2025 ジロ・デ・イタリア第14ステージ　大落車でジロが～

第13ステージでは、マッズ・ピーダスンとワウト・ファンアールトの最後はスプリント勝負に。ここで、ワウトがまくるかと思われたけれど、かなわなかった。

 

第14ステージでは、スプリンターの戦いとなりそうだが、こうなるとマッズ・ピーダスンが5勝目となるのか注目される。

 

第14ステージ    トレヴィーゾ～ヴァゴリツァ　195km

 

ヴェネト州の州都トレヴィーゾからスタート。Pinarelloの本社が近くにあり、 INEOS Grenadiersは特別版のDogma Fでスタートする。

 

 

ゴール手前にサバーの登りがあるけど、ゴールまで7kmあるのでスプリンターが戻ってこれるはず。ここはスプリント対決となるだろう。

 

 

1. 1. スプリントポイント　モルサーノ・アル・タリアメント
   2. スプリントポイント　タルマソンズ
   3. スプリントポイント　マンサノ
   4. 4級山岳　Goniace / San Martino (3.5 km・5%)
   5. 4級山岳　サバー (0.7 km・7.7%)
   6. 残り1周
   7. 4級山岳　サバー (0.7 km・7.7%)

 

スタート

スタート時の4賞ジャージは

• 総合　アイザック・デルトロ　UAE Team Emirates – XRG
• ポイント賞　マッズ・ピーダスン　Lidl – Trek
• 山岳賞　ロレンツォ・フォルトゥナート　XDS Astana Team
• 新人賞　フアン・アユソー　UAE Team Emirates – XRG

 

DNSは

• ブランドン・リベラ　 INEOS Grenadiers　夜から体調不良

 

Lidl – Trekのジャコポ・モスカがメカトラ。

 

0kmで止まる。PinarelloのDogma F特別版が披露される。Pinarelloはジロ・デ・イタリアのオフィシャルバイクなので宣伝のために。

 

オフィシャルスタート。

 

Groupama – FDJのエンツォ・パレーニがするすると抜け出す。

 

Groupama – FDJのエンツォ・パレーニが完全に抜け出した。

 

ドリース・デポンドが凄い勢いで追走に。

 

EF Education-EasyPostのカスパー・アスグリーン先頭で追走グループが。

 

追いついた。ワウト・ファンアールトもいるぞ。

 

これで決まりなんだろうか。20秒開いた。ワウト・ファンアールトは監視役だろう。

 

残り171.2km。ワウト・ファンアールトが下がった。

 

5人の逃げ

これで決まりだ。

1. カスパー・アスグリーン　EF Education-EasyPost
2. クレマン・ディヴィー　Groupama – FDJ
3. ミルコ・マエストリ　Team Polti Kometa
4. ルイス・メンチェス　Intermarché – Wanty
5. マーティン・マーセルージ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè

 

ルイス・メンチェスはサポートカーと話して降りていった。これで先頭は4人に。

 

残り150km。雨がポツポツと降ってきた。タイム差は1分55秒。

 

ワウト・ファンアールトのコメント

今日、ジロで2度目のステージ優勝のチャンスを得るのだろうか？

オラフがこのまま行けば、彼が最大の勝利のチャンスだ。それなら、それを目指そう。

ローカル周回には、8％前後の標高差で700mの上りがある。

フィナーレは自分に合っていなければならない。 それがオラフと僕というチームの良さなんだ。 僕らには2つのカードがあるんだ。最初の50人に入らなければ、また良いスプリントを走るのは難しいだろう。面白い決勝になるだろう。

 

残り122.1km。タイム差は1分27秒とタイト。

 

スプリントポイント　モルサーノ・アル・タリアメント

なんと、Decathlon AG2R La Mondiale Teamのドリース・デポンドがマッズ・ピーダスンの1ポイントを奪ってしまった。

1. マーティン・マーセルージ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　12ポイント
2. クレマン・ディヴィー　Groupama – FDJ　8ポイント
3. カスパー・アスグリーン　EF Education-EasyPost　5ポイント
4. ミルコ・マエストリ　Team Polti Kometa　3ポイント
5. ドリース・デポンド　Decathlon AG2R La Mondiale Team　1ポイント

