2018UCI世界タイムトライヤルチャンピオンのローハン・デニス(Bahrain Merida)。
ローハン・デニスは2019ツール第12ステージでリタイヤ。理由は以下の通り。
せっかく、個人タイムトライヤルで活躍が見れるかと思っていたのに残念。
これは、ローハン・デニスが走らなったMerida Time Warpタイムトライヤルバイクの紹介です。
走ってから紹介したかったのですけど~。
Merida Time Warp TT
Warp TTは2018年にユーロバイクの自転車ショーで登場。
新しいカーボンレイアップのおかげでフレーム重量は以前のバージョンより400g減少。
リアブレーキは、下部でカバーハウジングされている。
コンピューターモデリングと風洞試験により、以前のバイクよりも9ワット節約。
みるからにタイムトライヤルマシンといった感じのバイク。ローハン・デニスは、このバイクのどこが気に入らなかったのでしょうか??
世界チャンピオンの証として、フォークレッグ、トップチューブ、そしてチェーンステーにレインボーストライプのラインを比較的控えめに表している。
サドルの下にいる犬には、メガネにレインボーストライプがある。
すべてのケーブルは、ブレーキケーブルまで配線が内蔵されている。
現段階ではリムブレーキのみの仕様。 中央に配置されたジャンクションボックスは、メインフレーム内のボトムブラケットの上に配置されており、簡単なアクセス、充電、および修理が可能。
ハンドル周りは、新しいカーボンコックピットで統合。以前よりも200gの軽量化と空気抵抗を5ワット削減したという。
ローハン・デニスは3Dプリントされたバーを使用。数年前にTeam Skyが、この技術を最初に使用している。
こちらも、ローハン・デニスがチームに強く要望して実現したバーです。
情報によると、ツール第13ステージのタイムトライヤルの前にスキンスーツを渡されたが、それもデニスは気に入らなかったようです。100%完璧でないと気が済まないのでしょうね。
デニスのハンドルバーは、とても高い位置にある。
延長部分は上向きに傾斜しており、両手をより近くに持ってきて、正面の表面積を減らすために腕を伸ばし、肩をまわりに引き寄せるのを助ける。
フォームパッドは手作りのように見える。メカニックが一生懸命にカットして作ったんでしょうねえ~。
素材は、ベルクロに少し似ているが、柔らかくゴム状で滑りにくい。 それはPrologoサドルで使われている技術と変わらないと思われる。
SRMコンピュータ用のマウントも、拡張機能にシームレスに統合されている。
エクステンションの先端にはDi2シフターボタンがあり、ベースバーにはDura-Aceブレーキレバーがある。
ベースバーはフレームとフォークに一体化されており、フォークの前部は隠れたブレーキを越えてヘッドチューブの前部まで延びている。
ブレーキレバーのベースバーには、TTバイクでよく見かけるグリップテープが巻いてある。
チェーンセットは、56×44t。Shimano Dura-Ace Di 2グループセットと、SRMパワーメータが含まれている。
フロントホイールは、55mmハイトのリムと幅27mmの幅を持つWind 55 DBクリンチャーホイールを使用。
リアホイールは、Speed 360Tカーボンディスク。 このディスクのハブには、CULTセラミックベアリングが使用してある。
タイヤは何故か、前後で違うものを使用。
- リアホイールにはContinental Podium TT ProLtdの25mm幅チューブラータイヤ
- フロントにはContinentalの新しいプロトタイプクリンチャータイヤ
GrandPrix TT 23mmタイヤをベースにしていますが、写真で見える111はタイヤの開発段階を表している。
Continentalは、プロ用で莫大な費用で作られているので、それを公にリリースする計画はないと言う。
タイムトライアルバイクでは、ショートサドルが一般的になってきている。
ローハン・デニスは、滑り落ちるのを防ぐために、Prologoスタビーノーズタイムトライアルサドルを使用。これは、独特の滑りにくい素材を使用している。
他のライダーに見られるようにサンドペーパーを貼ったりはしてませんね。
さて、ローハン・デニスのバイクについてどう思いますか?
これが彼が問題を抱えていたバイクだと想像することが出来ない。再び、彼がレースに戻ってくる日を待ちたいと思います。
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