床が杉板だと歩いていても、素足に暖かいです。木の板の見た目もいいですよね。ですが長年生活していると段々と汚れてきます。ワックスをしていても、どうしても素足で歩いたりしていると汚れてきます。これまで色々な方法を試みてきましたけれども、最終的に汚れが取れた方法は、電動サンダーで杉板を削ることでした。
色々な情報をみてみましたけれども、個人でここまでしている人は見つかりませんでした。業者の方などがやられているサイトはありました。本業にされている方は大きな業務用のサンダーで施工されています。
ここまでに至った経緯とメンテナンス方法、そしてたどり着いた究極のワックスである蜜蝋ワックスの紹介をしたいと思います。
無垢の杉板のメリットとデメリット
最初はとてもキレイな杉の無垢板です。暖かいので夏は当然素足。しかしながら汚れますよね~。
まずは、無垢の杉板のメリットです。
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- 見た目が良くて質感にあたたかみがある
- 保温性が良いので真冬に素足でも冷たくない
- 調湿性能があるので、冬の過乾燥や梅雨時のジメジメをある程度防いでくれる
- 木の床は光の反射を分散させやわらげます。
無垢の杉板のデメリットです。
- 物を落とすとへこむ
- 水をこぼした場合、はじかないワックスだとシミになる
- 窓際の結露した水がつく場所は変色する
- 良く人が歩く所は汚れが濃くなっていく
私の場合に特に気になったのが良く人が歩く所の汚れです。これについて長年悩んでいて色々なことを試してみました。
実際の汚れ具合
汚れている所を色々と写真を撮っていたのですが、iPhone様が車に引かれて御臨終したので写真が無くなってしまったのです。そこで、汚れの残っている部分や施工していない2階の汚れの残っている箇所を撮影してみました。
窓際はやはり、結露の水などが冬には残るのでかなりひどかったです。写真は残った部分なのでまだ見れるのです。
杉板はいい色合いになるとか、言われてますが人が歩かない部分は確かに何年たってもキレイです。しかし、汚れはやはり汚れです。とても黒くなってきたない感じに見えています。精神衛生上よくありませんでした。
各種の清掃を行う
床の面積が広範囲なのに対して、手で磨けるというか汚れの落ちる範囲はしれています。
試した順序を列挙すると
- ウエスに汚れ落とし材をつけてひたすら元のワックスと汚れを落とす
- 電動ドリルにパフを取りつけてワックスで磨いてみる
- メラミンスポンジで汚れを落とす
1番のウエスでひらすら汚れを落とす作業ですが、とても重労働な上に汚れが落ちた所とキレイな所の差が出て、まだらになってしまいます。広範囲にするのは難しいです。
2番の電動ドリルにパフですが、ワックスが飛び散ります。しかもあまりキレイにならないことがわかりました。
3番のメラミンスポンジは、画期的と思ったのですが、やはり広範囲を磨くのはとても大変です。
床材の工場に問い合わせてみる
我が家の床材のJパネルの製造元の協同組合レングスに、電動サンダーで削ったらキレイになりますかと質問してみたところ、以下のような回答がありました。
狭い範囲であればDIYでチャレンジしてみてもよいかもしれませ
ん。
その際はまず隠れるところで、細かい番手のサンドペーパーから試してみられるのがよろしいかと思います。
いきなり#100くらいだとおそらく削り過ぎで跡が残ります。時間はかかりますが細かい番手で始めてください。
(キズやカビなど深く入ってしまったものは無理に追うと、削りすぎになるので注意) ※途中省略
あくまで狭い範囲ならば、DIYでもOKでしょう、という返答でした。全体をハンドサンダーで施工するのは業者に頼んだほうが良いのではないですかと、いう感じでしたね。
参考にしてみて下さいというサイトを二つ教えて貰いました。
こちらは、塗装をすすめているサイトです。
床を削ってキレイにする業者の施工事例です。
こちらは、私がみつけた施工業者のものです。大きな業務用のサンダーで均一に削っています。他にも施工業者はあるようです。
Jパネルの構造を見てみる
我が家の杉板はJパネルという国産杉を3層に組み合わせた構造合板です。12mmの杉板をクロスに組み合わせています。
床については、準耐火構造の大臣認定を受けています。詳しくは以下を見てみて下さい。
電動サンダー購入
