ツール第2週の幕開けは、マーク・カヴェンディシュのハットトリック達成で始まった。
これでカブはツール通算33勝、キャリア通算で154勝をマークした。エディ・メルクスのツール34勝の記録まであと1勝と迫っている。
ステージ2位となったワウト・ファンアールトはゴール後のインタビューで誰もがクイックステップのトレインに乗りたいと思っていることを話している。
ウルフパックに対抗出来るトレインはない
🇫🇷#TDF2021
About today’s race:
✅ Echelons 🌪
✅ Sprint mode 🔥 pic.twitter.com/x5x3yUModh— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) July 6, 2021
カレブ・ユアンが去り、ロットはスプリントで勝負出来ない。マチュー・ファンデルプール、ティム・メルリエが去ったAlpecin-Fenixもジャスパー・フィリップセン一人ではトレインが機能しない。
アルノー・デマールもいない中で、ウルフパックに対抗出来るトレインを組めるチームがないのが実情だ。BORA-hansgroheでさえ、トレインが組めていないでお手上げだ。
ウルフバックは、残り40kmにあった丘からジュリアン・アラフィリップを中心に集団分断をはかるために攻撃を開始。
一時は、他チームの協力もありマーク・カヴェンディシュを含んだ20人が集団から飛び出す状態になる。
更に、ゴール手前3.2kmからジュリアン・アラフィリップが先頭を引きまくり、集団を縦に長く伸ばす。カスパー・アスグーンが引き継ぎ、ゴール手前600mまで牽引。
さらに、ダヴィデ・バッレリーニがミケル・モルコフをゴール前300mまで引ぐ。ミケル・モルコフはマーク・カヴェンディシュをゴールに連れていくだけだ。
カブの仕事は全てお膳立てされて、ラスト100mを全力疾走し勝利した。
ワウト・ファンアールトはマーク・カヴェンディシュの後ろにつき、ウルフバックのトレインを利用するしか手はない。
ゴール後に、ワウト・ファンアールトは
言い訳はない。彼のほうが速かった。誰もがウルフパックのトレインに乗りたいと思っている。逆風の中、故意に風を受けて前に出たくなかったが、最後はギャップを完全に埋めることはできなかった。
彼は、シートでフィニッシュ向かう唯一のスプリンターであり、それは贅沢なことだ。もちろん彼は一流スプリンターだしね。
これからもフラットステージではマーク・カヴェンディシュに挑戦を続ける。特に、エディ・メルクスのためにやってみるよ(笑)。
スプリンターの活躍出来るステージは、まだ4ステージも残っている。
ワウト・ファンアールトはベルギーの英雄エディ・メルクスの記録を破られないためにも、頑張ると冗談を言っている。
マーク・カヴェンディシュが残り4ステージで1勝も出来ないとは考えにくい。あるとしたから、山岳ステージでのタイムアウトだ。
ワウト・ファンアールトには、残るスプリンターステージで是非カブにチャレンジを続けて貰いたい。タイミングと展開が良ければ、勝てるはずだ。
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