総合勢の争いがあると思われたジロ・デ・イタリア第7ステージの頂上フニッシュだったが、予想に反して寒さと強烈な向かい風のために総合勢は沈黙。
ゴール手前で、Team Jayco AlUlaのエディ・ダンバーがアタックするまでは何もアクションはなかった。
最後は、レムコ・エヴェネプールがスプリントで4位を獲得。ボーナスタイムもないのだけど、ゴール後には他の総合勢とは違っていち早くホテルに戻っている。その方法とは?
レムコはパイロット?
レムコは、ゴール後のインタビューで
それは主に強い向かい風のせいだった。あの時は何も起こらないだろう。私が4位という事実は、ボーナスを考えると少し残念かもしれない。
ゴールではスプリントでプリモッシュ・ログリッチを破ってましたが。
しかし、私が勝ったという事実には何の意味もない。あのスプリントはむしろトラブルを避けるためのものだった。上り坂のフィニッシュではとにかくスプリントしなければならないからだ。
ライダーが停止してギャップが生じることは決してわからない。ピンクのジャージを取り戻せなかったという事実は、それをさらに理想的なものにする。
あとは土曜のステージを上手く乗り切ることだが、これも難しいかもしれないし、その後は日曜のタイムトライアルで全てをこなす必要がある。
レースは、レムコにとって理想的な終わり方になった。集団の中で守られて進み、寒い中体力を消耗することなく順位を維持。
日曜日の個人タイムトライヤルで決着という完璧なシナリオが進んでいる。
そして、Soudal – Quick Stepのメンバーはヘリコプターをチャーター。多くのライダーが、ゴンドラを待つか、もしくは寒さの中、そのまま下って行く中、ヘリとは、これまた完璧だ。
A special ride for The Wolfpack at the end of today’s #Giro stage 🚁 pic.twitter.com/FTpcTC8HhG
— Soudal Quick-Step Pro Cycling Team (@soudalquickstep) May 12, 2023
表彰式もなく、ドーピングコントロールもなく、すぐにホテルに帰れる。ゴンドラを待つ必要もなく、超最短ルートでの帰還だ。
第8ステージは、丘陵ステージでそれほどレムコの身体に負担もかからない。このステージを見る限り落車の影響は多くない。日曜日には、かなり打撲の痛みもなくなっているのでは。
ゲラント・トーマスは
INEOS Grenadiersのゲラント・トーマスは、残り39kmでチェーンが落ちるトラブルがあったが、前日のステージと同様にチームのアシスト陣によって無事に集団に戻っている。
ゲラント・トーマスはゴール後のインタビューで
非常に強い向かい風があったので、誰もが待っていた。バイクの方がずっと楽だから、誰もペースを上げたがらなかった。
少しレースをしたかったが、コンディションが整っておらず、膠着状態だった。
トラブルを避けるためにフィニッシュでは前に出た。エディ・ダンバーが通り過ぎるのを見て、追いかけた。私は元気だ。そして良くなってきている。
レースがいつ始まるかは必ず分かるだろう。
プリモッシュ・ログリッチ
レムコ・エヴェネプールに続いて5位でゴールしたプリモッシュ・ログリッチは
状況により、何もすることがほとんど不可能になった。少なくとも足の感覚はよかった。とにかく、それは良い兆候だ。
風がかなり強くなったので、大きなグループから攻撃するのは賢明ではなかった。今日はチームメイトが私を囲んで、良い仕事をしてくれた。続きは明日。
寒さと向かい風が、ライダーの攻撃を阻んだステージとなった。しかし、これもレースだ。自然の力には勝てない。
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