中国人による中国人選手のワールドツアーチームが2020年に誕生するという話題です。
巨大経済を築いている中国。ついに自転車界にも本格参戦のようです。
目標は大きく2025年までにツール・ド・フランスで勝者を出すのが目標とか。
グローバルサイクリングプロジェクト
このプロジェクトの中心はグローバルサイクリングプロジェクト(GCP)と呼ばれています。
その理念がムチャクチャ高い。
GCPプロジェクトの中心人物は、元チーム・スカイとブリティッシュ・サイクリングの指導者であるシェーン・サットンがつとめる。
サットン氏は、現在中国トラックチームも指導中。新しい才能を見つけるためことにも着手している。中国の女子はトラック競技も強いので、そのうちに素質ある選手を発掘する可能性はありますね。
そして、もう一人のコーチ役は、ユーロスポーツの解説者で有名なブライアン・スミス氏も参加している。
サイトでは
「チームは唯一の中国スポンサーを持ち、プロサイクリングのエキサイティングな世界へのグローバルなマーケティング・プラットフォームを提供する」
と語られている。
現在のタイミングは、中国の経済が活況を呈しており、チームにとっては正しい選択だと思われる。 中国の国内総生産(GDP)は世界第2位にランク。
サイトではCEOのティム・ケイ氏が目標を語っています。
グローバルサイクリングプロジェクトは、世界で最大のプロサイクリングチームを創造するビジョンと情熱をもって、中国初のワールドツアープロサイクリングチームを派遣します。
中国の自転車選手といえば
チャンピオン・システム
中国の自転車チームといえば、元全日本個人タイムトライヤル王者の西薗良太元選手が所属してたチャンピオン・システムがありましたね。
コンチネンタルチームでしたが、2010年から3年間で活動は停止。
ジ・チェン
2014年に中国人として初めてツール・ド・フランスに出場。
ミッチェルトン・バイクエクスチェンジ
ブエルタ・ア・エスパーニャの優勝者、サイモン・イェーツの所属するミッチェルン・スコット。
その下部チームであるコンチネンタルチームには現在、7人の中国人ライダーが走っている。
彼らも、チームが発足すれば中心選手として活躍するようになるかもしれないですね。
バーレン・メリダのワン・メイイン
現在、中国人でワールドツアー選手といえば、新城幸也の所属するバーレン・メリダのワン・メイインのみ。グランツールとかの出場はまだない。チーム発足時には、まちがいなくワン・メイインも呼ばれるんでしょうね。
昔の中国は自転車大国
中国といえば、その昔は自転車大国でした。
当時は経済発展もなくまずしい時代の話です。単なる交通手段としての自転車でした。
それが、経済の発展と共に自転車からマイカーへと時代は変わり、道いっぱいになって進む自転車の群れは見れなくなりました。
その自転車を見直そうと始まったシュア自転車ですが、需要が全くなく今度は放置自転車の山になったとか。困ったもんですねえ~。
話がロードバイクから、中国の自転車事情に変わってしまいましたが、グローバルサイクリングプロジェクト(GCP)は、チーム・スカイのように自転車界に君臨することが出来るのでしょうか。
CEOのティム・ケイ氏語る
昨年、ティム・ケイはUCI運営組織との会合から始まり、チームマネージャーやスポーツ弁護士としてBrian Smithを連れてこのチームを開発してきました。 彼はまた、中国のトラックチームを指揮する元英国とスカイのコーチであるシェーン・サットンと契約を結んだ。
「私たちは長く発展することを望んでいます。チームは小さなコグとなり、世界的にはるかに大きなベンチャーの一部になるでしょう。 我々は、長期的な投資、低リスクかつ高報酬の背後にある大きなプロジェクトを持っており、スポンサーではなく投資として見ている」
とケイ氏は語った。
トップレベルのサイクリングチームとともに、GCPにはすべての中国人ライダーの開発チームが含まれます。 彼らは中国に拠点を置き、全国協会と協力し、スペインのジローナにあるチームの拠点を訪れる予定です。 並行して、彼らはファンベースをサポートし、大衆参加プログラムを作成し、中国周辺のイベントを追跡する。
このプロジェクトは、投資によってまとめられます。 その収入の一部はGCPに資金を提供します。
サイクリングは素晴らしいビジネスモデルの上に座っているわけではありませんが、それができないというわけではありません。
“プロジェクトとお金は? はい、それは深刻な問題です。私たちは大規模なブランドや個人投資家と話しています。 我々は、中国の大企業である大口顧客と話をしている段階です。」
ティム・ケイ氏は、サイクリング界のスポーツステータスを上げてもっとグローバルにメジャースポーツとなるように努力する言っています。そうすることで、スポンサーの獲得などを容易にしていくことが出来ると考えているようです。
日本選手でも、グランツールでのステージ優勝はまだありません。中国人が先にステージ優勝。また、世界一のチームを作って、本当に2025年までに中国チームがツールを制覇するようになるかもしれないですね。
参考サイト
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