ロードレースシーズンを締めくくる最後のモニュメント、イル・ロンバルディア。
レムコ・エヴェネプールにとっては、Soudal – Quick Stepで走る最後のレースとなる。メンバーの中のピーター・セリーも現役最後のレース。レムコをいつものようにアシストするはず。
そして、そのラストランでレムコが対峙するのは、昨年同様タデイ・ポガチャルとなる。
もちろん彼に勝てる。そうでなければここにいない
Remco Evenepoel before the monument Il Lombardia:
“I believe Pogačar can be beaten, otherwise I wouldn’t be here.”
Love his mentality. 🥰 #iLombardia pic.twitter.com/NISqjplarS
— Lukáš Ronald Lukács (@lucasaganronald) October 10, 2025
レース前夜の記者会見で、レムコ・エヴェネプールは、笑顔を見せながらも、その言葉には揺るぎない自信が溢れていた。 彼はまず、ポガチャルの強さを認めつつも、強烈な宣言を放った。
「ポガチャルは非常に強いが、常に一番でいられるわけではない。もちろん彼に勝てる。そうでなければ、私はここにいない。
このレースは厳しいが、終盤には長い平坦区間もある。このフィナーレは私にとって完璧だ。」
ポガチャルが得意とする登りでのアタックを乗り越え、集団、あるいは数人のパックでフィニッシュ前の平坦区間に持ち込めば、自身の脚質を最大限に活かせるという戦略をもっている。
ポガチャルが過去のレース同様、パッソ・ディ・ガンダでアタックを仕掛けてくることを予測しつつも、序盤で無駄なエネルギーを浪費しないことが鍵になると分析している。
7年間の集大成
“Remco was still a footballer”: Evenepoel’s former teammate quickly changed his mind about then 18-year-old prodigy #Cycling https://t.co/0oXUiUNPM2
— CyclingUpToDate (@CyclingUpToDat3) October 10, 2025
レムコ・エヴェネプールは、来シーズンからRed Bull – BORA – hansgroheに移籍する。
ロンバルディアはSoudal Quick-Stepのジャージを着る最後のレースとなる。そのため以下のように語っている。
「ウルフパックに、最高の別れの贈り物をしたい。勝利で私のこの期間を終えることができれば素晴らしいだろう。」
2020年のロンバルディアでは、大落車。その大けがから見事に復帰し、常に成長を続けてきた。
レムコは、特に2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝を、チームとの「最も美しい思い出」として挙げている。これは彼自身にとっても、チームにとっても初めてのグランツール制覇という歴史的な瞬間だった。
感傷的になるよりも、最後のレースで最高のパフォーマンスを発揮することに集中しているレムコ。彼が7年間の感謝と別れを告げる最高の「贈り物」を手にし、絶対的王者ポガチャルの牙城を崩すことができるのか。
これまで、世界選手権ではサドル破損で追走に。ヨーロッパ選手権では登りで遅れ、追走して2位。登りではこれまで最高に粘れたと成果も口にしていた。
果たして、Soudal – Quick Stepで最後となるレースを飾れるのか。それは、タデイ・ポガチャルのアタックに耐えられるのかにかかっている。
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