Tektroは、電子制御式グループセット市場を破壊しようとしているのだろうか?
現在、シマノ、SRAM、カンパニョーロの3大グループセットブランドは、すでに電子シフトを提供しており、FSAやRotorなど他のブランドもいくつか提供している。
だが、Tektroから、新しいシステムが登場しそうな気配がある。数多くの特許を出願しているのだ。
特許出願済み
Tektroは29年の歴史を持つ、ブレーキを製造しているブランド。
TektroとそのハイエンドサブブランドであるTRP(Tektro Racing Products)はマウンテンバイクの世界で最もよく知られている。
だが、最近公開された特許出願は、それがロード用の電子グループセットに取り組んでいることを示唆している。
例えば、「自転車用ヘッドと自転車用シフトコントロールボックス」の特許出願では、シフトスイッチとバッテリーを組み込んだドロップバー自転車用の「ブレーキレバーアセンブリ」が挙げられている。
これらは、無線送信ユニットを持つ回路基板を含むシフトコントロールボックスに接続されている。
別の特許出願では、バッテリーを取り付けたリアディレイラーが示されている。
この特許出願は、議論している技術が電子的なものである可能性に言及しているが、同様に機械的なものである可能性も含んでいる。
また、フロントとリアのディレイラーに関する古い特許出願もあり、これらはそれぞれバッテリーで駆動するようになっている。
さらに、油圧ブレーキレバーと電子シフト装置を組み合わせた特許出願もある。
2つのシフトレバーからの信号は、有線または無線で電子シフトコントロールボックスに送られ、電子シフトコントロールボックスが自転車用ディレイラーを操作することになる。
この場合も、有線または無線で行われる。
また、無線による部品のペアリング、「バッテリー残量不足時のディレイラー制御方法」なども特許出願されており、Tektroの電子シフトシステムの計画が進んでいることが伺える。
Tektroが電子シフトシステムを市場に投入するかどうかは、特許に関することなので断言はできない。
だが、これだけ特許を出しているということは、新しいロード用電子グループセットを製品化する可能性は高いと言える。
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