第4回目となるUCIグラベル世界選手権には、前回優勝のマチュー・ファンデルプールは出場しない。
このため、新たな新チャンピオンが出る可能性もある。注目はフランダースのライオンといわれていたヨハン・ムセウが出場することだ。
ただ、60~64歳のクラスで出場する。再び世界王者となるかも。
トム・ピドコックの勝利はあるのか?
Fin de semana épico para Tom Pidcock: del monumento de Il Lombardia al Mundial de gravel: https://t.co/CA5ccMXdPC pic.twitter.com/8B5KFPC0Av
— ESMTB.com (@esmtb) October 10, 2025
Q36.5 Pro Cycling Teamのトム・ピドコックは、もともとグラベル世界選手権には前向きだった。ただ、当初はフランスのニースで開催だったのが、主催者が放棄したために、急遽オランダに代わっている。
このため、10月11日にイル・ロンバルディア、10月12日にグラベル世界選手権とタイトなスケジュールとなってしまった。
もし仮に、トム・ピドコックがイル・ロンバルディアで表彰台にあがることがあれば、当然飛行機に乗るのは遅れてしまう。
イル・ロンバルディアは241kmもあり、グラベル世界選手権は181km。翌日となったことで、トム・ピドコックが最大の優勝候補ではなくなったとも言える。
ただ、ロードレース的走りで集団となれば最後の登りまで脚をためておくことも出来るかも。
エリート男子の注目選手
- トゥーン・アールツ
- ロマン・バルデ
- ファビオ・クリステン
- クイントン・ヘルマンス
- ティモ・キーリッヒ
- ティム・メルリエ
- マテイ・モホリッチ
- トム・ピドコック
- ニルス・ポリッツ
- コナー・スウィフト
- グレッグ・ファンアーヴェルマート
- ニルス・ファンデプッテ
- フロリアン・フェルメルシュ
- ティム・ウェレンス
現役のロードレーサーが並んでいる。なんとなく勝者が見えるような~。
ヨハン・ムセウ
#Gravel 🚲 / Le “Lion des Flandres” rugit à nouveau : la légende du cyclisme Johan Museeuw participera aux Championnats du monde de gravel UCI 2025, dans la course des masters 60-64 ans. https://t.co/h7Qm9dC3Ua
— Renaud Breban (@RenaudB31) October 9, 2025
ヨハン・ムセウは、1988年プロデビュー。1990年代最強チームであるマペイのエースの一人であり、その闘志あふれる走りで、「フランドルのライオン」と呼ばれていた。
ヨハン・ムセウが走っていたマペイは、パトリック・ルフェーブルがスポーツディレクターを務めていた。
ワンデイレースにメチャクチャ強かったマペイ。このチームは
- ヨハン・ムセウ
- パオロ・ベッティーニ
- オスカル・フレイレ
- アンドレア・タフィ
などの名選手を輩出し、パリ~ルーベでは2度も表彰台を1位から3位まで独占したことすらある。
ムセウは彼のキャリアの中でロンド・ファン・フラーンデレン3回、 パリ~ルーベ3回、そして1996 世界選手権ロードレースで優勝している。
今回優勝して再びアルカンシェルを着るかもしれない。
コメント
……何故なのか解らないけどマペイによるパリ~ルーベの表彰台独占を2回と勘違いしている方が多いんですよねぇ……。
正確には1996年、98年、99年の3回です。 そしてこの3回全てに関わっているのは99年優勝者のアンドレア・タフィだけです。 彼は96年(マペイの表彰台独占で最も有名)の3位、98年の2位と着実に順位を上げ、とうとう99年に栄冠を掴みました。