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Posedlaから限定版カスタム3Dプリント Posedla Joyseatサドル登場 ついに個人限定サドルが作れるように

機材情報
Image credit: posedla
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3DプリントサドルはSpecializedとFizikなどから販売されている。

各個人に合わせてカスタムサドルを作れるというのが売りだが、まだ、カスタマイズされたサドルを各ライダーが使っている訳ではない。

チェコの新会社、Posedla Joyseatはライダーごとに個別のカスタムサドルを作れるようにPosedla Joyseatサドルを開発。

実際に、どのようにカスタムサドルを作るのか公式サイトで解説している。サドルの痛みで悩む人は多いが、個人にあった形のサドルならば悩みも軽減されるかもしれない。

3Dプリンターが約束する真のカスタムフィットが、個人で利用できるようになるのも時間の問題だ。

 

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Posedla Joyseat  カスタムサドルを作るためのデータ収集

カスタムサドルが出るまでのデータ収集を簡単に説明している

 

Posedlaは、昨年から開発を続けてPosedla Joyseatを初回限定生産で正式にリリースした。

設計データを提供すると、ジェネレーティブ・モデリング・ソフトウェアが適応性の高いアルゴリズム・プログラミングを用いて設計する。

6つの可変プロファイルセクションにわたってサドルの形状を生成し、サドル全体にわたって4つのメインゾーンで理想的な硬さとサポート力を個別に生成。

 

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カスタムサドルのデータ収集には

  • どんなタイプのバイクに乗っているか
  • どのくらい乗っているか
  • どのくらいの時間乗っているか
  • バイクに乗っているときのボディポジション

などのデータを収集。

 

さらに、バイクを降りてからの柔軟性、年齢、性別、体重など、簡単なアンケート。

 

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その上で、特別に開発されたバイオフォームのブロックに座って、後姿や座骨の幅、体重配分などをカスタムメイドする、スマイリングバットキット(Smiling Butt Kit)が送られてくる。

 

Smiling Butt Kit Image credit: posedla

 

  • スマートフォンで、パットキットの主要な写真を9枚撮影
  • 指示に従ってパットキットをスキャン
  • パーソライズされたフィットデータを返送

これにより、個人にあったサドルの設計となる。座骨がサドルに当たる部分が正確に分かれば、その部分の厚みを変えたりすることで調整が出来る訳だ。

 

技術の詳細

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Posedla Joyseatサドルは、従来の超軽量カーボンサドルと、同社独自の3Dプリントされたパッド付きトップを組み合わせたもの。

68gのベースは、ロード用2幅、オフロード用2幅の計4幅のカーボンシェルに、7×9mmのカーボンオーバルレールを装着している。

 

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カスタム生成されたパッドは、マルチジェットフュージョン技術でパウダーベース材料から作成された3DプリントのTPUだ。

TPUは、熱可塑性ポリウレタンでゴムのようなもの。

実際には、網目になっているので、どうやってこの形になっているのだか。

 

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この工程では、TPUの気孔を塞いで耐久性と耐候性、耐紫外線性を高めるとともに、滑らかで半光沢の黒い外観を実現する。

手作業でするのは、凄く大変そうだ。

 

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最後にパッドを接着し、カスタマイズ可能なロゴインサートを入れれば、数日後にはカスタムサドルが完成する。

フルカーボンのベースはPosedla独自のデザインで、自社で製造。カスタムサドルの製造は、すべての工程がチェコで行われている。

 

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Joyseatは完全なパッド入りのサドルで、特に超軽量であることは意図していない。

しかし、個々のライダーのパラメータによるが、150~195gと軽量に仕上げることが可能だ。

これは、ノンカスタムでより高価なS-Works Power Mirrorや新しいS-Works Romin Evo Mirrorと同等かそれよりも軽い。

そして、3Dプリントされたノンカスタムの安価なフィジークR1/R3 Adaptiveより軽いか、ノンカスタムの00 Adaptiveサドルと同じ価格となる。

 

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Posedlaは、この新しいJoyseatサドルを、アマチュアとプロのライダーの両方を想定したラボテストと実戦テストを行い、安全性と耐久性を確保したと言う。

ロードバイク、グラベルバイク、クロスカントリーマウンテンバイクなど、ほとんどすべてのペダリングに耐えられるように設計されている。

 

Posedla Joyseat – Founder’s Editionの価格と限定販売について

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Posedlaのカスタムメイド、カスタムフィットJoyseatサドルの初回生産は、わずか100個の限定Founder’s Editionとして提供される。

399€(約5万6千円)で、3Dプリントされたサドルがユーザー個別に作られる。

さらに、パッドに名前を直接プリントし、リアロゴも5色の中からカスタマイズすることも可能だ。

 

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カスタマイズサドルは今すぐ購入可能で、購入から初乗りまで約5-10週間かかる。

  • 最初の情報を処理するのに数週間
  • Smiling Butt Kitを届けるのに数週間
  • インプレッションスキャンを受け取ってそれを処理するのに数週間
  • カスタム製造にさらに数週間
  • 配送

 

Posedlaの新しいPosedlaは、他の3Dプリントサドルが当初から約束していた、サイクリスト一人一人に合わせた真のカスタムサドルを実現した。

3Dプリントサドルは、FizikとSpecializedが独占していた。だが、他のブランドが参入して個別にカスタマイズサドルが作られるようになると価格も少しずつ安価になっていくのでは。

このチェコの新会社を期待してみておきたい。

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