2024 ツアー・オブ・アルプス第4ステージ　クイーンステージで総合トップは?

第3ステージで、フィリッポ・ガンナが逃げたのはチームからの指示だった。ただ、それによりチームメイトが温存出来たかというと、そうでもなない。天候が悪く、ほんともったいない。

気温4度の中の雨で、多くのライダーは寒さにやられてしまった。逃げ切ったLidl – Trekのフアン・ロペスはあっぱれというしかない。

しかも、プロ初勝利にリーダージャージも手に入れた。31秒と大きなリードを奪ったけれど、 クイーンステージでは、各チームの反撃を受けて立たないといけない。

 

第4ステージ ライファース/ライヴェス～ボルゴ・ヴァルスガーナ141.3km

 

ツアー・オブ・ザ・アルプスの第4ステージはまさにクイーンステージと呼ぶにふさわしい。

スタートはイタリアから。獲得標高は4,219mもあり、山岳ステージとなる。昨日の雨の疲労がどう出るのか注目される。

登りゴールではないが、間違いなく小集団でのゴールとなるはずだ。

 

1. スプリントポイント　Sover
2. 1級山岳　コンペート峠 (10.2 km・8.1%)
3. 1級山岳　ヴェトリオーロ峠 (9.3 km・8.6%)
4. スプリントポイント　Novaled

 

スタート前

Team dsm-firmenich PostNLのロマン・バルデは、今日もアタックをかけてくるだろうか。

 

Bahrain Victoriousは、4人しかいない。

 

アントニオ・ティベッリは、新人賞ジャージ。トビアス・フォスはポイント賞ジャージ。

 

フアン・ロペスは、各チームの攻撃を受けないといけない。

 

フアン・ロペスは、スタート前はリーダージャージだったが、上からLidl – Trekのジャージを羽織った。

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタート。

 

スタートからJCL Team UKYOのジョヴァンニ・カルボーニが逃げるが決まらず。

 

11人の逃げ

11人が逃げている。

1. オスカル・ロドリゲス　 INEOS Grenadiers
2. セルジオ・イギータ　BORA-hansgrohe
3. ヒュー・カーシー　EF Education-EasyPost
4. サイモン・カー　EF Education-EasyPost
5. グレゴール・ミュールベルガー　Movistar Team
6. ルーカス・ハミルトン　Team Jayco AlUla
7. ハイス・レームライズ　Team dsm-firmenich PostNL
8. ミケル・ビズカーラ　Euskaltel – Euskadi
9. マッティア・バイス　Team Polti Kometa
10. ダビデ・ピガンゾーリ　Team Polti Kometa
11. ルカ・コヴィリ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè

 

スプリントポイント　Sover

ポイント獲得順位は

1. マッティア・バイス　Team Polti Kometa　10ポイント
2. グレゴール・ミュールベルガー　Movistar Team　6ポイント
3. ダビデ・ピガンゾーリ　Team Polti Kometa　4ポイント

 

1級山岳　コンペート峠 (10.2 km・8.1%)

残り59.3kmで1分21秒差に。

 

先頭からセルジオ・イギータがアタック!

 

セルジオ・イギータ単独となるか。

 

サイモン・カーとTeam Polti Kometaのダビデ・ピガンゾーリが追いつく。

 

サイモン・カーがアタック!

 

一気に引き離すか。

 

いや、セルジオ・イギータが追いついた。

 

二人がランデブーとなる。

 

ポイントまで1km。

 

サイモン・カーは、下りに備えてジレを羽織る。

 

集団はDecathlon AG2R La Mondiale Teamがベン・オコナーのために引いている。

 

サイモン・カー先頭で山岳ポイントをクリアー。

 

追走は35秒差で通過。ポイント獲得順位は

1. サイモン・カー　EF Education-EasyPost　10ポイント
2. セルジオ・イギータ　BORA-hansgrohe　8ポイント
3. ダビデ・ピガンゾーリ　Team Polti Kometa　6ポイント
4. ルカ・コヴィリ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　4ポイント
5. オスカル・ロドリゲス　 INEOS Grenadiers　2ポイント

 

