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ツール・ド・ラ・プロヴァンス第3ステージ クイーンステージを勝ち取ったのは誰か?

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Image by David JULIEN from Pixabay
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ツール・ド・ラ・プロヴァンスは、ここまでウルフパックのダヴィデ・バッレリーニが2連勝。

第2ステージでは、ジュリアン・アラフィリップがゴール前で落車すると、すかさずバッレリーニに切り替えて勝利を奪ってしまうのは凄いとしかいいようがない。

第3ステージはクイーンステージとなり、モン・ヴァントゥの頂上手前6キロにあるシャレー・レイナールのスキーステーションまで上がるコース。

トップから20秒以内に、38人がひしめいておりステージを征したライダーが総合優勝となるのは間違いない。

昨年総合2位のアレクサンドル・ウラソフが勝つのか、エガン・ベルナルのアシストを受けるイバン・ソーサが勝つのか、楽しみな戦いとなる。

 

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Stage 3»Istres›Mont Ventoux/Chalet Reynard(153.9km)

第3ステージ photo tourdelaprovence.f

モン・ヴァントゥの頂上では雪が降っており、途中までは除雪作業が行われている。

逃げグループは、モン・ヴァントゥに上がりだすと吸収されるだろう。

ゴールのシャレー・レイナールに至る登りは14.6kmあるが、最後の9.5kmは平均勾配9.3%と厳しい。今日は寒いし条件はよくない。

昨年はナイロ・キンタナがシャレー・レイナールまでの最速記録で登っているが、今年は誰が一着でゴールするだろう。

 

残念なことに、エトワール・ド・ベセージュを総合優勝したティム・ウェレンスが風邪のためリタイヤしている。すでに7分遅れており、無理をすることはない。

次のオンループ・ヘットニュースブラッドに向けてコンデションを整えることになる。

 

逃げは6人

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

集団先頭はカスパー・アスグリーンが引いている。その後ろはバウケ・モレマのためにトレックがアシストを出している。

 

イネオスの並びは、イバン・ソーサがベルナルを引いている。最後尾はジャンニ・モスコンか。

 

昨日マッテオ・ヨルゲンソン(Movistar)とゴール前で逃げたフロリアン・フェルメルシュが逃げに乗っている。調子良いのだろう。

  1. フロリアン・フェルメルシュ (Lotto-Soudal)
  2. ジェローム・クザン (Total Direct Energie)
  3. ダミアン・ゴダン (Total Direct Energie)
  4. Nicola Bagioli (B&B Hotels)
  5. Alessandro Fedeli (Delko)
  6. Louis Louvet (St Michel – Auber93)

 

先頭にはイネオスからベン・スウィフトが牽引に加わっている。英国チャンピオンだ。

 

ジュリアン・アラフィリップは結構寒そうにしているしぐさが多い。まあ、昨日大雪が降ったくらいだから寒いは当たり前か。

 

少しずつタイムが縮まってきた。ラスト25kmで2分18秒。もう少し、逃げ集団は粘りたい所。

 

ジュリアン・アラフィリップは、ダヴィデ・バッレリーニと話をしながら走っている。ようやくウインドブレーカーを脱いでいる。少しは暖まったのかな。

 

シャレー・レイナールの登り開始

ラスト14kmを切って、先頭の逃げ集団からダミアン・ゴダン (Total Direct Energie)がアタックしたが、すぐに引き戻される。

 

今度は、フロリアン・フェルメルシュがアタックをして二人となる。すでに50秒後ろには集団が迫っており、後ろの集団から姿が見える位置になりそうだ。

 

アスタナが前を固めてきた。アレクサンドル・ウラソフのために引いている。

 

アスタナから、アロルド・テハダが一人飛び出したが、集団はエディ・ダンバーが前を引いて追っていく。

 

逃げていた二人を捕まえて、アロルド・テハダとBORAのマッテオ・ファブロが先頭に。

 

だが、二人はエディ・ダンバーに捕まってしまう。仕事を終えたダンパーは下がっていく。昨年の総合6位なのに今回はアシストだ。

 

イネオスの後ろには、ジュリアン・アラフィリップがついている。この厳しい山岳で最後まで残れるのか?

 

あれれっ、やっぱり並びがイバン・ソーサにエガン・ベルナルだ。これはベルナルがエースで頂上を狙うようだ。

 

違った!  アシストが外れた瞬間にアタックをかけたのは、イバン・ソーサだ。ベルナルはジュリアン・アラフィリップをマークに変わった。

 

集団も10人程度しか残っていない。ソーサはどんどん加速して引き離している。

先頭を引くのは、マウリ・ファンセヴェナント(Mauri Vansevenant)。21歳のベルギー人は2020年7月にテスト生としてチームに加わり、チームと3年半の契約を締結している。

この場面で、最後まで残って前を引くというのは凄いことだ。クイックステップは、また良いライダーを発掘している。

 

 

ソーサはいい感じで、後ろを引き離す。雲の中なのか、後ろは全く見えなくなってしまった。

 

アレクサンドル・ウラソフの影から、ジュリアン・アラフィリップがアタックだ!

