すでにワールドツアーでも走っているライダーも参加するU23のレース。
ただ、エリートに出場するU23のライダーも多いのは事実だ。
過去の優勝者
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2021 フィリッポ・パロンチーニ
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2019 サムエーレ・バティステッラ
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2018 マルク・ヒルシ
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2017 ブノワ・コヌフロワ
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2016 クリストファー・ハルヴォルセン
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2015 ケヴィン・ルダノワ
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2014 スヴェンエリック・ビストラム
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2013 マテイ・モホリッチ
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2012 アレクセイ・ルチェンコ
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2011 アルノー・デマール
ウロンゴン~ウロンゴン 169.8km

コースプロフィールマップ Image credit: wollongong2022.com.au
ジュニアは8周だったけど、U23は10周に。タイムトライヤルでも通過したダンフリーズアベニューは、平均勾配6.7%の700mの短い上り坂。
問題は、マウント・プレザントだ。1.1kmだが平均勾配7.7%。最大勾配は14%の部分がある。これを何度も上がっていたら自然とライダーは減っていくはずだ。
スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
ジュニアではパラパラだったのに、U23ではしっかりとした雨に。

日本代表の留目夕陽は後ろに並んでますね。

オフィシャルスタートからルワンダの選手がおいていかれる。
- IRADUKUNDA Emmanuel (Rwanda)

前方では逃げたい選手が前に。

1周目のマウントプレンザトを通過。ドイツチームが先頭だ。

あっとデンマークのヤコブ・ヤコブ・ヒンズガールマッセン(Uno-X Pro Cycling Team)が落車。2022ツアー・オブ・アンタルヤ第3ステージで優勝し、総合優勝も飾っているプロライダーだ。

カメラが切り替わった時に、少し前に抜けているライダーが。

5人が抜けたか。
残り9周

少し抜け出して5人が通過。なんと、Alpecin-Deceuninckで走るファビオ・ファンデンボッシュが逃げに入っている。これは強力かも。
- ファビオ・ファンデンボッシュ (Belgium) Alpecin-Deceuninck
- ペトル・ケルメン (Czech Republic)
- ハンネス・ウィルクシュ (Germany) Development Team DSM
- マティス・ルベール (France) 2023年からTeam Arkéa Samsic
- WEISS Fabian (Switzerland)

あ~、なんと留目夕陽がバイク交換。これは痛い。個人TTを21位と良い成績で走り終えているので是非頑張って欲しいのだけど。
ツイッターでは「悔しいけどこれが現実。でもTTでの世界での立ち位置がわかった。また頑張ろう!」と。

追走が一人。クロアチアのフラン・ミホルイェヴィッチ。彼は2022年8月からBahrain Victoriousのテスト生。2023年から2年契約でBahrain Victorious入りだ。ジロ・デ・シチリア第3ステージでプロ初勝利をあげている。
クロアチア期待の星だ。
- 2019クロアチアジュニアTTチャンピオン
- 2019 Olympic Hopes – Belgrade Trophy Milan Panić (2.1)優勝
- 2020クロアチアジュニアTT優勝
- 2020クロアチアジュニアロード優勝
- 2021クロアチアU23TT優勝
- GP Vipava Valley & Crossborder Goriška (1.2)優勝

集団後方で落車。
- MAATOUGUI Nasser Eddine (Morocco)

またも落車。
- TENDON Arnaud (Switzerland)

カメラが曇って見えないけど、フラン・ミホルイェヴィッチが追いついた。まあ、プロ選手ですからね。
残り8周

現役プロのファビオ・ファンデンボッシュ(Alpecin-Deceuninck)。2023年からBahrain Victoriousにはいるフラン・ミホルイェヴィッチ、同じく、2023年からTeam Arkéa Samsicに入るマティス・ルベールがいる先頭6人は1分24秒差で残り8周に。

香港のライダーがリタイヤ。
- LAU Joseph(香港)