集団は1分38秒差で通過。

 

二人は下りでタイム差を広げる。

 

1級山岳　ヴェトリオーロ峠 (9.3 km・8.6%)

二人は2分1秒差でヴェトリオーロ峠に。

 

なんと、サイモン・カーがセルジオ・イギータを置き去りにした。

 

これは単独でゴールを目指すようだ。

 

セルジオ・イギータはあきらめていない。

 

だが、セルジオ・イギータは離れていく。

 

逃げていたメンバーが捕まっていく。

 

サイモン・カーは、タイム差を保っている。EF Education-EasyPostは、総合ではヒュー・カーシーが5分以上遅れているので、自由に走れるようだ。

 

集団はもう数えるくらいしかいない。11人か。

 

アシストのヴァランタン・パレパントルが外れてベン・オコナーがアタック!

 

当然、フアン・ロペスが反応する。

 

フアン・ロペスをアントニオ・ティベッリが抜いて2番手につく。

 

集団は8人。 INEOS Grenadiersは誰もいない。

 

牽制からベン・オコナーがアタック。

 

アントニオ・ティベッリが反応する。

 

フアン・ロペスは遅れたらおしまいだ。

 

フアン・ロペスが追従に。

 

ベン・オコナーは追いつかれる。

 

ここでBahrain Victoriousのワウト・プールスがアタック!

 

フアン・ロペスが行くしかない。

 

ワウト・プールスも48秒遅れなので、逃がしたら逆転となる。それほど追走からは離れていない。

 

ベン・オコナーがアントニオ・ティベッリを引き連れてやってきた。

 

フアン・ロペスが遅れている。しかし、ここからフアン・ロペスは驚異的な粘りを見せる。

 

また、6人に戻る。

 

トップを走るサイモン・カーは、52秒差に。

 

セルジオ・イギータが集団に追い付かれている。

 

サイモン・カーがトップ通過。

 

フアン・ロペスがBahrain Victoriousの猛攻を防いで一緒に通過。

1. サイモン・カー　EF Education-EasyPost　10ポイント
2. ワウト・プールス　Bahrain Victorious　8ポイント
3. フアン・ロペス　Lidl – Trek　6ポイント
4. アントニオ・ティベッリ　Bahrain Victorious　4ポイント
5. イバン・ソーサ　Movistar Team　2ポイント

 

下りで、Team Jayco AlUlaのクリス・ハーパーが抜け出している。最後尾はTudor Pro Cycling Teamのマイケル・ストーラー。

 

下りで抜け出したクリス・ハーパー。ただ、それほど離れていない。

 

サイモン・カーは、43秒差に。

 

あっと、クリス・ハーパーがカーブで道路のひび割れにタイヤを取られて落車。

 

そのまま滑って、電柱にぶつかって止まった。

 

さらに、後ろから来たDecathlon AG2R La Mondiale Teamのベン・オコナーも転倒。道路の溝が上空からでもわかる。

 

クリス・ハーパーは、座っている。

 

集団が通り過ぎていく。ベン・オコナーは、すでに走り出している。

 

クリス・ハーパーは、天を仰ぐしかない。下りで無理をしてはいけないということだ。

 

集団は、1分15秒離れた。

 

ベン・オコナーは、無事に集団についている。走れているので、大きなケガはないようだ。

 

顔に血がついている。肩も破れており、右膝からは出血。脳震盪プロトコルも受けずに走っているけど大丈夫なのか。

 

スプリントポイント　Novaled

ポイント獲得順位は

1. サイモン・カー　EF Education-EasyPost　10ポイント
2. アントニオ・ティベッリ　Bahrain Victorious　6ポイント
3. ベン・オコナー　Decathlon AG2R La Mondiale Team　4ポイント
   

 

追走は11人まで膨らむ。ただ、もう先頭を追いかけようという感じではない。すでに2分31秒まで開いた。

 

誰もいかないので、Decathlon AG2R La Mondiale Teamのヴァランタン・パレパントルがアタック。

 

サイモン・カーは、2分52秒まで開く。もう、逃げ切りは確実だ。

 

追走は目標がなくなった。

 

ゲラント・トーマスが戻ってきたところで、Movistar Teamのイバン・ソーサがアタック。

 

フアン・ロペスは、イバン・ソーサを捕まえて、自分が引き始めた。これは自信のあらわれだ。

 

48秒差で、ロマン・バルデ、ワウト・プールス、アントニオ・ティベッリ、45秒差でベン・オコナーがいるのに、自分が引いている。

 

フアン・ロペスは、前を引けと後ろに指示。

 

誰も出ないので、フアン・ロペスは、アタック!

