クリス・フルーム(Team INEOS)は、UAEツアーでついに8か月振りのカムバックを果たした。
だが、痛みはないが元の状態に戻るにはまだまだ時間がかかることが確認されたと言っても良いだろう。
クリス・フルームがレース復帰後にインタビューに答えているが、衝撃の発言をしている。
12月のキャンプを離脱
クリス・フルームがチームイネオスのキャンプを2日で切り上げて帰ったことを覚えているだろうか?
この時に実は4度目の手術を受けていたことを明らかにした。
これまでのフームの手術は
- 6.13クリテリウム・デュ・ドーフィネ前のウォームアップでクラッシュ右大腿骨の複合骨折・右肘骨折・肋骨骨折・右骨盤骨折・内部損傷
- 9.6
- 11.7
4度目の手術は12月に行われた。11月に行われた金属プレートの除去手術で内部縫合に対するアレルギー反応で感染してしまった為だ。
キャンプを2日で切り上げて帰ったのはこの為だったようだ。
歩くことが大変
昨年の6月の手術以来、リハビリが始まった時に車椅子で過ごしたが、歩くことを学ぶことは最も困難な点の一つだったと言う。
肉体的闘争だけでなく、精神的な闘争でもあった。歩くことさえ出来ないのにプロサイクリストに戻れるのかと。
フルームはカムバックにあたって、最も最大のブレークスルーは何であるか尋ねられた時、彼はバイクに全く関係ないものを語った。
私は覚えている。初めてプールに入った時に違いない。それまで寝たきりだったので開放されたと思った。
毎日泳いで、活動を続けることが出来たので、再び動くことが出来ることは最大のマイルストーンの一つだった。
その時点までは、何をするのもかなり困難だったから。
フルームの場合、歩ける前の段階でプールで身体を動かすということが最大のブレークスルーだったようだ。
唯一の始まり
UAEツアーではオープニングステージはフラットだったために無事に通過した。
第2ステージでは、チームメイトのエディ・ダンバーをサポート。だが、最後から2番目の登りを上がり始めた時に、フルームは遅れてしまう。一度は集団最後尾に戻ったがすぐに切れてしった。
この後の山岳ステージも大変だろう。平地は走れても登りの負荷には耐えられない。
UAEツアーの後、フルームは高度キャンプのためにヨーロッパに戻る。次のレースの予定は公開されておらず未定。
右脚でのストレッチトレーニングが優先事項であり、左右の筋力差を埋めて正常に戻すには時間がかかりそうだ。
進歩を続けるモチベーションを維持するだけだ。
私にとって唯一のスタートであり、これまでの気持ちに本当に満足している。
長い道のりがあるが、レースが始まる前に言ったように、これは私にとって最初のテストなんだ。
12月に手術したことを考えると超速の進歩だと言える。だが、元のレベルに戻るには更なる時間が必要なことは間違いない。
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