3月22日から開幕するスペインのステージレース、ボルタ・ア・カタルーニャのイネオスの7名のメンバーが発表されている。
これを見ると、グランドツールのリーダーを務めることが出来るライダーが4人も名前を連ねている。
相当気合の入ったメンバーで、誰がエースなのか判別もつかないほどだ。
イネオスのスタートリスト
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— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) March 19, 2021
2018年のツール・ド・フランス優勝のゲラント・トーマスと2019年のジロ・デ・イタリア優勝のリチャード・カラパスという2人のグランツール優勝者が参戦する。
ただ、リチャル・カラパスは今年の初レースとなるので調子は未知数だ。
一方、ゲラント・トーマスは今年すでに3つのステージレースを完走しており、先週のティレーノ~アドリアティコでは登りでも全開で集団を引いている姿を何度も見かけており、徐々に調子をあげている。
アダム・イェーツは、2月のUAEツアーで、タデイ・ポガチャルに次ぐ総合2位を獲得し、イネオスのデビュー戦で大活躍した。最終ステージで顔をケガしたが、もう大丈夫なのかな。
リッチー・ポートは、パリ~ニースの第1ステージで転倒し、厳しいスタートを切っている。
2021年にチームに復帰したボートは、カタルーニャでは山間部でのサポートライダーとしての役割を果たすことを公言しており、ドメスティックな役割を担うことになりそうだ。
2015年には、総合優勝したリッチー・ポートがアシストなんて贅沢なチームだ。
このハイクラスのステージレーサーのカルテットに加わるのは、2度の世界タイムトライアルチャンピオンのローハン・デニス、5度のスペインタイムトライアルチャンピオンのジョナサン・カストロビエホ、そしてチームのロードキャプテンのルーク・ロウ。
ルーク・ロウはミラノ~サンレモでも、チプレッサから集団先頭を引きまくって一時は集団を分裂させるほどの走りを見せている。
こうしてみると、リーダーはリチャル・カラパスかアダム・イェーツになるのかな。
ただ、第2ステージには18.5kmの個人タイムとイラヤルがあり、ゲラント・トーマスが良いタイムを出せば、リーダーとなることもあるかもしれない。
第3ステージの山頂ゴールでエースが決まるだろう。
ライバルチームとなるのは
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前回優勝のナイロ・キンタナ( Team Arkéa Samsic)がスタートラインに立つほか、優勝候補のジャイ・ヒンドレー(Team DSM)、ジョアン・アルメイダ(Deceuninck – Quick Step)、ヒュー・カーシー(EF Education – Nippo)、ウィルコ・ケルデルマン、サガン(BORA – hansgrohe)などが登場する。
地元モビスターは、アレハンドロ・バルベルデ、エンリク・マス、マルク・ソレルの3人が揃って出場。
ISNからは、クリス・フルームにダン・マーティン、マイケル・ウッズが登場する。
ただ、チーム力の最も高いのはユンボ・ヴィズマだろう。
ジョージ・ベネット、ステファン・クライスヴァイク、セップ・クスの3人の優勝候補に加え、強力なアシストとなるロベルト・ヘーシンクにUAEツアーで総合4位となったクリス・ハーパーを擁し、手強いラインナップでレースに挑む。
セップ・クスはいつものように山岳アシストに回ると非常に手ごわいチームとなる。
Una llegenda com Miguel Induráin parlant del passat, present i futur de la #VoltaCatalunya. Què més es pot demanar? 😍💯🚴♂️
Material inèdit no inclòs al documental “Volta”, disponible a @MovistarPlus pic.twitter.com/wdq9M2dPkv
— Volta a Catalunya (@VoltaCatalunya) March 20, 2021
このレースは、数多くの山岳ステージで構成されている。
オープニングステージでは、178.4kmの距離ながら1級山岳が最初から登場。
第2ステージでは18.5kmのタイムトライアルが行われるが、ここで失ったタイムも次で取り返せるだろう。
第3ステージと第4ステージでは2つの連続した2000m級の山頂フィニッシュが待ち受けている。
そして最後は、カタロニア地方の首都バルセロナの街中にある丘陵地帯の周回コースで、いつものようにレースを締めくくる。
山頂ゴールでほぼ総合の行方は決まるだろうが、現在のコンデションを見るには良いコースだ。
コメント
こんにちは、また失礼いたします。
イネオスのリストを見て、リッチー・ポートが居てフルームが居ないというのもなんだか妙な気分ですね。
しかしそこはイネオス、アダム・イエーツにゲラント・トーマス、カラパスにロウ…他チームから見たらオールスターの様相ですが、だからと言って勝利を総ざらいするわけでもない、だからサイクルロードレースってやめられないのですね。
個人的には自分のロードがTREKと言うのもあり、昨年TREKに乗って久しぶりのツール・ド・フランス表彰台に上がってくれたリッチー・ポートを陰ながら応援していますがパリ・ニースでの落車が気になります。彼はシーズン序盤のアクシデントを結構引きずる事があるので…
とは言え今回のボルタ・ア・カタルーニャでも最強チームの一角である事に間違いはありませんし、今回はJスポーツで観戦できますからしっかりと応援したいですね。
Akiさん、こんちには!
リッチー・ポートは2015年にカタルーニャで総合優勝しているのんですけど、今回はアシストに徹するというのだから凄いチームですよね。
落車の影響はどうなんでしょう。腰をかなり打っているので心配ではあるのですが、プロの回復力は強いと思いたい。
ポートはツールでは、2度も落車リタイヤしてますし、ケガの多い選手の一人ですからねえ~。
確かに凄い選手ばかり集めても、絶対に勝つ訳ではないのがロードレースなんで、そこも面白い所ですよね。
さあ、今回は誰が勝つのか、しっかりと見ておきたいと思います!