 

アントニオ・ティベッリが追いつきアタックだ。

 

アントニオ・ティベッリがフアン・ロペスを引き離す。

 

アントニオ・ティベッリが単独となるか。

 

  

フアン・ロペスが先頭で追ってくる。

 

アントニオ・ティベッリにロマン・バルデが追いつく。

 

フアン・ロペスには、ワウト・プールスがついており、追いつけばワウト・プールスがアタックというパターンか。

 

追走は4人に戻る。フアン・ロペスが防ぎ切った。

 

2番手を走っていた、ヴァランタン・パレパントルが追いつかれる。

 

フアン・ロペスがヴァランタン・パレパントルに先頭交代に入れと言ったけど、後ろにベン・オコナーがいるのだから、引ける訳がない。

 

残り3.4km。1分46秒差まで迫る。

 

ベン・オコナーとマイケル・ストーラーが追いつく。

 

サイモン・カーがゴールエリアに。

 

サイモン・カーは、一時はクリス・ハーパーに19秒まで迫られたが、追走二人が落車したことで、逃げ切りが確定したと言ってもよい。

昨年もツアー・オブ・アルプスの最終ステージで、逃げ切り勝利している。

 

2023ツール・ド・ランカウェイでは、第5ステージの勝利と総合優勝もしている。

 

今回の勝利は、シーズン初戦の2024チャレンジマヨルカ　トロフェオ カルビアに続いて2勝目。

 

逃げは中々成功しないが、やらないと勝利も得られない。サイモン・カーは、キャリア7勝目となった。

 

追走集団から落車したベン・オコナーがアタック。マイケル・ストーラーが張り付く。

 

ゴール手前で、マイケル・ストーラーがベン・オコナーを抜いてステージ2位に。ベン・オコナーはボーナスタイム4秒を獲得して総合2位に上がっている。

 

リザルト

サイモン・カーのコメント(チーム公式サイトより)

最初の数日間がとてもハードだったので、今日は特別な日だった。GCのためにかなり正当な野心を持ってここに来たし、そのために本当にハードに働いた。でもここに来て、アレルギーに悩まされた。チームとファンマ（スポーツディレクター）は、まだ私を信頼していると言ってくれた。今日、また自分を見つけられたよ。

一時は1分を切るところまで差が縮まったので、ダウンヒルでプッシュし続けた。最後の登りでは自信がついたけど、確かにガス欠状態だった。この結果には本当に満足している。

 

第4ステージ　リザルト

 

総合

フアン・ロペスのコメント

僕にとってはタフな1日だった。本当に素晴らしかった。

最後の登り、コッレ・サンマルコ（5.3km、7.1％）でのアタックを期待してましたか?

そのアタックは実際にやってきた。でも結局、ここに到着して、まだグリーンジャージを持っている。自分でも驚いた？多くのギャップを縮めなければならなかったから。

Bahrain Victoriousの選手たちも、Decathlon AG2R La Mondiale Teamの選手たちも、とても激しくアタックしてきた。シャポー。でも僕はグリーンジャージを守ろうとしたんだ。

バナナのようだ。でもチームと一緒に、また順位を守ろうと思っている。何が起こるか見てみよう。

2022年にブレイクし、ジロ・デ・イタリアを長くリードした。昨年はあまり良いシーズンではなかったですか?

本当に最悪の年だった。1月に転倒してから半年間は本当に苦しんだ。でも今は大丈夫だ。

 

フアン・ロペスは強かった。最後は、アシストなしで対応したらのだから、素晴らしい。総合優勝がぐっと近づいた。

ポイント賞

山岳賞

新人賞