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2021東京オリンピック女子ロードレース まさかの超大金星だ~!

海外情報
Photo credit: Eustaquio Santimano on Visualhunt
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男子ロードレースは、リチャル・カラパスが、TTに強いブランドン・マクナリティという絶好のパートナーと組んで逃げだした。

バウケ・モレマのアタックを吸収した後で、後続にチームメイトのタデイ・ポガチャルがいたこと。誰もワウト・ファンアールトの追走に手を貸さないこと。かなりの要素が重なって最後はカラパスの独走勝利を生み出した。

さて、続く女子ードでは日本から、金子広美と与那嶺恵理 の2選手が出場する。与那嶺選手には上位入賞の可能性もある。

どんなレースを見せてくれるだろう。

 

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武蔵の森公園~富士スピードウェィ 137km

コースマップ photo shizu2020

 

コースは男子コースの短縮版と言った感じになっている。富士スピードウェイサーキット周辺は男子と同じように周回するが、三国峠などの後半の登りはない。

道志みちと籠坂峠で決定的な差がつかない限り、富士サーキットでのスプリントで決着となりそうだ。

  1. 道志みち 4.3km・6.1%
  2. 籠坂峠 2.2km・4.7%

獲得標高は、2,692m。137kmのコースに67名が挑む。

 

オランダ勢中心に展開か

アンナ・ファンデルブレッヘン

 

オランダ勢4人が女子ロードの主導権を握るだろう。その中で前回リオ王者のアンナ・ファンデルブレッヘンが有力視される。2018・2020世界王者。

UC!ランキング2位であり、負けることのほうが少ないほどの選手。31歳だが、今シーズン限りの引退を表明しており、最後の花道を飾るつもりだ。

 

アネミエク・ファンフルーテン

gorin.jp スクリーンショット

 

同じくオランダチームのアネミエク・ファンフルーテン。2019年世界チャンピオン。その練習量は凄まじく、こちらでも記事にしたことがある。

38歳だが、UCIランキング1位。最後の花道となるか。

 

マリアンヌ・フォス

gorin.jp スクリーンショット

オランダチームの一員。マリアンヌ・フォスのニックネームはカンニバル

2006、2012、2013ロード世界チャンピン。シクロクロスでは、2006、2009、2010、2011、2012、2013、2014と7回の世界チャンピオンとなっている。

彼女も一度記事にしている。オランダチームは怪物級のライダーが4人揃っており、全員が金メダル候補だ。

 

与那嶺 恵理  

日本のエース。海外レースを転戦しており、独走力のある選手だ。外腸骨動脈内線維症を患っており、コンデション調整に苦労している。

日本の地で上位に食い込んで貰いたい。

 

金子広美

金子広美Facebookより

コロナの影響は2020年から全くUCIでの成績は残っていない。2019日本選手権2位の選手だ。乗鞍ヒルクライムでも活躍するクライマーだ。

 

gorin.jp スクリーンショット 以下同様

武蔵の森公園をスタート。

 

最強チームのオランダが最前列でウォーミングアップ。スペシャライズドに乗ってますね。アネミエク・ファンフルーテンはモビスターなのでCANYON。

 

男子と同じように、神社の中を走り抜ける。今日も巫女さんがスタンバイ。

 

ファーストアタック

0kmアタック!

 

3人がすぐに飛び出す。先頭は、オーストリアのアナ・キーゼンホファー。

 

こちらは逃げに入れなかった、セラム・アムハ。エチオピアの選手だ。

 

男子と同じで最初から逃げが簡単に決まってしまう。

 

5人の逃げ

こんなに簡単に決まって良いのかというほど簡単に決まった5人。

  1. 28 コリン・リベラ アメリカ
  2. 32 カルラ・オベルホルツァー 南アフリカ
  3. 48 アナ・キーゼンホファー オーストリア
  4. 49 パウラアンドレア・パティノベドヤ コロンビア
  5. 54 オメル・シャビーラ イスラエル

 

追走していた、セラム・アムハにモサナ・デベセイが加勢。エリトニアの選手だ。頑張って追いついて欲しい。

 

アントリ・クリストフォルー(キプロス)がバイク交換。しかし、シマノのオフィシャルバイクなので、すぐにチームカーからスペアバイクを貰っていた。

 