紙ヤスリで少し杉板を削ってみたら、削れそうでした。手作業ではやはり広範囲は出来ないので、ここは電動サンダーを購入することに。買ったのは職人さんが良く使っているマキタの製品です。
マキタ(makita) 仕上サンダ ペーパー寸法 93×228mm BO3710
付属品
- 付属品として60# 120# 240#のサンドペーパーが各2枚ついています。
- ダストバックもついてます。
付属でついているサンドペーパーは、最初から穴があいています。この穴から削った木くずを吸い取ってくれる機能がついています。
付属のサウドペーパーはすぐになくなりました。そこでホームセンターで何枚か購入しました。
サウドペーパーの種類
サウドペーパーは木製の研磨ということで、紙やすりと空研ぎ紙を使用しました。写真では穴があいてますが、これは自分であけました。購入状態では230×280mmの1枚の大きさで入ってます。
サンドペーパーの穴開けは手作業で作成
このマキタの電動サンダーですが、木を削るとその木くずをある程度、吸い取ってくれる機能がついています。
その為、230×280mmのサンドペーパーを三等分して、パンチで穴をあけました。仕上げは子供にハサミで大体の大きさに加工して貰いました。
空研ぎ紙は、厚みもあります。番手が少ない#60などは結構な厚みで頑丈な感じです。
紙やすりは、表面の削りには向きません。主に仕上げに使いました。
ダストバッグに木くずが入っていきます。全てではないのです。大多数の削りカスは空中に舞い散ります^^;
紙ヤスリはホームセンターで1枚単位で売ってます。
実際の杉板の削り施工
最初は、番数の多い#400とかでして、少しずつ番数を下げて実験的にしてみました。
実際に施工してみてわかったことです。
- 紙ヤスリは耐久性が悪く、すぐに破れます。削れた感がなく力が入ります。
- 汚れを落とすには、空研ぎ用が断然速くて耐久性も良い。
- 空研ぎ用の#180以下で作業したほうが作業時間は断然短い。
- 1枚のサンドペーパーで施工出来る面積は、せいぜい1平米くらい。
- 値段は、空研ぎ用のほうが高いです。紙ヤスリは数十円です。
施工上の注意点
- けずりカスのホコリが舞い上がるので、養生が必要
- 換気をする
- マスクをつけてしないと鼻炎になる
- あとの拭き掃除と清掃が必要
- 紙ヤスリは荒い目から細かい目にして仕上げていく。
- 体力との戦い。
削ったあとの状態
白い、加工のされてない状態になりました。細かい穴やへこみですが、雑巾を当ててアイロンでへこみを直そうとしましたけれども、上手く戻ってくれませんでした。深いキズは難しいです。
蜜蝋ワックスを試してみる
ワックスについて、色々とネットで探っているとインプレとして良いと言われているのは蜜蝋ワックスでした。
- 蜜ロウ≒国内の養蜂家が蜂蜜採集後にムダ巣を集めたもの
- エゴマ油≒厳選したエゴマの種子を絞った一番搾りのもの この二つだけが原材料です。
- はっすい効果があります。
- 施工したあとも臭いは感じませんでした。アレルギーの心配もないようです。
- 1リットルで塗れる面積は70~100㎡ ㎡単価は78円~
- メンテは1年から2年に1度でOK
- 木の内部にエゴマ油が浸透することで、木目が深くなり経年と共に木に表情がでてきます。
杉板の無垢材なのでCタイプを購入しました。最初なので少し量の少ない300mlのタイプを購入しました。引きのばしばかり考え過ぎたのか、四分の一くらい余りました。
実際に施工した面積は21.7㎡です。
仕上がり具合
左側が塗っている状態です。右が塗る前です。
少し、量が少なかったかもしれません。延ばすことばかり考えていました。
塗るとアメ色というんでしょうか、なんともいえない良い色になりました。
写真は、大体同じ場所を撮影したものです。
まとめ
最終的に杉板を削るという方法を取りました。かかった費用は電動サンダーと紙ヤスリ代だけです。
大体の費用は、電動サンダー8千円。サンドペーパーが全部で千円少々でした。
多分、施工業者に頼むのと比べると数十分の一だと思います。ただ、かかった時間と労力を考えると大変な作業量でした。それとホコリも(笑い)
最初から、この蜜蝋ワックスを使用していたら汚れ具合も、色合いも良かったのかもしれません。ただ、これで新築状態と同じになったので、これからは年に1回のワックス掛けで良いみたいです。
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