第20ステージを終え、5度目のツール・ド・フランス総合優勝をほぼ手中に収めたタデイ・ポガチャル。
この過酷なクイーンステージで彼が見せたのは、メキシコ人初の表彰台とマイヨブラン(新人賞)獲得を懸けて戦う若きチームメイト、アイザック・デルトロへの献身的な走りだった。
ポガチャルはデルトロを愛弟子のように思っているようだが、マイヨジョーヌ着用者が自ら身を粉にしてまでアシストする姿は驚嘆に値する。
圧倒的なリードを持つ絶対王者は、なぜそこまでして若きチームメイトのために走ったのだろうか。
逃げを狩るマイヨジョーヌの走り
Isaac del Toro calls Tadej Pogacar over. Briefing. 😎#TDF2026 pic.twitter.com/uv8TsEUmGK
— René Bugner (@RNBWCV) July 25, 2026
フェリックス・グロスチャートナーがいなくなると、マイヨジョーヌを着用したタデイ・ポガチャルが、残り61kmから自ら集団を引いた。
5分30秒以上あったタイム差を削っていく。まさに前を行く逃げを狩っていく走りを見せた。
上記動画ではアイザック・デルトロの呼びかけにタデイ・ポガチャルが反応。あごで指示している(笑い
どっちがアシストなんだか。
#TDF2026 | 🗣️ “C’était pas de l’intimidation non plus, mais il a été surpris” : alors qu’il voulait durcir le rythme dans le groupe maillot jaune, Nicolas Prodhomme a été toisé par Tadej Pogacar 👀 #TourDeFrance pic.twitter.com/dISwJfRdnS
— francetvsport (@francetvsport) July 25, 2026
Decathlon CMA CGM Teamの二コラ・プラドムが前に出ると、タデイ・ポガチャルが抜き返すシーン。二コラ・プラドムは睨まれたと。
The perfect Tour finale 🟡⚪️
UAE Team Emirates-XRG completed a dominant Tour de France with Sport Director Andrej Hauptman guiding Tadej Pogačar and Isaac del Toro up to Alpe d’Huez, as they all but secured first and third overall on Stage 20 with the yellow and white jerseys. pic.twitter.com/a445SxJ7bv
— Velon CC (@VelonCC) July 25, 2026
ゴール前の登りでアイザック・デルトロが遅れると、レムコ・エヴェネプールを先に行かせてアシスト。そのままゴールまでアイザック・デルトロをアシストした。
史上最大のマイヨジョーヌのアシストだ。
アシストしてくれた恩返し
今日のレースではアイザック・デルトロをアシストして手をつないでフィニッシュしましたが、いかがでしたか?
みんなは僕がアイザックのポディウム獲得を助けたって話すかもしれないね。でも、まずは彼が僕にマイヨジョーヌをもたらしてくれたんだ。
チームのみんなはさらに助けてくれた。平坦ではいつもニルスやフロリアンが引いてくれ、ティムはどこでもロードキャプテンとして動き、フェリックスは常に的確な判断を下してくれた。
アダムはいつも自分を犠牲にしてくれたし、ブランドンも最初からそうだった。今までの日々を忘れることはできないよ。
だから今日は、最後の1時間半から2時間、彼のために走れたのは光栄だった。喜んでやったし、誰かのために働くのがどれだけ大変かも実感したよ。
アイザックと手をつないでエル・トリト(闘牛)のポーズをしながらフィニッシュラインを越えられたのは特別だった。こうやって一緒にフィニッシュできたことは、本当に記憶に残る達成だと思う。
今年のツール・ド・フランスも残り88kmとなりましたが、見事な形での総合優勝を手にしたと言っても過言ではないでしょうか?
そうだね、今年のツールは本当にうまくいったし、チーム全体がすごくいい走りをしてくれた。ライバルたちに不運があったのも事実だけどね。
3週間のツールでは色々なことが起こるけど、チームのみんなと一緒に乗り越えることができたよ。明日はパリでの最後の88kmになるから、最後にもうひと仕事だね。
あなたは根っからの勝負師ですから、昨年とは違って明日のステージも勝ちに行きたいのではないですか?
