世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスでプロライダーが乗っているバイクはいくらで買えるのだろう。
プロサイクリストは、スポンサーから自転車を供給されているので買う必要はない。
プロと同じ自転車を買うことは出来るけど、ハイエンドでとても高価。2021年のツール・ド・フランスでは19の異なる自転車スポンサーがあり、それぞれ価格が決まっている。
以前は、プロは特別に設計されたフレームなどに乗っていたが、今は市販されている自転車と全く一緒なのでバーツとかの変更はあるけれど、ほとんど同じ自転車に乗ることは可能だ。
Deceuninck-QuickStep:マーク・カヴェンデッシュのSpecializedS-Works Tarmac SL7
マーク・カヴェンデッシュのSpecialized Tarmac SL7の価格計算は、既製品と一緒なのでかなり簡単。
チーム固有のペイントの他に、Roval RapideCLXホイールとShimanoDura-AceDi2グループセットを備えたS-WorksTarmac SL7は、Specializedやさまざまな小売店から購入できる。
カヴェンデッシュが異なるパーツにした唯一のことは、S-Works RominEvoサドルを3DプリントされたSpecializedS-Works Power withMirrorと交換したことだけだ。
価格は145万円。
Trek-Segafredo : バウケ・モレマのトレックエモンダSLR9ディスク
バウケ・モレマのエモンダSLR 9 eTapバイクの多くは、完全なバイクとして「既成」で購入できる。トレックまたはサードパーティの小売店から購入可能だ。
ペイントはProject One ICONの新しいカスタムペイントのルビークロマが施してある。金属に輝くように見える特別なペイントだ。
このカスタムペイントの追加費用が16万円!
加えられた変更の中で、バウケ・モレマはAeolus RSL37チューブレスホイールをより深いAeolusRSL 62mmホイールに変えている。
また、AeolusProサドルをArvadaProに切り替えているが、どちらも追加費用はかからない。
価格は1,424,500円にカスタムペイントが16万円で、1,584,500円となる。
UAE Team Emirates : タデイ・ポガチャルのColnago V3RS
#TDF2021 A safe day for @TamauPogi in the yellow jersey, coming home with the main GC group on Stage 12. 💛#UAETeamEmirates #RideTogether pic.twitter.com/ODw9xcJhcb
— @UAE-TeamEmirates (@TeamEmiratesUAE) July 8, 2021
タデイ・ポガチャルのColnago V3RSには、ColnagoのトップクラスのSuper RecordEPSグループセットであるCampagnoloOneホイールが装備されており、一体型のコックピットはDeda Alaneraで、サドルはPrologoに変更されている。
ツール・ド・フランス史上初の公式自転車としてコルナゴは108台の限定バイクも発売している。こちらは約170万円。
Bringing a touch of @LeTour to their flagship store in Hampton Wick, Greater London, swing by @sigmasports to take a closer look at the Limited Edition Colnago V3Rs TdF Road Bike.#Colnago #LaBicicletta #TDF2021 #MySigmaSports #Ewanthackerphoto pic.twitter.com/ywymvF5oPB
— Colnago (@Colnagoworld) July 9, 2021
昨年は、タデイ・ポガチャルのColnagoV3Rレプリカモデルも発売されたが、こちらは300万円!
公式サイトでのColnago V3RSの価格はディスク仕様のフレーム価格が588,000円。完成車の価格は約170万円となる。
ツール・ド・フランスでは、各ライダーが1台のスペアバイクを用意している。リーダーとなるライダーには通常2台のスペアバイクが用意される。
チームは8人編成なので、60を越えるフレームセットと100を越えるホイールセットを持っていることは珍しくない。
UCIの規則によると、チームは一般的に公開されているテクノロジーは12か月以内に市場で販売されなくてはならないとなっている。
つまり、ツール・ド・フランスでプロが乗っているバイクと全く同じバイクに乗ることは可能だ。ただ、あまりにも高価なので簡単には手が出ない。また、お気に入りのライダーのカスタマイズされたパーツまで揃えると更に高くなることは間違いない。
一般の人から見たら、軽自動車よりも高いのだから気軽に買える値段でないのは確かだ。
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