なんと、レオ・ヘイターも落車。TT3位の実力者は、このあとバイク交換して無事に集団に追いついた。しかし、無駄足だ。

なんと、日本の留目夕陽がリタイヤ。集団に追いつかなかったようだ。

登りで落車。デンマーク代表で、Uno-X Pro Cycling Teamの開発チームで走るカール・フレデリック・ベヴォール。かなり痛そうにしていた。

イタリアのロレンゾ・ミレジがペースを上げる。Development Team DSMで走っている。
残り7周

残り120km。タイム差2分51秒で越えていく。

集団先頭はオランダチーム。オランダは強力でプロが4人。オラフ・コーイが最後まで残ればスプリント勝利は確実だけど、ミックファン・ダイクがいないのが困りもの。
- オラフ・コーイ Jumbo-Visma 11勝
- ミック・ファンダイク Jumbo-Visma しかしコロナ陽性でDNS
- ティム・ファンダイク Jumbo-Visma 2勝
- キャスパー・ヴァン・ユーデン Team DSM

先頭集団で走るチェコのペトル・ケルメンがパンク。追いつくか。

ペトル・ケルメンは追いついた。先が長いので少し先頭はペースを落として待っていたようだ。

残り111kmでタイム差は3分9秒と開いている。
残り6周

タイム差3分3秒と変わらない。

フランスのエディ・ル・ユイットゥーズがパンク。Equipe continentale Groupama-FDJで走っている。

英国チームが登りでペースを上げる。タイム差は2分27秒と一気に縮まってきた。
残り5周

プロレースと同じようにジワジワとタイム差を削られていく。残り85.6kmで2分40秒差に。

先頭のチェコ代表、ペトル・ケルメンがバイク交換。パンクについで2度目だけど追いつくだろうか。

先頭はオランダのエディ・ル・ユイットゥーズがずっと引いている。

チェコの、ペトル・ケルメンは無事に戻ってきた。

ドイツチームが集団を登りでリード。

今度はイタリアがマウントプレザントでペースを上げる。

英国チームもペースを上げる。先頭とは2分に迫ってきた。

少しでも落ち着くと、すぐにペースアップが。

今度はカザフスタンのライダーが本気アタック!
Astana Qazaqstan Teamで走るエフゲニー・フェドロフだ。ブエルタを123位で完走。
残り4周

1分49秒まで迫られる。

エフゲニー・フェドロフは集団から19秒離れて先頭を追う。

カザフスタンのライダーが落車。

フランスのエディ・ル・ユイットゥーズも落車。Groupama – FDJの開発チームEquipe continentale Groupama-FDJで走っている。

エチオピアのライダーも落車。フランスのエディ・ル・ユイットゥーズと同じ場所だ。

2021カザフスタンロード王者のエフゲニー・フェドロフは先頭まで追いつきそうもない。集団に迫られている。

集団はスペインが引き始めた。

エフゲニー・フェドロフは集団に捕まってしまう。追走に出るのが遅すぎた感じか。

英国のレオ・ヘイターは切れていたのだけど、追いついている。だけど、また登りで遅れそうだ。

レオ・ヘイターは、ギリギリで集団最後尾に。

1分14秒と近づいてきた。

集団から追走の動きが出る。

先頭まで34秒と迫る。だが、集団もすぐ後ろだ。
残り3周

28秒差で残り3周に。

追走の後ろには集団見えている。これは一緒に捕まりそうだ。
英国のサムエル・ワトソン(Equipe continentale Groupama-FDJ)、ハンガリーのエリック・フィッター(EOLO-Kometa)など良いメンバーなのだけど。

やはり、危険な追走は捕まる。

集団からは単発のアタックが掛かり続ける。

集団から二人が抜け出した。
- トビアス・ルンド・アンドレセン デンマーク
- トルド・グドメスタッド ノルウェー

二人は33秒まで迫る。

登りで集団のクラッシュ。
- MESSNER Martin (Austria)
- エリック・フィッター (Hungary)
- SVESTAD-BÅRDSENG Embret (Norway)
- MESSNER Martin (Austria)
- GRÉGOIRE Romain(フランス)