 

後ろには、しっかりとベルナルがマークしている。このまま行けるとは思えないけど~。

 

後方からワウト・プールスが追いついてきそうだ。ジュリアン・アラフィリップ一人の引きではきつい。

 

追いついてきたワウト・プールス(Bahrain – Victorious)が前を引く。ジュリアン・アラフィリップと二人で先頭を交代してソーサを追う。

 

ラスト1.4kmで21秒のタイム差。このままのタイム差ならば総合トップだ。

 

ベルナルは、一度ジュリアン・アラフィリップに揺さぶりをかける。だが、ジュリアン・アラフィリップも負けていない。なんとかタイム差を縮めようと頑張っている。

ワウト・プールスは遅れてしまった。

 

イバン・ソーサはそのままゴール! あとはタイム差だ。

 

2位は、ジュリアン・アラフィリップを抜いたエガン・ベルナル。タイム差は15秒。ジュリアン・アラフィリップはかなり頑張り、タイム差を18秒で抑えた。

これにより、総合はイバン・ソーサがトップにたった。2位は19秒差でエガン・ベルナル。イネオスは完璧なレース展開となった。

これが、逆にベルナルがアタックをかけていたら、どうだったのか気になるところ。ジュリアン・アラフィリップも、この厳しい登りで3位に食い込んだのは素晴らしい。

今回は、Team Jumbo-Vismaがいなかった。山での戦いではクライマーを揃えておくことが重要だ。

Astana – Premier Techも良いメンバーを揃えていたが、全くイネオスにかなわなかった。やはり、山を支配出来るチームは強い。

 

こちらはラスト1.9kmからの動画

 

 

リザルト

第3ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  SOSA Iván Ramiro INEOS Grenadiers 20 30 4:08:14
2  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 10 18 0:15
3  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 5 12 0:18
4  POELS Wout Bahrain – Victorious   7 0:29
5  HERRADA Jesús Cofidis, Solutions Crédits   4 0:48
6  CICCONE Giulio Trek – Segafredo   3 ,,
7  MOLLEMA Bauke Trek – Segafredo   2 ,,
8  VANSEVENANT Mauri Deceuninck – Quick Step   1 ,,
9  HAIG Jack Bahrain – Victorious     ,,
10  KONRAD Patrick BORA – hansgrohe     ,,

21歳のマウリ・ファンセヴェナント(Mauri Vansevenant)が8位に残っているのが凄い。ジュリアン・アラフィリップも、ゴール後彼に感謝している。

 

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 16 ▲15  SOSA Iván Ramiro INEOS Grenadiers 5 13:13:16
2 14 ▲12  BERNAL Egan INEOS Grenadiers   0:19
3 3  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step   0:21
4 17 ▲13  POELS Wout Bahrain – Victorious   0:39
5 4 ▼1  MOLLEMA Bauke Trek – Segafredo   0:57
6 6  KONRAD Patrick BORA – hansgrohe   0:58
7 8 ▲1  HAIG Jack Bahrain – Victorious   ,,
8 24 ▲16  VANSEVENANT Mauri Deceuninck – Quick Step   ,,
9 26 ▲17  HERRADA Jesús Cofidis, Solutions Crédits   ,,
10 37 ▲27  VLASOV Aleksandr Astana – Premier Tech   ,,

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  BALLERINI Davide Deceuninck – Quick Step 30
2 2  CICCONE Giulio Trek – Segafredo 18
3 3  DÉMARE Arnaud Groupama – FDJ 12
4 30 ▲26  SOSA Iván Ramiro INEOS Grenadiers 11
5 17 ▲12  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 11
6 4 ▼2  FERNÁNDEZ Delio DELKO 10
7 5 ▼2  GROSU Eduard-Michael DELKO 10
8 26 ▲18  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 10
9 7 ▼2  BOUHANNI Nacer Team Arkéa Samsic 10
10 6 ▼4  ARANBURU Alex Astana – Premier Tech 10

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 2 ▲1  CONCA Filippo Lotto Soudal 15
2 16 ▲14  COUSIN Jérôme Team Total Direct Energie 9
3 3  FERNÁNDEZ Delio DELKO 9
4 5 ▲1  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 7
5 15 ▲10  FEDELI Alessandro DELKO 6
6 4 ▼2  LEROUX Samuel Xelliss – Roubaix Lille Métropole 6
7   ▼7  SOSA Iván Ramiro INEOS Grenadiers 5
8 6 ▼2  VANSEVENANT Mauri Deceuninck – Quick Step 5
9   ▼9  VERMEERSCH Florian Lotto Soudal 4
10   ▼10  BAGIOLI Nicola B&B Hotels p/b KTM 4

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