マーク・カヴェンディシュは13年前に初めてツール・ド・フランスで勝利したシャトールーで再び勝利し、この地で3度目の勝利をあげた。
13年前と比べて、マシンが進化したことも大きいが、マーク・カヴェンディシュのバワーも上がっている。
13年前は52×11が主流だったが、現在では54×11、全くの平坦ならば55×11を使用するライダーもいるほどだ。
Specialized S-Works Tarmac SL7
マーク・カヴェンディシュのツール・ド・フランスでの最後の勝利はは2016年7月16日。実に5年もの間ツールで勝利をあげることがなかった。
その間、ケガ、キス病、うつ病に悩まされ、2020年末には所属先が見つからず引退の危機にあった。
ここで、マーク・カヴェンディシュが2014年の乗っていた2014Vengeを見てみよう。
2014年に乗っていたS-WorksVengeはリムブレーキ。2014バイクには、SRAM Red11スピードメカニカルシフティングが搭載されていた。
ケーブルも見えている。サドル位置は2021年のほうが前乗り設定だ。
そして、Zippのホイールにタイヤはチューブラー。リムも今のようにワイドリムではなくV字型のリム形状だ。ホイールも進化している。
これだけ見ても如何に、バイクの技術が進化しているかがわかる。
スプリンタースイッチを2011年から使用
マーク・カヴェンディシュは電子シフトが好きでなく、機械的なシフトを好んでいた。だか2011年から、スプリンタースイッチを使用している。
ブレーキレバーやボタンを操作するために、手を伸ばさなくてもハンドルバーに指をかけたまま使用できるので便利だ。
マーク・カヴェンディシュは、2017年以降、親指ではなく指で操作するために、スプリンターシフトをドロップの前方に向けて位置している。
そして、バーの反対側にはつけていないことも注目だ。
タイヤも、チューブラーではなくSpecialized Turbo Cottonのクリンチャータイヤを使用。
マーク・カヴェンディシュは、ツール第4ステージでサドルのカーボンレールが折れてバイク交換している。
見えにくいかもしれないが、ゼッケンナンバーの55番の右横には30という数字が見える。これはツールでの勝利数を重ねるごとに増えていくだろう。
Tarmacは統合ハンドルではなく、非常にエアロな調整可能なハンドルとステムを使用している。
Specialized S-Works Power with Mirrorは、パディングにフォームの代わりに3Dプリントされたポリマーを使用している。
S-Works Tarmac SL7フルバイク仕様
- フレームセット:Specialized S-Works Tarmac SL7
- フロントブレーキ:Shimano Dura-AceR9170油圧式ディスクキャリパー
- リアブレーキ:Shimano Dura-AceR9170油圧ディスクキャリパー
- ブレーキ/シフトレバー:Shimano Dura-Ace Di2R9170油圧ディスクデュアルコントロールレバー
- フロントディレイラー:Shimano Dura-Ace Di2 R9150
- リアディレイラー:Shimano Dura-Ace Di2 R9150
- カセット:Shimano Dura-Ace、11-30T
- チェーン:Shimano Dura-Ace
- クランクセット:Shimano Dura-Ace R9100-P w /両面パワーメーター、53 / 39
- ボトムブラケット:Shimano Dura-Ace
- ホイールセット:Roval Rapide CLX
- タイヤ:Specialized Turbo Cotton
- ハンドルバー:Roval Rapide
- ステム : Specialized Tarmac Stem
- バーテープ:Supacaz
- ペダル:Shimano Dura-Ace PD-R9100
- サドル: S-Works Power with Mirror
- シートポスト:ターマックシートポスト
- ボトルケージ:Tacx Deva
- サイクリングコンピューター:Wahoo Elemnt Bolt
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