ついに先頭が崩れる。

先頭は3人に。
- ファビオ・ファンデンボッシュ (Belgium) Alpecin-Deceuninck
- ハンネス・ウィルクシュ (Germany) Development Team DSM
- マティス・ルベール (France) 2023年からTeam Arkéa Samsic

残り39.3kmで31秒差。
残り2周

23秒差で残り2周に。

こちらは先頭からアタックをかけた二人。
- アレクサンドル・バルマー (Switzerland) Team BikeExchange – Jayco
- akub Ťoupalík(Czech Republic)

あと13秒で先頭に追いつくが、後続も数人が追ってきている。

こちらは追走の4人。英国のサムエル・ワトソンが乗っている。英国選手権2位のGroupama – FDJの開発ライダーだ。

追走が合体。7人が先頭の3人を追う。

先頭にみえているのだけど、中々追いつかない。

3人はなんとかマウント・プレザントを越えたがタイム差はほとんどない感じ。

先頭は下りで二人に。

残り22kmでおいつかれた。

いや、まだ粘る。

最後の粘りだ。マティス・ルベール。

さすがに単独では厳しい。

二人が追いついてきた。
- SEGAERT Alec (Belgium)
- マティアス・ヴァチェク (Czech Republic)
- マティス・ルベール(フランス)

少し抜けたけど、集団も後ろだ。先頭を走る、マティアス・ヴァチェクはTrek-Segafredoのスタジェール(研修生)。UAEツアー第6ステージで大逃げを見せてステージ優勝してみせた。
2023年から3年契約でTrek-Segafredoで走る。
残り1周

カザフスタンのエフゲニー・フェドロフが追いついて先頭は4人。わずかなリードだ。

残り15.6km。集団にはJumbo-Vismaのオラフ・コーイが残っている。

エフゲニー・フェドロフがペースを上げる。

先頭では、Astana Qazaqstan Teamのエフゲニー・フェドロフと足の合うのは、マティアス・ヴァチェクだけだ。

オラフ・コーイは集団の3番手まで上がってくる。オランダのJumbo-Vismaのミックファン・ダイク、ティム・ファンダイクの兄弟はすでにいない。

集団はドイツが引く。オラフ・コーイは前方に。

ここで、スイスのライダーがアタック。Team BikeExchange – Jaycoのアレクサンダー・バルマーだ。

先頭からちぎれたライダーを抜いていく。

先頭は3人。
- エフゲニー・フェドロフ (カザフスタン)
- マティアス・ヴァチェク (チェコ)
- SEGAERT Alec (Belgium)

アレクサンダー・パルマーが前を追う。

12秒差で二人が逃げる。
- エフゲニー・フェドロフ (カザフスタン)
- マティアス・ヴァチェク (チェコ)

エフゲニー・フェドロフが先頭でクリアー。

残り7km。フランスが先頭で追う。

残り5.5km。後ろは牽制している。

残り4.4kmで10秒。後ろは牽制のままだ。

タイム差が15秒にひろがった。

オラフ・コーイがいるので集団は引かない。追いつけば彼の勝ちだ。

これは決まりだ。18秒に開いた。

残り1.3kmで17秒。

二人は集団を寄せ付けずに帰ってきた。

二人のスプリントに。

集団が後ろに迫るが~。

エフゲニー・フェドロフが抜け出した~!

エフゲニー・フェドロフが、そのままゴール~!
見事な抜け出しから、集団にプロ11勝のオラフ・コーイがいたために、牽制で追いつかないという典型的な展開に。
エフゲニー・フェドロフは、2021カザフスタンロード王者に続いて、キャリア4勝目となった。プロ2年目のワールドツアーライダーは貫禄の勝利といったところですね。

Jumbo-Vismaのオラフ・コーイは、ゴール後にエフゲニー・フェドロフを祝福。チームメイトがいれば違っていただろうけど、ミックファン・ダイクがDNSだったのが誤算だった。
リザルト
何故か、インタビューではAstana Qazaqstan TeamのGM、アレクサンドル・ヴィノクロフも一緒に。まあ、嬉しいでしょうね。