まあ、33℃の中で走ったら暑いよねえ~。直射日光だとサイコンの気温計は40℃越えてしまいますからね。

 

追走の二人は頑張っているけど、集団に吸収されそうだ。

 

集団から、スルスルと抜け出してきた二人が追走のアフリカ勢を抜いていく。

  1. 53.アグアマリナ・エスピノラサリナス(パラグアイ)
  2. 65.カタリナアナイス・ソトカンポス(チリ)

ただ、先頭とは7分離れているので相当頑張らないと追いつかない。

 

残り100kmを切って集団も登りに入った。そろそろ狩りが始まるころか。

 

逃げていたエチオピアのセラム・アムハが一気に集団にパスされる。集団先頭はオランダのデミ・フォレリング。

 

先頭は登りで4人となる。

  1. 28 コリン・リベラ アメリカ
  2. 32 カルラ・オベルホルツァー 南アフリカ
  3. 48 アナ・キーゼンホファー オーストリア
  4. 49 パウラアンドレア・パティノベドヤ コロンビア

 

エリトニアのサナ・デベセイの集団に捕まる。

 

ドイツチームが集団先頭でペースを上げる。ドイツのエースはリザ・ブレナウアー。元世界タイムトライヤル王者。3回目のオリンピックだ。

 

金子広美が背中に氷。ボトルをポケットに入れて前に上がる。ほんとサポートカーまで下がらないとボトルが取れないので大変だ。

 

先頭から南アフリカのカルラ・オベルホルツァーが脱落する。

  1. 28 コリン・リベラ アメリカ
  2. 48 アナ・キーゼンホファー オーストリア
  3. 49 パウラアンドレア・パティノベドヤ コロンビア

 

道志みちの頂上までは、あと半分くらいか。タイム差は10分24秒あるのでどこまで逃げれるか?

 

追走していた二人は、先頭に追いつくことなく集団に捕まってしまう。

 

先頭3人は相当良いペースでタイム差もあまり詰まらない。まだ9分20秒持っている。

 

集団から飛び出ていたナミビアの選手が捕まる。

 

その後ろで、デンマークのエマセシリエ・ヨルゲルセンの落車に、オランダのアネミエク・ファンフルーテンが突っ込んでしまう。

 

バイクが絡んでいたけど、なんとか再スタート。

 

先頭から切れた南アフリカの選手が捕まる。

 

この瞬間に、デミ・フォレリングがアタック!

 

ドイツチームが先頭で追いこんでくる。

 

デミ・フォレリングが捕まると、次にアネミエク・ファンフルーテンが攻撃する。

 

ベルギーは代わる代わるに波状攻撃を繰り出す。集団後方から少しずつ切れていく。

 

道志みち 4.3km・6.1%

もう少しで先頭は、頂上につく。これは籠坂峠まで逃げれるかもしれない。まだ、8分以上のタイム差がある。

 

またもオランダのデミ・フォレリングが攻撃!

 

一人が捕まると、アンナ・ファンデルブレッヘンがアタックをかける。

 

日本の与那嶺が切れる。

 

オランダが厳しいベースを作る。

 

アネミエク・ファンフルーテンが本気アタックだ。もがきあげている。

 

これは流石に決まった。誰も見えない。

 

集団から追う選手はいない。オランダ勢は後方で休憩中だ。

 

あっという間に集団に45秒のタイム差をつける。先頭まで5分40秒ほど。

 

誰かが、追うとすぐにオランダのチェックがはいる。これは追走がきかない。

 

先頭3人は、道志みちを越えている。まだ6分20秒もある。これは~。

 

アネミエク・ファンフルーテンも道志みちを越えて平坦部分に入っている。50km/hという凄いスピードで爆走している。すでに集団に1分の差をつけた。

 

集団は米国が先頭。エースのクロエ・ダイガードのために引く。2019世界選手権TT王者だ。

 

籠坂峠 2.2km・4.7%

ここで、オーストリアのアナ・キーゼンホファーがアタックをかける。

 

アナ・キーゼンホファーは逃げの二人を振り切った。残り距離があるが一人で逃げ切るつもりか。

 

先頭は完全に崩壊だ。

 

先頭は、アナ・キーゼンホファーが単独となる。

現在の並びは

  1. 48 アナ・キーゼンホファー オーストリア
  2. 28 コリン・リベラ アメリカ
  3. 49 パウラアンドレア・パティノベドヤ コロンビア

 

