チームイネオスのフィリッポ・ガンナは昨年、4km個人追抜で世界新記録を樹立した。
彼はUCI世界選手権個人タイムトライヤルでも3位となっており、タイムトライヤルのスペシャリストとしても、頭角を現してきた。
だが、フィリッポ・ガンナの目標は4年計画であったオリンピックでの金メダル獲得だ。ロードのタイムトライヤルでもトラックでもメダルを狙える彼はオリンピック種目の選択について悩んでいる。
ブエルタ・ア・サンファンに出場中
フィリッポ・ガンナは現在、チームメイトのレオナルド・バッソと共にイタリアチームとしてブエルタ・ア・サンファンに出場している。
レオナルド・バッソもスプリントが得意な選手でチーム3年目の選手だ。彼はトラック種目はしていない。
サンファンでは第3ステージの個人タイムトライヤル15.1kmでの勝利を狙う。
ガンナは、チームイネオスから今シーズンはかなり自由を与えられているようだ。チームは彼のトラックでの才能を認めており、オリンピックが終わるまではトラック競技への出場も認めている。
ジロ・デ・イタリアへの出場は決まっており、オリンピックでの種目決定はその後となる。
オリンピックの日程はタイト
フィリッポ・ガンナはツール・ド・フランスに出場する訳ではない。だから、移動日とか時差とかの問題はない。
ジロ・デ・イタリアが終わってから2か月という調整期間も与えられている。
だが、男子エリートタイムトライヤルは7月29日に行われ、8月3日には男子団体追抜の予選が行われる。
TTは個人種目だが、団体追抜は4人での団体競技だ。また、東京の個人TTのコースはフラットではない。両方でメダルを目指すというのは競技種目の違いもあるが、練習内容も変わってしまう。
私は両方をやりたいが、論理的に、私のスケジュールと身体がそれを許さないかもしれない。ジロの後まで待つ。それが終わったら決定する。
とガンナは言っている。両方に集中するというのは難しいでしょうね。
オリンピック後は
日本での彼の最終的なスケジュールはどうなるかわからない。だが、オリンピック以降はロードレースに専念するようになるだろう。
フィリッポ・ガンナは、エリア・ヴィヴィアーニと同じようにオリンピックに向けてチームから自由を与えられていた。
だが、2021年からはチームが彼のレーススケジュールを決定するようになる。当然、チームはこれまでと同じように、タイムトライヤルスペシャリストからステージレーサーへの転換を図る計画を進めてくるはずだ。
これまでも多くのライダーをステージレーサーにしてきた実績もあるチームだ。
とても良いパートナーシップです。今年は特に東京オリンピックでプログラムを自由に組むことができたので、来シーズンはチームのロードレースにもう少し集中するつもりだ。
トレードオフとなるが、それについてはガンナも了承しているようだ。うまくいけば輝かしい未来が待っている。
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