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Elium素材で作られたプロトタイプのヘルメットは、重大なサイクリング傷害率を12%削減

機材情報
Image by Nadine Doerlé from Pixabay
この記事は約3分で読めます。

現在のサイクリングヘルメットはポリカーボネート製アウターシェルで覆われているものが多い。

軽くて、結構丈夫だが落車してぶつけると簡単に割れてしまう。ヘルメットが割れることで頭の衝撃も抑えてくれている訳だ。

私も何度かヘルメットを割っている。サングラスで顔が守られたこともある。保護具としてヘルメットをかぶることは必須だ。

このヘルメットに革命が起ころうとしている。今回は、そんな新しいヘルメットの開発についての紹介だ。

 

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Elium採用のヘルメットの開発

こちらはプロモーションビデオ

 

簡単にいうと、これまでのポリカーボネート製アウターシェルからEliumと呼ばれる素材に置き換えている。

 

Eliumとは

Eliumは熱可塑特性(すなわち再利用が可能な特性)がある炭素繊維で強化されたエネルギー吸収性液体熱可塑性樹脂。

 

Eliumは、風力タービンのブレードにも使用されており、風力、造船、水素タンク、コンクリート補強セクターに革命を起こす素材として注目されている。

新しいプロトタイプのヘルメットは、シンガポールの南洋理工大学(NTUシンガポール)の研究者と共同で、フランスの特殊材料会社Arkemaによって開発された。

 

 

アイデアは、外殻が衝撃で割れて、ヘルメットの表面全体にエネルギーを放散させるというもの。

次に、下のフォーム層が衝撃エネルギーの大部分を圧縮および吸収するため、頭への伝達が少なくなる。

ポリカーボネート製の外殻と比較して重大な傷害率を12%削減できると主張。

研究者によると、新しいEliumアウターシェルは、テストで衝撃エネルギーの50%以上を吸収し、残りの35%をフォームに吸収させることがわかっている。これは、従来のヘルメットと比較して約40%少なくなっている。 

テストでは、このエネルギー吸収の違いが、不幸な事故の際の負傷の重症度に与える影響も示された。

テスト結果によると、従来のヘルメットは28.7%の致命傷率と6%の致死率を示したが、Eliumヘルメットの致死率はそれぞれ16.7%から3%に減少している。

研究者とArkemaは、ブランドがヘルメットを製造できるように商業的な製造プロセスを確立しようとしている。

完成品は、市場で現在最高のヘルメットと同じレベルの保護を提供すると述べている。

重量に関しては、従来のポリカーボネート製ヘルメットの外殻の重量は116g、総重量は230gであるのに対し、Eliumを注入したアウターシェルで155g、合計265.2gであると研究者は述べている。

なんとか、許容範囲内の重量だろう。空気が通る穴が多ければ、重量も軽くなるはずだ。

価格はおそらく100ドルから150ドル(約1万1千円~1万6千円)の範囲を目指しているとのこと。安全な商品が出来ることは有難いことだ。

是非、商品化して貰いたい。通学用ヘルメットなどで需要があるのではないかな。

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コメント

  1. ひなまる より:

    テスト結果の内容で致死率と致死率になっていて、大事な所で誤字をしてるので掲載前に見直しをされた方が良いかと…。

    記事自体はとても興味深いです。
    すぐに手が出る物でなくとも、新素材の話はワクワクしますね。

    • ちゃん より:

      ひなまるさん、コメントありがとうございます!
      何度も見て、校正チェックツールで確認しているのですけど、中々誤字脱字がなくならない。悩みの種でございます。
      新素材のパーツとか気になりますよね。科学がこれだけ進歩してるのだから、恩恵を受けたいところです。
      また、ご指摘お願いします<(_ _)>

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