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Jumbo-Vismaがツール・ド・フランスでの Team INEOSの弱点をあきらかに

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Photo by Adi Goldstein on Unsplash
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ツール・ド・フランスの前哨戦であるツール・ド・レンではエガン・ベルナルがプリモシュ・ログリッチにいずれもゴールで破れるというシーンが見られた。

ベルナルも負けたが、チームとしてみても完全にJumbo-Vismaに負けている。エガン・ベルナルはクリテリウム・ドーフィネの前に考えなくてはならないことが沢山あるだろう。

Jumbo-Vismaはツール前にイネオスの弱点をさらけ出してくれたのではないか?

 

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事実をあきらかに

イネオス陣営内の見通しは暗いものではないだろうが、フランスでの3日間のテストでは、Jumbo-Vismaが事実上すべての部門で彼らを圧倒したのが現実だ。

 

ツール・ド・レン ステージ結果

  1. 第1ステージ ログリッチェ2位 ベルナル14位
  2. 第2ステージ ログリッチェ1位 ベルナル2位
  3. 第3ステージ ログリッチェ1位 ベルナル2位

 

ログリッチェは2つのステージ勝利と総合勝利。Jumbo-Vismaは総合でトップ5に3人のライダーが並んだ。

逆に、トーマスとフルームはドメスティックな役割をしたが、それぞれ21分、26分のタイムが開いている。

一方で、Jumbo-Vismaはまとまりのある走りを繰り返した。ジョージ・ベネットは相変わらずの頼もしい走りを見せ、ステファン・クライスヴァイクは第2ステージの最後の登りでイネオスを引き伸ばして援護射撃を行い、トム・デュムランはレースが進むにつれて進歩を見せた。

トム・デュムランは、2019ジロで痛めた膝のケガを全く感じさせない走りをみせている。

それにもまして、プリモシュ・ログリッチの走りは圧倒的だ。第1ステージもあと少しで勝利しており、3連勝をした可能性だってあったのだ。

登りのたびに、ベルナルを出し抜く姿は、イネオスをガタガタにさせたことだろう。

 

Jumbo-Vismaは、ツール・ド・レンでのレース結果を、チームの状態を見極め、自信を高めるための手段としても利用することができる。

ログリッチェ、クライスヴィク、デュムランの3人が一緒にレースをするのは今回が初めてで、このステージでの貴重な時間は、彼らにラインアップや戦術を試すチャンスを与えてくれるだろう。

ツール・ド・ランで学んだことは、ツールまでの数週間の間に改善され、調整されていくはずだ。

何よりも、ツールでは、セップ・クスとワウト・ファンアールトという大きな武器を強化することが出来る。アシストの差も今回あるのではないだろうか?

 

イネオスが直面している問題

 

イネオスは、この時点でパニックボタンを押すのは早すぎるし、やや無意味だと考えているだろう。

これまでも、ツール・ド・フランスに向けてのビルドアップでチームが同様の質問に直面するのを見てきたが、本番では確実にステップアップさせている。

昨年のツール・ド・スイスではゲラント・トーマスがクラッシュを喫し、ほとんどフォームを見せなかったが、それでもパリに到着するまでに2位に浮上したことを覚えておくといいだろう。

 

しかし、今回は怪我や運の悪さに頼ることはできない。ツール・ド・ラン第3ステージ、Jumbo-Vismaに戦いを挑んだとき、トーマスは最後の登りの前に先頭を引いて終わってしまった。

これは、タオ・ゲオゲガンハートがクラッシュにより、チームが望んだよりも早く出走を余儀なくされたためだ。

それでも、レースがグラン・コロンビエの麓に到達するまでに、イネオスとユンボ・ヴィスマはそれぞれ4人のライダーを擁していた。

アンドレイ・アマドールとヨナタン・カストロピエホの走りは、イネオスを落ち着かせることがでるだろう。

フルームは第3ステージでは、最後の登りまで持ちこたえた。徐々に改善していることを示したが、最終的にベルナルは一人で3人を相手にしなければならなかった。

トーマスの調子はわからない。この時点では第2ステージでも登りで遅れており本調子とは言えないだろう。

ルート・ドクタシーで圧勝した際に重要な役割を果たしたパヴェル・シヴァコフの復帰によってチームは強化されるだろうが、たとえロシア人がツールで活躍していたとしても、アシストの数はログリッチェに有利に働くはずだ。

 

3人のリーダー

 

複数のリーダーがレースに出ているが、実際にはベルナルとログリッチェの一騎打ちになった。

ツールが第3週目に突入したときに、この2人がまだリーダーに指定されているかどうかはまだわからないが、今のところは2人ともチームのプランAである。

現時点では、ログリッチェが優位に立っている。ベルナルは第3ステージの最後の登りでは、しばしば後方に位置しており、挽回を余儀なくされた。

山頂ではデュムランにプレッシャーをかけられ、ベルナルがアタックしてフィニッシュラインが近づいてきたとき、最後にログリッチェが踏み込んだ際には、ベルナルは何の反応も出来なかった。

構造や計画に誇りを持ち、ライバルよりも詳しいと自負しているイネオスが、短期間でヴィズマとの間にこのような溝を作ってしまったのは、いささか奇妙なことのように思える。

しかも、チーム予算の差はとても大きい。

 

 

調子を崩したライダー、ラインアップに疑問符がついたライダー、そしてポローニュでのクラッシュ後のリチャル・カラパスのジロ計画への懸念が加わったことで、勢力図が変わってきているように感じられる。

しかし、このすべての注意点は、ツール・ド・レンはツール・ド・フランスではないということ。

イネオスは、すべての現在の不確実性を持っていたとしても、ツール・ド・フランスに勝つ方法を知っておりチームとしての経験がある。

ドーフィネは2つのチームの詳細な分析とツールに向けた進捗状況を提供してくれる。今年のクリテリウム・ドーフィネのイエロージャージの行方はとても開かれたものとなるだろう。

 

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