができる。
アラフィリップは、レース後の記者会見でコメントについて尋ねられたとき、皮肉で答えている。
彼とピノが最後の12kmでバイクの恩恵を受けたことはないと否定したのだ。
(はい)私は自分の自転車を車に乗せ、私はバイクに乗った。
とアラフィリップは皮肉を言って返した。
まあ、アラフィリップとピノには何の落ち度もないですよね。彼らは普通に走っていたのですから。
ダン・マーティンとバウケ・モレマの言い分
ダン・マーティンの声明文はわからないが、第7ステージでの中間スプリントから遅れたのはバイクのせいだと言ってますね。
トレイ休憩していたナイロ・キンタナと一緒に全開で集団まで戻っている。
First mountain stage @LeTour. Let’s go @mollemalen!! pic.twitter.com/qYUxrpmdBs
— Bauke Mollema (@BaukeMollema) 2019年7月11日
ここでは、バウケ・モレマの言い分を書いてみよう。
これまでもバウケ・モレマはモトバイクの距離については何度も抗議している。
それは本当にばかげている。途中でレースの陪審員と話をした。なぜなら、テレビのモトバイクがずっと1秒程度の間隔で二人の前にいたからだ。
下りでは、それは大きな違いだ。彼らが注意を払っていないのは残念だ。
多分それはリードグループでも同じであったが、これはレースのコースに本当に影響を与える。
バウケ・モレマは、ステージの下りで、バイクの後ろにつくメリットを詳しく説明した。
バイクのブレーキライトを見ることで、いつ、どのような方向に向かっているのかを正確に知ることができる。
さらに、エンジンの吸気からも利益を得ることができる。
申し立てについてレース当局者からのコメントはなく、レースに参加したバイクのパイロットに対していかなる陪審の処罰もされていない。
UCI規制の下では、レースに参加するバイクは「レースの発展を妨げること(そしてライダーがスリップストリームを取ることを許可すること)を禁じられている。
追走グループでは、アラフィリップのチームメイトのエンリク・マスが先頭交代の邪魔をしてアシストしていたという情報もあります。
ただ、3人も抗議を声をあげるというのは珍しいこと。公平なレース展開になるようにして欲しいですね。
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