ジュリオ・チッコーネ(Trek-Segafredo)の今シーズンはあまり良いものではなかった。
開幕戦のイタリアのトロフェオ・ライグエーリアでは優勝。
その後、コロナになり自宅でエベレストチャレンジしたり、2020のマイヨ・ジョーヌをコロナのために寄付したりしている。
イル・ロンバルディアが最高順位
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再シーズンの開幕以降、最高順位はイル・ロンバルディアの5位。バウケ・モレマ、ヴィンチェンツォ・ニバリと3人で上位を占めたが優勝には届かなかった。
その後、ジュリオ・チッコーネはジロの前にコロナウイルスにかかってしまう。
なんとか、間に合わせてジロには出場したが、2週間バイクに乗れない状態では、調子が上向くことはなかった。結局リタイヤしてしまう。
気管支炎の症状が出ており、無理をする必要はないとの判断だった。
ジュリオ・チッコーネはジロの撤退について、以下のように語っている。
様々な理由で非常に悩ましいシーズンだった。ジロの撤退は自然な結論のようだ。
ジロで自分の実力が発揮出来なったのはとても残念に思っている。失望はライダーのキャリアの一部であり、それを受け入れなければならないが、それで落ち込むことはない。
今は挽回することだけを考えて、2021年のシーズンに向けて計画を練っていきたい。
来シーズンに向けて
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ジュリオ・チッコーネはシーズンオフを利用して、長年の課題だった鼻中隔形成術の手術を受けている。
鼻中隔形成術とは
左右二つある鼻の孔の奥は左右の鼻腔に分かれており、間には鼻中隔という仕切りがある。この鼻中隔が左右どちらか、もしくはS字状に強く曲がった状態を鼻中隔彎曲症という。
鼻中隔の彎曲自体は実は成人の90%以上にあるらしい。
鼻で呼吸できないため、口を開けて走るしかない状態だった。手術を受けたことで来シーズンは鼻の問題から解放される。
2020ジロ山岳賞、ツールでもマイヨジョーヌを着用したジュリオ・チッコーネの実力は、来シーズンから再びみられるはずだ。
来シーズンのジュリオ・チッコーネの走りに期待しよう。
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