BORA-hansgroheのジェイ・ヒンドレーは、ジロ・デ・イタリア第20ステージで、リチャル・カラパスを突き放し、マリアローザを獲得。
第21ステージは、個人タイムトライヤルだったために、ジェイ・ヒンドレーはマリアローザカラーのSpecialized Tarmac SL7でレースを走ることは出来なかった。
だが、SpecializedはしっかりとマアリローザカラーのSpecialized Tarmac SL7を用意しており、表彰式で披露している。
ジェイ・ヒンドレーは、表彰式で乗って見せただけだ。
Specialized Tarmac SL7
ジェイ・ヒンドレーは、オーストラリア人で初めてジロ・デ・イタリアを獲得。そして、BORA-hansgroheで初めてジロを獲得したライダーとなっている。
BORA-hansgroheは、グランツールを狙えるチームに成長したと言って良い。
FACT 12RカーボンS-Worksフレームは、1931年以来ジロのリーダーが着用しているマリアローザカラーにカスタムベイントされた。
しかし、ジェイ・ヒンドレーでさえ、Dura-Ace9100と9200コンポーネントを組み合わせて使用。
バイクには、ダイレクトマウント・ディレイラーハンガーが装着されている。
リアメカのBリンクを取り除き、システムをより硬くすることで、変速の精度を向上させることができるものだ。
興味深いのは、Dura-Ace R9100Pの両面パワーメータークランクセットが装着されていること。
これは旧世代の11速クランクセットで、供給の問題か、新しい12速クランクセットより数グラム軽いからだと思われる。
53/39のチェーンリングが装着されており、他のコンポーネントよりも摩耗しているように見えるので、これまで使われていたものだと想像される。
まあ、実際にレースで走ることはなかったのだから問題ない。
バーテープは、SUPACAZをハンドルグリップに使用。サガンも使ってますね。
ハンドルバーにはスペシャライズドのRoval Rapideのテープを巻いている。
ヒンドレーはシマノの社内コンポーネントブランドであるPROのステムを選んでいる。SL7と同程度の重さのPRO Vibeカーボンステムのようで、性能よりもフィット感で決めたようだ。
見た目は、SL7ステムを使用した場合とは異なり、油圧ホース用のアンダーステムリテンションクリップがなく、スペーサーの移行もスムーズではない。
SL7ステムでないため、統合されたアウトフロントコンピュータマウントが使用できず、代わりにK-Edge AeroレースマウントでWahoo Elemnt Bolt IIを固定している。
SL7は独自のシートポストを採用しているため、選択肢は多くない。ヒンドレーはほとんどのターマックに装備されている20mmセットバックではなく、0mmオフセットを使用している。
シートポストのボルトを覆っている小さなゴム製のスリーブは見えない。これは約1gの軽量化のためなのか、それとも単に忘れてしまっただけなのか。それについては、わからない。
S-Works Shiv TT bike
ジェイ・ヒンドレーが第21ステージで乗ったS-Works Shivは、マリアローザカラーではない。まあ、間に合わなかったのでしょうね。(予測していなかった?)
変わった点はロゴがピンクになったくらい。メーターもピンクだけど、あとはユニフォームがピンクなのでいいかな。
絶対にバイクをピンクする必要もないし。Trek-Segafredoのフアン・ロペスも、マアリローザを着ていても、ずっとチームカラーのバイクでしたしね。
ホイールはローバル製で、フロントはCLX 64、リアはローバル321のフルディスクタイプを採用。
チューブレスバルブやプロジェクトブラックの採用はなく、S-Works Turbo cottonのタイヤが使用された。
TTバイクは、ロードバイクほど乗られることがなく、重量もあまり気にならないので、チームからそれほど投資を受けないことが多い。
ジロ・デ・イタリアの勝者であっても、多くのコンポーネントが前世代のままだ。グループセットはデュラエースR9100で、12速の新型ではない。
ロードバイクと同様、シマノ・デュラエースR9100のペダルとS-Works Aresのシューズを使用。他のライダーとは異なり、特大のプーリーホイールは使ってない。
K-EdgeのコンピュータマウントにWahooコンピュータを取り付けている。
ヒンドレーはバーテープの快適さを捨て、滑りを防ぐためにいくつかの重要な部分にグリップテープを使用することを選択している。
K-Edgeはチェーンキャッチャーも提供。
シートチューブの裏側にはナンバーワンのロゴが。多分、何台かは用意されてサポートカーに積まれていたのでしょうね。
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