 

スプリントポイントからIntermarché – Wantyのタコ・ファンデルホールンが逃げようとするけど、すぐに捕まる。

 

残り104.3km。雨のために皆レインジャケットを着始めた。

 

Tudor Pro Cycling Teamのマイケル・ストーラーはジャケットを着るのに手間取って、結局止まって着ていた。

 

集団先頭はTeam Visma | Lease a Bikeのステフェン・クライスヴァイクとAlpecin-Deceuninckのジミー・ヤンセンス。ステフェン・クライスヴァイクは、来シーズンで引退という情報。2019 ツール・ド・フランス総合3位がピークだったのか。

 

スプリントポイント　タルマソンズ

マーティン・マーセルージがトップ通過。

 

何をドリース・デポンドはムキになっているのだろう。

1. マーティン・マーセルージ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　12ポイント
2. クレマン・ディヴィー　Groupama – FDJ　8ポイント
3. カスパー・アスグリーン　EF Education-EasyPost　5ポイント
4. ミルコ・マエストリ　Team Polti Kometa　3ポイント
5. マッズ・ピーダスン　Lidl – Trek　1ポイント

 

雨が上がって日差しも。残り67.1kmで1分4秒差。

 

スプリントポイント　マンサノ　Red Bull KM

ここはミルコ・マエストリが先着。

1. ミルコ・マエストリ　Team Polti Kometa　10ポイント・6秒
2. マーティン・マーセルージ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　6ポイント・4秒
3. カスパー・アスグリーン　EF Education-EasyPost　4ポイント・2秒
4. クレマン・ディヴィー　Groupama – FDJ　3ポイント
5. マッズ・ピーダスン　Lidl – Trek　1ポイント

 

集団けん引にTeam Picnic PostNLも加わる。キャスパー・ヴァン・ユーデンで2勝目を狙う。

 

まだ、勝利のないトム・ピドコック。少し疲れがたまっていると。

 

VF Group – Bardiani CSF – Faizanèのルカ・コヴィリがチェーン外れかな。

 

残り45.4km。タイム差は1分15秒。

 

4級山岳　Goniace / San Martino (3.5 km・5%)

4級山岳に登り始める。

 

スロベニア国旗が。国境まであと5km。このコース設定は、タデイ・ポガチャルを呼びたかったのか。

 

Groupama – FDJの、クレマン・ディヴィーが切れた。

 

カスパー・アスグリーン先頭。

1. カスパー・アスグリーン　EF Education-EasyPost　3ポイント
2. ミルコ・マエストリ　Team Polti Kometa　2ポイント
3. マーティン・マーセルージ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　1ポイント

 

 INEOS Grenadiersのジョシュア・ターリングが集団けん引。

 

残り28km。タイム差は1分2秒。またも雨。

 

Bahrain Victoriousも集団けん引に加わる。

 

カスパー・アスグリーンの引きは強烈。登りでは引きっぱなしだ。

 

あっと落車。

 

これはいけない!

 

マッズ・ピーダスンも落車。

 

マッズ・ピーダスンはバイク交換して走り出す。

 

あっとジュリオ・チッコーネ。

 

4級山岳　Saver (0.7 km・7.7%)

先頭は登りに。

 

クリアーだ。

 

あ～、ジュリオ・チッコーネがリタイヤか。

 

いや、バイクにまたがった。

 

ジュリオ・チッコーネは、チームメイトにアシストして貰って走り出す。

 

カスパー・アスグリーン固定か。まだ44秒差。

 

あらら、追走は20人くらいしかいない。

 

残り1周

先頭が通過。

 

アイザック・デルトロはいるけど、フアン・アユソーはいない。

 

うわ～、プリモッシュ・ログリッチ、フアン・アユソー、エガン・ベルナルはここだ。これは一大事だ。

 

追走には、トム・ピドコック、デレク・ジー、サイモン・イェーツ、ワウト・ファンアールトがいる。後ろが追いつかないとジロが決まるかも。

 

アントニオ・ティベッリは更に遅れている。第4グループだ。

 

石畳の濡れたコーナーでアイザック・デルトロが落車しそうに。

 

フアン・アユソーが1分、アントニオ・ティベッリが2分遅れている。

 

残り8.1km。Alpecin-Deceuninckはカーデン・グローブスで狙う。ティモ・キーリッヒ、エドワード・プランカールトと3人いる。

 

4級山岳　Saver (0.7 km・7.7%)

カスパー・アスグリーンが引きまくり～!

