ロードバイクの情報を発信しています!

UCIのTTポジション禁止を回避できるか? Watt Shopの27cmのロードハンドルバー

海外情報
Image by Daniela Jakob from Pixabay
この記事は約4分で読めます。

UCIが4月1日から規制した、ロードレースにおけるTTポジション禁止ルール。すでに2人の違反者がおり、レースから退場となっている。

だが、その規制を破るハンドルが登場するかもしれない。UCIが承認すれば今年後半にも本格的デビューをするはずだ。

 

スポンサーリンク

27cmのハンドルバー

ダン・ビンガムがデンマークのレースで使用

 

27cmのハンドルバーでデンマークのレースに登場したのは、ダン・ビンガム(Daniel Bigham)。

Ribble Weldtite Pro Cyclingで走っており、ブリティッシュトラックワールドカップ優勝者で、Watt shopのチーフコンサルタントでもある。

Watt Shopはエアロを専門としたブランドで、様々なエアロパーツを開発している。以下のようなTTハンドルも発表している。

ダン・ビンガムによるとバーはまだ開発中のプロトタイプだという。

バーのフードは27cmで、フレアアウトプロップで33cmと驚くほど狭い。

 

photo watt shop

開発中なので、画像はわからないように暗くしてあるが、物凄くフレアになっているのがわかる。最近、ロードレースでもブレーキレバーをフレアにして狭くして走っている選手は多い。

これにより、1kmで0.5秒速くなる計算になる。ハンドル幅が狭いので重量も軽くなるはず。

これならば、UCIの新しい規則に違反することなく、正面の面積を減らすことが出来る。

 

photo watt shop

 

ライダーの空気力学を改善するために、デザイナーがハンドルバーの形状を工夫するのはこれが初めてではない。

昨年、オランダのSpeecoはABB(Aero Breakawy Bar)を発表している。短いステムとレバーまでの長いリーチを組み合わせている。こちらはUCIの承認待ちだ。

 

今回のダン・ビンガムのWatt Shopバーは反対のアプローチで、より長いステムを使ってリーチを長くしている。

ダン・ビンガム自身は140mmのEnveAeroステムを使用している。

これまでも、オランダのJan Willem Van Schipが日本のトラックハンドルを使ってレースをしている。これはハンドル上部が30cmだった。

Watt Shopのハンドルバーは27cmと、更に短くより工夫していると言われている。

ハンドル幅が狭いだけなので、UCIが反対するとは思えないけど、今年後半には生産される予定となっている。

安定性を考えるとTTバーと同じで、慣れれば使える。ただ、上級テクニックがないと難しいでしょうね。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました