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「バカ」ガスパロットに激怒するフランスチャンピオン ワレン・バルギル 

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Image by Mandyme27 from Pixabay
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ワレン・バルギル(Arkea-Samsic)は、アークティック・レース・オブ・ノルウェーの最終ステージで、わずか1秒差で優勝を逃してしまった。

これには、ゴールを越えてからエンリコ・ガスパロット(Team Dimension Data)に向かって「バカ!」と怒りをぶつけた。

メディアにも不満をぶちまけてしまったのだ。

ワレン・バルギルがエンリコ・ガスパロットに向かって「バカ」と言った理由とは?

 

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ボーナスタイムが勝敗を分けた

Photo WarrenBarguil twitter

エンリコ・ガスパロットが問題のライダーであり、バルギルはフニッシュ・ラインを越えてから文句を言いに行った。

「彼にバカだと言った-これ以上言えない」

と表彰式の後、バーギルは記者たちに明らかにした。

 

問題の状況は?

 

ゴール前、バルギルはガスパロットの後ろに乗っており、その前にアレクセイ・ルツェンコ(Astana Pro Team)がいた。

バルギルは、ルッセンコに対して3秒のアドバンテージで総合リードの最終日を開始。これに、バルギルは中間スプリントでのボーナスタイムを1秒加えて4秒まで広げていた。

あとは、ゴールの着順で着くボーナスタイムだけだが、バルギルはアレクセイ・ルツェンコだけをマークしていれば良い状態だった。

ゴール前のホームストレートで2人のライダーが抜け出た。

  • HOELGAARD Markus(Uno-X Norwegian Development Team)
  • JANSEN Amund Grøndahl  (Team Jumbo-Visma)

あとは、3位のボーナスタイムの4秒をめぐる争いだ。

だが、ここでアレクセイ・ルツェンコが全力でスプリントを開始。

前にいるエンリコ・ガスパロットも全開で踏んでくれれば問題はなかっただろう。限界に近かったガスパロットは踏むのを止めてしまったのだ。

これによりアレクセイ・ルツェンコとギャップが開いてしまい審判の判定で1秒の差がついたと判定された。

ルツェンコは、3位のボーナスタイムの4秒とタイムギャップの1秒の計5秒を獲得し、バルギルを1秒差で逆転。

 

ラスト1キロからの映像があるので、見て欲しい。バルギルはガスパロットの後ろで足を止めるほど余裕があった。

 

バルギルは最初は激怒し、それから落胆したが、ガスパロットがなければ勝利を封じることができたとはっきりと感じていた。

「それは本当にたわごとだ。
ルッツェンコは強かったが、もし彼のホイールに乗っていたら、それをうまく処理できたと思う。しかし、彼のホイールに乗っていたガスパロットは私の邪魔をしたのだ。

ルツェンコが通常の方法で勝った場合、それは問題にならないが、このような形で勝利を失って、本当に失望している」

 

バルギルの言い分は、ガスパロットがルツェンコのチームメイトならば問題はない。しかし総合でも8位で第4ステージが始まるまでバルギルとは48秒もの差があったのだ。

秒単位で総合争いをしている、バルギルとルツェンコの邪魔をするなと言いたかったのだろう。

もし、並びがルツェンコの後ろにバルギルならば何の問題もなかったはずだ。バルギルはきっちりと後ろからルツェンコを差し切っていたかもしれない。

そうでないとしても、1秒のタイム差が生じることはなかったはずだ。

バルギルは明らかに、ステージでの総合優勝を逃してしまったことを痛感した。

 

失意の中からの復活

 

バルギルは、2017年にツール・ド・フランスで山岳賞を獲得。2018年にArkea-Samsicに移籍。

だが、18か月間目立った活躍が出来ず引退も考えるほどだった。

 

2回の骨折を乗り切り、フランスチャンピオンを獲得。2019ツール・ド・フランスではトップ10入りも果たした。

ようやく、チームの期待に応えることが出来た状況で、勝利を逃したのは悔しかっただろう。

ワレン・バルギルは、

「失望したが、ルッセンコは美しい勝者だ。彼は優秀なバイクライダーではないとは言えない。
彼は本当にアグレッシブだ。
彼は勝利に値すると言えるが、私も勝利に値すると思う」

と彼は言った。

後に、バルギルはツイッターでメディアに対して公言する言葉ではなかったと謝罪。

ガスパロットもツイッターでバルギルに対して申し訳なかったと謝罪している。

 

こちらは、Arctic Race Of Norway 2019 Stage 4  ハイライト

 

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