もう残り36kmしかない。籠坂峠を下ると勝てるのではないかな。タイム差は5分もある。

 

集団も下りに入ったがタイム差は5分48秒。これは追いつかない可能性が高い。

 

集団後方に与那嶺がいる。

 

アネミエク・ファンフルーテンはタイム差を縮められない。逆に集団に追い込まれている。

 

下りで集団から4人が抜け出している。だが、タイム差は少ない。

 

アネミエク・ファンフルーテンが捕まってしまう。これで集団は振り出しだ。前の3人を逃がしてしまうと、メダルも獲得出来ない。

 

先頭のアナ・キーゼンホファーは富士スピードウェイに入った。残り23.9kmだ。これは大金星となりそうだ。

昨年の世界選手権は44位。2019オーストリアロードチャンピオンだ。

 

30人となった集団も富士サーキットに入った。

 

2位グループの二人とのタイム差がわからないが、逃げ切れば銀メダルと銅メダルだ。頑張れ~。

 

タイム差が出た。残り20.4kmで4分34秒。2位と集団は2分44秒ある。ギリギリ2位は逃げ切れるか?

 

日本の金子広美と、与那嶺はしっかりと集団にいる!

 

集団は、本気の追走をまだ見せない。そろそろ全開で走らないとメダルも取れない。

 

集団から、フランスのジュリエット・ラプスが飛び出す。

 

オランダのデミ・フォレリングが全開で追い始める。残り12.8kmだ。

 

逃げている二人はやばい。結構追い込まれている。なんとか逃げ切れ~。

 

残り10.4km。タイム差は3分49秒。2位は集団と1分15秒。2位は追いつかれそうだ。

 

集団から一人逃げている、フランスのジュリエット・ラプスはかなり粘っている。オランダ勢の引きをから耐えている。

 

オランダが銀メダルを目指して4人で引いている。追いつくか?

 

残り、5.7kmで40秒。逃げれるか?   逃げ切ればメダルだ。

 

オランダはフランスのジュリエット・ラプスを捕まえる。メダルに届くか?

 

あ~、だめだ。逃げている二人の後ろに集団が見えた~。

 

あ~、逃げていた二人は、捕まってしまった。これでもう集団の銀メダル争いとなる。

 

さあ、誰が銀メダルとなるか?

 

少し緩むとすぐにアタックがかかる。

 

これは決まったか?

 

アネミエク・ファンフルーテンをイタリアのエリザ・ロンゴルギーニが追う。

 

アナ・キーゼンホファーは大金星だ。2021オーストリアTTチャンピオン。ロードは6位。30歳で掴んだ人生最大の勝利となった。

しかも、0kmから自分がアタックをかけて全て逃げ切ったのだから、凄い。

 

レースのファーストアタックをかけたのもアナ・キーゼンホファーなのだから。誰も文句のつけようがない勝ち方だ。来年からどうするのだろう。プロチームに所属している訳でもない。

30歳だが、オファーがあるかもしれない。

 

銀メダルはアネミエク・ファンフルーテン。銅メダルはエリザ・ロンゴルギーニ。大本命が勝てないところが、これまた面白い。

なんと、2位となったアネミエク・ファンフルーテンは、前にまだ逃げているとは一瞬わからなかったようだ。自分が優勝だと思っていた。まあ、無線も使われてないし、二人捕まえたから勘違いしたんでしょうね。

今回、観客は県民に限り1万人を上限に許可されていたようだ。シャトルバスも出ていたというから見れた人は良かったですね。

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 KIESENHOFER Anna
Austria 600 200 3:52:45
2
 VAN VLEUTEN Annemiek
Netherlands 475 170 1:15
3
 LONGO BORGHINI Elisa
Italy 400 140 1:29
4
 KOPECKY Lotte
Belgium 325 130 1:39
5
 VOS Marianne
Netherlands 275 120 1:46
6
 BRENNAUER Lisa
Germany 225 110 ,,
7
 RIVERA Coryn
United States 175 100 ,,
8
 CAVALLI Marta
Italy 150 90 ,,
9
 ZABELINSKAYA Olga
Uzbekistan 125 80 ,,
10
 LUDWIG Cecilie Uttrup
Denmark 100 70 ,,

与那嶺は21位。金子広美は43位。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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