グラン・ピエモンテは、アペニン山脈を舞台とする、ワンデーのProレース。Gran Piemonte(1.Pro)
2008年まではジロ・デル・ピエモンテ(Giro del Piemonte)の名称で知られていた。
例年欧州ロードレースシーズンの終盤、10月に開催される。また、イル・ロンバルディアとの日程間隔が短いこともあり、同レースの前哨戦として調整として使う選手もいる。
過去の優勝者は
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2022 イバン・ガルシア
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2021 マシュー・ウォールズ
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2020 ジョージ・ベネット
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2019 エガン・ベルナル
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2018 ソンニ・コルブレッリ
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2016 ジャコモ・ニッツォーロ
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2015 ヤン・バークランツ
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2012 リゴベルト・ウラン
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2011 ダニエル・モレノ
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2010 フィリップ・ジルベール
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2009 フィリップ・ジルベール
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2008 ダニエーレ・ベンナーティ
ボルゴフランコ・ディヴレア~ファヴリア 152 km
昨年からコースは変わって、トリノからさらに約60km北にあるボルゴフランコ・ディブレアからスタート。
2022年と比べて、2023年のグラン・ピエモンテははるかに困難だが、今年のレースは152kmと短い。
後半の4つの登りを克服してゴールに向かう。ファブリアのゴールに向かって下ってくるのは誰だろうか。
- 山岳ポイント コレレット・カステルヌオーヴォ 7.1km・3.5%
- 山岳ポイント Loc. Faiallo (Pont Canavese) 5.2km・5.5%
- 山岳ポイント アルペット 5km・8.8%
- 山岳ポイント プラスコルサーノ 4.4km・3.5%
注目のライダーは
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Movistar Team イバン・ガルシア、アレクサンデル・アランブル、マッテオ・ヨルゲルソン、イバン・ソーサ
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Alpecin-Deceuninck ステファノ・オルダーニ
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Astana Qazaqstan Team ダビ・デラクラス、ジャンニ・モスコン
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Bahrain – Victorious ミケル・ランダ、サンティアゴ・ブイトラゴ
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BORA – hansgrohe イーデ・シュリング、ボブ・ユンゲルス
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Cofidis ギヨーム・マルタン、ヘスス・エラダ
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EF Education-EasyPost ミッケルフレーリク・ホノレ
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EOLO-Kometa ヴィンチェンツォ・アルパネーゼ
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INEOS Grenadiers フィリッポ・ガンナ、テイメン・アレンスマン
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Intermarché – Circus – Wanty ロレンツォ・ロタ、ルイ・コスタ・レイン・タラマエ
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Israel – Premier Tech ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ
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Jumbo-Visma ワウト・ファンアールト、ウィルコ・ケルデルマン、ステファン・クライスヴァイク、サム・オーメン、アッティラ・ヴァルテル
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Lidl – Trek バウケ・モレマ
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Lotto Dstny トーマス・デヘント、マキシム・ファンジルス
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Soudal – Quick Step マティア・カッタネオ、マウロ・シュミット
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Team dsm – firmenich
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Team Jayco AlUla マイケル・マシューズ、サイモン・イェーツ、エディ・ダンパー
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UAE Team Emirates ダヴィデ・フォルモロ、マルク・ヒルシ、ディエゴ・ウリッシ
スタート前
ワウト・ファンアールトのコメント
ベルノッキからこのレースまでの間、良い日々を過ごしたので、またレースする準備ができていると感じている。
小集団でのスプリントが一番チャンスだが、途中でワゴンに加わり、勝利を目指してスプリントすることが重要だ。ただし、さまざまなレースシナリオを考慮する必要がある。
スプリンターだけでなく、非常に強いクライマーも参加する興味深い分野だ。サイモン・イェーツ、ミケル・ランダとサンティアゴ・ブイトラゴらが、何をするつもりなのか見てみる。
このまま上り坂が続くと厳しいだろう。
テイメン・アレンスマンのコメント
再びレースができるのはとても嬉しいが、過去のレースでは調子が良くなかった。本当はイル・ロンバルディアにも乗る予定だったが、グラン・ピエモンテ後にシーズンを終えることにした。
