イタリアのカスタムバイクメーカーTiticiが、Relliカーボングラベルバイクを発売した。
Titiciは1964年創業のバイクブランドで、ハンドメイドで作られている。
このRelliカーボングラベルバイクの特徴は、なんといっても板のように見えるトップチューブの形状。
これだけ薄くでも全く構造上も問題なく、振動を吸収してくれるという。
Relliカーボングラベルバイク

Image credit: Titici
この薄いトップチューブはPAT構造と呼ばれている。
薄型プレートアブソーバーテクノロジーのデザインで現在の形となったのは、2017年。
高い横フレーム剛性を維持しながら、ライダーに到達する前に振動(特に高周波振動)を減衰させる働きをする。

Image credit: Titici
Titiciは、8mmの厚さのPATトップチューブをFlexyと呼んでいるが、標準フレームよりも18%多くの振動を減衰することが証明されているという。
PATトップチューブが丸いチューブよりも垂直方向に移動する能力により、Flexyフレームは特に高周波振動(+ 66%、左上)を吸収できると同時に、低周波振動(+ 25%、右)の吸収をある程度改善する。
同時に、幅広のフラットデザインにより、水平剛性が7%向上する。これらはパルマ大学による独立したテストで示されている。

アーチアブソーバーテクノロジー(AAT) Image credit: Titici
Relliグラベルバイクには、シートチューブの湾曲した下端にArch Absorber Technology(AAT)を備えた別のエンジニアードフレックスゾーンを追加している。
コンセプトは基本的に同じで、チューブを広く伸ばして横方向の剛性を維持し、ほぼ完全に平らにつまんでインライン振動を減衰させる。

Image credit: Titici
最近のロードバイクと同様に、Titiciはすべてのケーブルを内部に隠し、Dedaフル1.5インチDCRヘッドセットシステムを介した完全内部ルーティングを備えている。

Image credit: Titici
AATの再設計により、Titiciはシートステーを30mm下げて、後部の三角形を解放し、Arch Absorberシートチューブの周りをさらに曲げている。
さらに垂直方向のコンプライアンスを高めるためにステーを平らにしている。徹底的に薄型と言った感じだ。

Image credit: Titici
Titiciは42mmのタイヤクリアランスがある。グラベルレース用バイクとして十分な仕様となっている。

Image credit: Titici
このバイクには、PressFit BB386ボトムブラケット、標準の27.2mmラウンドシートポストと従来の外部クランプ、フルカバレッジフェンダーマウント、2つの従来のボトルケージマウント、フラットマウントディスクブレーキ、12mmスルーアクスルを備えている。
カスタムフレームなので、必要に応じて、より多くのマウントを取得することも可能だ。

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Relliはイタリアで注文を受けて手作業で作られているため、カーボンバイクの各購入者は、完全にカスタムのジオメトリとカスタムの仕上げを行う。
フレームセットで、5000€(約68万円)となる。
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