明日どう感じるか見てみないとね。リスクは冒さないよ。でも今年はワウトがいないから、モンマルトルを含むコースでの強敵が一人少ないのは確かだ。
大きな目標ではないけど、もし脚の調子が良くて、リスクを冒さずにいけるなら、挑戦してみるかもしれないね。
タデイ・ポガチャルがリスクを冒してモンマルトルで前にくると、またステージ優勝の機会を他の選手は奪われそう。ワウト・ファンアールトの代わりと言えば~。
まあ、最終ステージも最後まで目が離せない展開となりそうだ。



コメント
こんにちは。
最終週の天王山はまたもやポガチャル自らのシナリオによるポガチャル劇場でしたね。
皮肉な言い方でごめんなさいなんですが、どうにもお腹一杯で引き気味の私なのでした笑
もちろんロードレースのシステムは理解してますし、彼らがレギュレーションに触れてしまってる訳でもない。むしろUAEのチームにとっては素晴らしいことですしね。
でもなぁ…ちょっとモヤッてる人いないですかね?私だけですかひねくれものは?笑
選手間がギスギスしててクレイジーなバチバチ火花が散ってる…そうでないと落ち着かない古ーい化石のようなファンの愚痴で失礼しました…。
多分ですが、昔のエディ・メルクスの時代もおなじような感じだったのかな。
まあ、それにしても今年のタデイ・ポガチャルは強かった。チーム自体も強すぎる。あの少人数が大逃げをつぶしていくのだからどうしようもないですね。
あまりにも、レベルが違うと作戦が通用しなくなるのでいかんともしがたい感じでしょうか。最終ステージまで取られたら~。コース設計を見直して貰いたい感じです。
ああーっグチグチにお付き合いして頂きすみません汗
仰る通り、ポギさまが強すぎる故なのですよね。
それも異次元クラス、宇宙レベルときてる…
強い選手・チームが勝ちを独占するのは当然です。
それをつまらないと思ったことはないのです。
ただ異次元の強さが、別のシナリオを描いているような気がしてですね…
観戦する自分が勝手にフィルターをかけてしまうんです。
ともかく終わりましたね笑
いろいろ愚痴りましたが、どんなスーパースターがいようがシナリオがあろうが走り抜いた選手たちのリアル。
これを見失わずにいようと思いました。
別のシナリオを描いている。これは深く突き刺さりますね。まさにそうです。
他のライダーは、すでにアタックが始まったら、2位を目指す走りをする。タデイ・ポガチャルと他のライダーという図式が成り立っているようですね。
次のツール・ド・フランスでは、コース設定をよく考えて、最後に総合が決まるようにして貰いたいですね。最終ステージもタイム計測をゴール手前40kmにせずにいたらアイザック・デルトロは総合4位だったはず。計測が止まったので、アイザック・デルトロも追走をやめましたよね。
ここも改善点かと。
ランス時代のようにTT2回、プロローグ、チームTT、を復活すると面白いかもしれません。(レムコ、ビッセガー有利)
数年後にはポール・セイシャス有利のコース設定になるのでは。どこまで成長しているかによりますが、今回のツールでは直前のTTTでの落車、ウイルス性の風邪だったのか不調。
シーズン中のパワー値は全く出ていない状態でした。これで総合4位なのも凄いことで、底知れない素材であることは間違いなし。
まあ、TTの距離が昔のように長すぎるのは、設定しないでしょうし、来年のコース設定がどうなるかが見もの。2024 ツールの時のように第1週くらいは日替わりリーダーが見ていて面白いですよね。
その点、最終ステージはスプリンター対、パンチャー&総合勢という図式で結構面白かった。みんながみたいのは、こんな誰が勝つのかわからないスリリングなレースかと。
ポガチャルに大分有利ですが、ツールにもミラノ〜サンレモステージを入れて欲しいですね〜。(ビンゲゴーやレムコは遅れるかも)
フランスで始まり、終盤でイタリアに入るとかは、ツールの意義が無くなりそうなので、21ステージはフランスに戻る事になりそうですが‥
今年は反時計周りだったので、来年は、第3週がピレネーですね。
勝ち目が薄い相手だから、勝ち目が薄いコースだから、と考えて安全運転する選手が多ければ多いほどつまらないレースになるのはファンの誰もがわかっていると思うんですね。2位を守る、3位を目指す、10位以内を目指す、そんな選手だらけのスポーツ他に見たことないんですよ。
ポガチャルより先に仕掛けて倒そうとする選手がヴィンゲゴーしかいなかった。他の選手は初めから白旗をあげている。
レムコに大人なレースをしてほしくなかった。TTで爆走した次の日に山岳で失速して毒づいてほしかった。
19歳とか1週目に風邪気味とか怪我したとか関係ないんですよ。4位の選手が20ステージまで全く仕掛けることがなかったという事実、それがつまらなくしているんです。
最終ステージを2年連続熱いレースにしたのはポガチャルなんですよ。どうみても勝ち目が薄いコースなのにもかかわらず、ガン攻めしてメチャクチャ格好いいワウトやマチューを引き出してくれた。
ポガチャルにあんまりアグレッシブに走らないでほしいと思ってる方、逆だと思います。全員がポガチャルより先に仕掛けてやろうと思ってほしい。その方がスリリングなレースが増えると思います。
私の言いたかったレムコへの思いを見事に言ってくれましたね。そう、クレイバーに走ってタイム差をギリギリでおさえ、下りでおいつき帳尻を合わせる。
それもレースでは必要でしょうけど、思いっきりのアタックは見たかったですね。