チームイネオスのフィリッポ・ガンナが驚きの世界新記録を一日のうちに2回も達成した。
イタリアのフィリッポ・ガンナが世界新記録を出した種目は、4km個人追抜。
現在行われている、ミンクスのUCIトラックサイクリングワールドカップでの出来事だ。
ガンナの記録は、AV60km/hに迫る4分2秒647という大記録を樹立。
予選から世界新記録樹立
That record-breaking feeling.
👏😃💪🙌
Congratulations @GannaFilippo! #TissotUCITrackWC pic.twitter.com/hHAvBTbVdw— UCI Track Cycling (@UCI_Track) November 3, 2019
フィリッポ・ガンナは、朝の予選で4分4秒252の世界新記録。これは9月にAshton Lambie(米国)がマークした記録を破った。
そして、決勝ではJohn Archibald(英国)と対戦。自分の記録を2秒近く更新して4分2秒647を記録。
驚異的なペースで、平均時速は59.345km/h。もう少しでav60km/hの世界だ。
ここで個人追抜の説明をすると現在は、個人パーシュートとか、インディヴィデュアルパーシュートとも呼ばれている競技。
2008年北京オリンピックを最後に、オリンピック種目からはずされている。
個人追抜とは(個人パーシュート・インディヴィデュアルパーシュート)
選手2名が、ホームストレッチとバックストレッチからスタート。決められた距離を完走するまでの間に、相手の選手に追いつくことができれば勝利となる。
最後まで決着がつかなかった場合は、完走タイムの優劣で勝敗が決まる。距離は、男子4km、女子3km、男子ジュニア3km、女子ジュニア2kmとなっている。
Ashton Lambietが持っていた4分5秒423の世界記録は、ボリビアの高地2,500mで達成された。
ガンナの記録は、海抜0mで世界記録を破った最初のライダーとなる。
フィリッポ・ガンナは2016年、2018年、2019年と、これで3回目の世界チャンピオンとなった。
フィリッポ・ガンナはその独走力を生かして、2019イタリア国内TTチャンピオン、2019世界選手権個人TTでも3位になっている。
平坦レースでは、果敢に先頭を引っ張るアシストとしてチームに貢献しているフィリッポ・ガンナ。
来シーズンは自らが勝利を獲得する時だ。
2019年にチームイネオスに移籍してから、各段の進歩をみせたガンナのTT能力。これは地道な努力の積み重ねだ。
コメント