難しいシーズンだったので、レースに出場できるようになるまで、かなりの努力をしなければならなかった。チームとともに前向きな気持ちでシーズンを終えることができるように、今もレースができることが重要だ。
怪我をして復帰が2月まで待たされることは避けたかった。チームメイトたち、つまりプロトンと一緒にシーズンを終えるほうが気持ちがいい。
少し曇り空。
ニュートラルスタート。
ファーストアタックは、Team CorratecSelle Italiaのチャリー・クォーターマン。これがラストレースとなる。
チャリー・クォーターマンのアタックは決まらず。
Lotto-Dstnyのトーマス・デヘントもアタック。
これも決まらず。
14人の逃げ
強力な14人が逃げている。
落車から復帰のテイメン・アレンスマンはしっかりと逃げに乗っている。
山岳ポイント アルペット 5km・8.8%
こちらは集団。残り34.5km。
先頭からAstana Qazaqstan Team のアロルド・テハダがアタック。ダヴィデ・フォルモロが張り付く。
登りで先頭は4人が抜け出す。
メンバーは
- アロルド・テハダ Astana Qazaqstan Team
- ダヴィデ・フォルモロ UAE Team Emirates
- ルイ・コスタ Intermarché – Circus – Wanty
- ヨナタン・カイセド EF Education-EasyPost
逃げていた、Team Jayco AlUlaのマイケル・マシューズが集団に捕まる。
テイメン・アレンスマンも集団に吸収される。
集団はTeam Jayco AlUlaが引いている。2番手はエディー・ダンパー。
あら~、ワウト・ファンアールトは集団から切れている。
切れた集団の先頭をワウトが引いている。後方には、アッティラ・ヴァルテルもいるが、もう引けない。
集団先頭は、Soudal – Quick Stepのマティア・カッタネオに代わっている。後ろには、アンドレア・バジオーリ、Team Jayco AlUlaのエディー・ダンパーがついている。
追走は3人。
- マティア・カッタネオ Soudal – Quick Step
- アンドレア・バジオーリ Soudal – Quick Step
- エディー・ダンパー Team Jayco AlUla
さらに、後ろからUAE Team Emiratesのマルク・ヒルシもきて追走は4人に。
ワウト・ファンアールトは完全に切れている。グラベル世界選手権は大丈夫なのだろうか。まあ、登りではないので関係ないかな。
追走の人数がどんどん増えている。Team Jayco AlUlaのサイモン・イェーツ。Movistar Teamのマッテオ・ヨルゲルソンもいる。
残り28.8km。追走は14人に。最後尾は逃げに乗っていた、BORA – hansgroheのボブ・ユンゲルス。
残り24.3km。先頭を走るルイ・コスタが速い。ヨナタン・カイセドは遅れそうだ。
残り21.1km。タイム差は28秒と保っている。
追走にはMovistar Teamから二人。
- マッテオ・ヨルゲルソン
- アレクサンデル・アランブル
山岳ポイント プラスコルサーノ 4.4km・3.5%
先頭4人は最後の山岳に。ここは短い。
あっと、先頭4人が捕まってしまった。
残り17.6km。結構な人数が追いついた。約40人はいる。
ここで、UAE Team Emiratesのマルク・ヒルシがアタック!
これにアンドレア・バジオーリが反応して追いこしていく。
アンドレア・バジオーリが好調だ。
先頭は二人に。
残り14.1km。二人のタイム差は3秒くらいしかない。
カメラが風景を映している間に二人が追いつく。
- アレクサンデル・アランブル Movistar Team
- ギヨーム・マルタン Cofidis
- アンドレア・バジオーリ Soudal – Quick Step
- マルク・ヒルシ UAE Team Emirates
追走も激しく追っている。
4人の後ろに集団が見えている。
残り9.2km。6秒くらいの差。
残り5.4km。タイム差が12秒と広がる。
INEOS Grenadiersのベン・ターナーが全開で引くが、タイム差は16秒と広がっている。
残り2.3kmで20秒と開いた。これは決まりだ。
Israel – Premier Techのドメニコ・ポッツォヴィーヴォが必死で引く。
残り1.1km。16秒差あるので牽制する時間もある。
まずは、アレクサンデル・アランブルが様子見。
ギヨーム・マルタンが最後尾からアタック。これはいつものパターンだけど、クライマーではスプリントで勝ち目がない。
ギヨーム・マルタンは捕まる。
アレクサンデル・アランブル先頭でゴールに。
最後のカーブをアレクサンデル・アランブル先頭で曲がる。
さあ、スプリント開始。
マルク・ヒルシが追いこんでくる。
アンドレア・バジオーリとマルク・ヒルシの一騎打ちとなった。
あ~、だがアンドレア・バジオーリが速い!
アンドレア・バジオーリが雄たけびだ~!
アンドレア・バジオーリは、今シーズンの3勝目。地元イタリアでの勝利は格別だろう。今シーズン最後のレースを見事に勝ち取っている。
来シーズンからはLidl-Trekだ。
後方では、カーブで落車が発生している。
- ヴィンチェンゾ・アルバネーゼ EOLO-Kometa
- ジャコポ・モスカ Lidl-Trek
リザルト
アンドレア・バジオーリのコメント
この勝利は意外でしたか?
最後のレースで調子が良かったので驚かない。今日は優勝を狙ったんだ。スタートから90kmは平坦で、とても速いスタートだった。逃げ集団をコントロールするのは大変だった。
ドリース・デヴァイナンスも一緒だったしね。最後の登りでは、マッティア・カッタネオが素晴らしい仕事をしてくれた。最後の小さな上りで、僕たちはそれを狙って、そして全力で走った。プロトンは常に遠くにいなかった。でもスプリント勝負になって、僕が勝ったんだ。
とてもうれしい。来年、プロになって最初の4年間を過ごしたチームを離れる。この勝利でさよならを言うことができて、とてもうれしいよ。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
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1 |
BAGIOLI Andrea
|
Soudal – Quick Step | 200 | 3:20:25 |
2 |
HIRSCHI Marc
|
UAE Team Emirates | 150 | ,, |
3 |
ARANBURU Alex
|
Movistar Team | 125 | ,, |
4 |
MARTIN Guillaume
|
Cofidis | 100 | 0:02 |
5 |
GANNA Filippo
|
INEOS Grenadiers | 85 | 0:11 |
6 |
COSTA Rui
|
Intermarché – Circus – Wanty | 70 | ,, |
7 |
ZIMMERMANN Georg
|
Intermarché – Circus – Wanty | 60 | ,, |
8 |
MARCELLUSI Martin
|
Green Project-Bardiani CSF-Faizanè | 50 | 0:16 |
9 |
TEJADA Harold
|
Astana Qazaqstan Team | 40 | ,, |
10 |
TIBERI Antonio
|
Bahrain – Victorious | 35 | ,, |
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