ロードレースのスピードは年々上がっており、それに伴い事故も多くなっている。あってはならない死亡事故もなくならない。
これについて、UCI会長やGroupama – FDJのGMマイク・マディオなどもレースにおけるスピード制限について提言をしている。
事故対策について、Bahrain Victoriousのマテイ・モホリッチも提案をしている。
幅広の低速タイヤ
この投稿をInstagramで見る
マテイ・モホリッチは、ポッドキャストGoing Longでツール・ド・フランスでのステージ優勝や、現在のロードレースで問題となっている安全についての提言もしている。
マテイ、現在のロードレースでは全体のレベルが上がりマシンの性能も向上して、レーススピードが上がっており事故も増えている。ギア制限などの案も出ているけど、どう思う?
不可能なことだ。 ギアを制限することは、最も効率的なオプションではないが、ひとつの選択肢だと思う。 ギアを制限することでライダーが分散している時間も少なくなるから、逆に接触が多くなるんだ。 これ以上速く走ることができないから、重要なコーナーの手前でライダーが束になってしまう。
より効率的な選択肢は、すべてのライダーにタイヤ規制を義務づけることだと思う。
全員が同じ低速でドラッグの多いタイヤを履くようにするんだ。 そうすればスピードは落ちる。しかし、それではスペクタクル性を失うことになる。 いい解決策はないんだ。
私たちは常にバイクレーサーであり続ける。誰もレースをより安全にするために1センチたりとも譲らない。
下りや、カーブで少しでも隙間が出来たら前に入り込もうとするライダーが多い。
ディスクブレーキになったことでギリギリまでブレーキングのタイミングも落とすことができるからだ。さらに昔のようにベテランや格上のライダーに対する敬意も若いライダーには少ない。レースにおける位置取りの変化もある。
幅広タイヤでスピードが落ちれば事故は減るかもしれないけれど、スピード感ある疾走など見れなくなるので、これも面白くない。昔のようにみんなで休憩したり、のんびり走ったりというレースは少なくなっている。
危険な下り、コーナー、狭い道を減らし、安全な誘導などを工夫していくしかないのかもしれない。
コメント