 

プリモッシュ・ログリッチは、アイザック・デルトロまで37秒。これは追いつくのか。

 

残り6km。カスパー・アスグリーンが単独に。これは～。2023 ツール・ド・フランスの再現か～。

 

残り4.9km。カスパー・アスグリーンは14秒のリード。

 

追走は数えたら16人。アイザック・デルトロはしっかりと追走にいる。

 

残り3.6km。アイザック・デルトロは後ろにいて待機。無理する必要はない。

 

タイム差が開いた。17秒だ。

 

残り2.5km。届くか～!

 

あ～、ワウトがあきらめた。

 

行った～!  残り1.2kmで16秒!

 

凄い。ゴールエリアに。

 

カスパー・アスグリーンが不可能を可能に変えた。

 

ウイルス感染でシーズン序盤は走れなったが、ここにきて最高の走りを披露。それにしてもスタート直後からの逃げで最後まで走り切ったのは凄まじい。

 

後方ではチームメイトのミッケルフレーリク・ホノレとリチャル・カラパスが追走を邪魔していたのも大きい。

2023 ツール・ド・フランス第13ステージの時にもギリギリで勝利。この時には4人の逃げでスプリント。今回は独走での勝利と、非常にかっこいい勝ち方だった。

 

 

アスグリーンは、2021ロンド・ファン・フラーデレン、2021 E3サクソバンククラシックなどの勝利に続いてツールのステージ優勝、さらにジロ・デ・イタリアのステージ優勝も、そのパルマレスに加えた。

 

アイザック・デルトロは追走集団でゴール。落車の時にいたけれど、すぐに走り出したことが大きい。

 

2位はAlpecin-Deceuninckのカーデン・グローブス、3位はTeam Visma | Lease a Bikeのオラフ・コーイ。落車がなければ～。

 

プリモッシュ・ログリッチ、フアン・アユソー、エガン・ベルナル、テイメン・アレンスマンらは1分4秒遅れてゴール。

 

さらにアントニオ・ティベッリは2分遅れてゴール。総合は大シャフルだ。

 

ジュリオ・チッコーネ、マッズ・ピーダスン、マティアス・ヴァチェクが戻ってきた。単なる平坦ステージが大惨劇となってしまった。雨の石畳は怖い。

 

 

UAE Team Emirates – XRGでは、アイザック・デルトロだけが第2集団にいた。どこまでも強運の持ち主。この若きメキシカンは歴史をつくることになるのか。現実味が増してきたのか。

明日の壮大なステージでその力が試される時だ。

 

リザルト

優勝したEF Education-EasyPostのカスパー・アスグリーン

グランツールの2週目以降は、少し連携が取れれば序盤の逃げで差をつけられると分かっている。みんな脚が疲れているので、逃げ切りで逃げ続けることができるんだ。

今日はそれが確かに可能だった。決勝はかなりテクニカルで雨が降っていたので、集団が先頭の選手よりも速く走るのは難しくなった。

ライダーとして、ステージ優勝のために自分自身を完全に引き裂かなければならないのは本当に腹立たしいことだが、もしそれがうまくいけば、すべてに価値がある。

今日、チームが僕に全力を尽くすためのスペースを与えてくれたことに感謝している。これは本当に素晴らしい。 これで、3つのグランツールすべてでステージ優勝するという三部作の完成に一歩近づいた。

 

第14ステージ　リザルト

総合

これでUAE Team Emirates – XRGのエースはアイザック・デルトロで決まりとなりそうだ。フアン・アユソーに1分26秒のタイム差は大きい。

ポイント賞

山岳賞

新人賞