東京オリンピックで英国チームが乗っているロータスとホープが作成した革新的なHB.Tトラックバイク。
このHB.Tトラックバイクの特徴はワイドフォークデザインなのだけど、これをTTバイクとしてプロロードで乗れるようにギアとブレーキをつけたプロトタイプが完成している。
来年には、販売される予定だが、オランダの自転車ブランドKu CycleのTTバイクのデザインを盗んだものだとして訴えられようとしている。
問題はフォークのデザイン
HB.Tトラックバイクは、フロントとリアのフォークの間隔が凄く広い。
上の写真のように、フロントフォークの間隔は著しく広い。英国チームは、このHB.Tトラックバイクで大活躍してますね。
訴えているオランダの自転車ブランドKu Cycleのタイムトライヤルバイク。見てみると、フロントフォークの形がそっくりだ。すでにTF1 MODELとして販売されている。
間隔が違うだけで、デザインそのものは全く同じと言ってもよいかも。このデザインで、既に2016年に特許を申請しているのだからまずいことになる。
ブリティッシュサイクリングは、2019年後半に独自の特許申請を出したが、却下されている。類似性があると審査官に判断されたからだ。
Ku Cycleの担当者は、ロータスのトラックバイクのデザインを見て椅子からひっくり返ったそうだ。2020年はオリンピックが延期となったので、HB.Tトラックバイクは使われなかった。
その間に、訴訟の準備を進めていた。その為に約2年たってから、特許侵害の話となったというのが真相だ。
TTバイクのプロトタイプが完成
Hope Technologyは、過激な外観のTeam GBオリンピックトラックバイクのロードゴーイングタイムトライアルバージョンのプロトタイプを発表した。
新しいHB.TTは、来年生産される予定だと言う。
イギリスのブランドHopeTechnologyは、Lotus Engineeringと協力して、HB.Tトラックバイクの開発と製造を行った。
英国のトラックライダーは、現在、東京の伊豆ベロドロームに乗っている。
空力抵抗のために、HB.Tは広いアーチ型のフォークとシートステーを備えており、ライダーの脚に合わせて空気の抜けを良くしている。
販売される時には、更に改良が加えられ、フロントにチェーンリングが1つしかない次のバージョンの開発を検討している。
フロントディレラーがなければ、更に空力的には有利になるからだ。
ブレーキ製造に関する社内の専門知識を利用して、ディスクブレーキキャリパーを統合するために特別に設計されたドロップアウトも作成されている。
プロトタイプにはShimanoDura-Aceチェーンセットが取り付けられており、VisionのMetronトライバーエクステンションでDi2を使用している。
屋内バイクと屋外バイクでは、当然ジオメトリなども変わってくる。まだ、改良が必要で、ホイールも独自のディスクホイールを作成中だ。
問題は特許侵害の問題をどうクリアーするかに掛かっている。すでにワイドフォークのTTバイクがあるのだから訴えられたら販売なども出来なくなる可能性もある。
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