レムコ・エヴェネプールをアシストするベルギー勢の作戦は成功していた。スロベニアは早くからレースコントロールにはいりアシストは全員リタイヤ。
タデイ・ポガチャルが攻撃する時点で、ティシュ・ベノート、 ルイス・フェルファーク、ステフ・クラスが残っていた。
そして、タデイ・ポガチャルが75kmからアタック。早すぎるアタックでタデイ・ポガチャルを孤立させるのが作戦だったけれど…..。レムコ・エヴェネプールは反応して全力を尽くした。
これだけ長く耐えられた
これまで、タデイ・ポガチャルのアタックに耐えるのはヨナス・ヴィンゲゴーの役目だったけれど、今回ヨナス・ヴィンゲゴーは早くから脱落。
タデイ・ポガチャルのアタックに反応したのはレムコ・エヴェネプールだった。どこまで耐えられるかと思ったけれど、頂上まで持たなかった。
だが、それでもレムコ・エヴェネプールにとっては収穫もあったようだ。
レムコ・エヴェネプールのコメント
おそらく、これが最もフェアな結果だったと思う。ヨーロッパ選手権でまた銀メダルか、残念だな。
フィニッシュまで75キロの地点で、頭を下げざるを得なかった。
タデイ・ポガチャルのアタックは長すぎた。自分のベストを尽くし、自分のペースで走った。もう少し早く他の選手を追い払うべきだったかもしれない。まだ20~30秒短いけど、妥当な結果だと思う。
ポガカチャルについて行こうとして吹っ飛んだ?
こんなに長くついていけたのは初めて。それはポジティブなこと。でも、それ以外に、あのアタックを続けるにはまだやるべきことがあるということの表れでもある。
タデジは同じペースで走り続け、20秒から30秒上げて、そこで止まってしまった。しばらくリセットして、また加速した。ただ、時間がかかりすぎた。
ベルギー勢は自らレースを切り開いた。何度かアタックした。あれは計画だったのか?
意図したものではなかったけれど、破れたり穴が開いたりした。でも、全体的にはすごくいいレースをした。
疑問は、ベルギー選手に他の選択肢はあったのか?
タデイをできるだけ早く孤立させたかったし、それは成功した。でも、タデイの強さは誰もが知っている。それを示したんだ。
攻撃は最大の防御だ。あとはできるだけ長く生き残り、自分たちのリズムを見つけなければならない。
しかし、その違いを見てみると……彼はまた際立っていた。私は少し近づいたが、他の選手はまた大きく離れている。その差は、キガリの時よりも大きい。
終わってみれば世界選手権で30人が完走したが、ヨーロッパ選手権では17人しか完走出来ていない。どれだけ厳しいレースだったかがわかる結果だ。
レムコ・エヴェネプールは、単独で追い始めた時には1分17秒離れていた。最終的には31秒差でゴールしている。これは非常に評価できる結果だ。世界一の空力ポジション、独走力。あとはタデイ・ポガチャルに対抗できるクライミング能力だけとなる。
長い距離の山岳は難しい。これを達成するには世界一のTT能力とは別の力を身につけないといけなくなる。ある程度の山岳では互角に勝負できる姿が来シーズン見られるかもしれない。
コメント