エフゲニー・フェドロフのコメント
ブエルタはAstana Qazaqstan Teamで走ったんだ。その結果、調子が良くなり、勝つことを目標にやってきた。成功するのはいいことだ。アレクセイ・ルツェンコの勝利から10年。よく覚えていますよ。
何度もアタックをかけて振り絞ってましたね。
確かに、たくさん試した。登りはとても大変で、私は本格的な登山家ではない。でも、2〜3回までは挑戦したよ。決勝では、マティアス・ヴァチェクと対戦することになった。
最終ラップに、あと2人とライダーと出くわした。それなら、成功する可能性は十分にあると思った。家では、まだ力強いスプリントができていたので、今日は脚が違いを生んだんだ。
私にとっても、チームにとっても、とてもうれしいことだ。U23として最後の年なので、レースで勝つのは最後のチャンスだった。これにはとても満足している。ブエルタの後、みんなが僕ならできると言ってくれたけど、今はそれもうまくいったよ。

3位には、TTで優勝したソーレン・ヴァーレンショルトが入った。
| Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
|---|---|---|---|---|
| 1 |
FEDOROV Yevgeniy
|
Kazakhstan | 200 | 3:57:08 |
| 2 |
VACEK Mathias
|
Czech Republic | 150 | 0:01 |
| 3 |
WÆRENSKJOLD Søren
|
Norway | 125 | 0:03 |
| 4 |
MIHKELS Madis
|
Estonia | 100 | ,, |
| 5 |
KOOIJ Olav
|
Netherlands | 85 | ,, |
| 6 |
BITTNER Pavel
|
Czech Republic | 70 | ,, |
| 7 |
DINHAM Matthew
|
Australia | 60 | ,, |
| 8 |
PENHOËT Paul
|
France | 50 | ,, |
| 9 |
GOVEKAR Matevž
|
Slovenia | 40 | ,, |
| 10 |
BERCKMOES Jenno
|
Belgium | 35 | ,, |
| 11 |
HESSMANN Michel
|
Germany | 30 | ,, |
| 12 |
FETTER Erik
|
Hungary | 25 | ,, |
| 13 |
HAGENES Per Strand
|
Norway | 20 | ,, |
| 14 |
WATSON Samuel
|
Great Britain | 15 | ,, |
| 15 |
BALMER Alexandre
|
Switzerland | 10 | ,, |
| 16 |
SVRČEK Martin
|
Slovakia | 5 | ,, |
| 17 |
VAN EETVELT Lennert
|
Belgium | 5 | ,, |
| 18 |
TRONCHON Bastien
|
France | 5 | 0:08 |
| 19 |
SEGAERT Alec
|
Belgium | 5 | 0:23 |
| 20 |
GRÉGOIRE Romain
|
France | 5 | ,, |
| 21 |
GARCÍA PIERNA Raúl
|
Spain | 5 | 0:58 |
| 22 |
MIQUEL Pau
|
Spain | 5 | ,, |
| 23 |
BURATTI Nicolo
|
Italy | 5 | ,, |
| 24 |
BRAET Vito
|
Belgium | 5 | 1:14 |
| 25 |
MILESI Lorenzo
|
Italy | 5 | ,, |
| 26 |
ŤOUPALÍK Jakub
|
Czech Republic | 5 | ,, |
| 27 |
ANDRESEN Tobias Lund
|
Denmark | 5 | ,, |
| 28 |
VAN DEN BOSSCHE Fabio
|
Belgium | 5 | 1:43 |
| 29 |
LE BERRE Mathis
|
France | 5 | 2:55 |
| 30 |
BALLERSTEDT Maurice
|
Germany | 5 | 3:34 |





コメント
ギディッチではなくフェドロフですね~
やはりグランツール完走しているライダーは格が違っていましたな。。。
脚質はルーラー系な感じなので、北のクラシック等での活躍が期待できそう…?
あ~、ほんとだ。Astana Qazaqstan Teamのエフゲニーが二人いるので、間違えてましたね。
またも、教えていただきありがとうございます!
①開発チームライダー、②プロチームの研修生、③育成ライダー、④ネオプロというのは、どういう違いかあまり理解していないので教えてくださいm(__)m
以下の認識であってますか?
①プロのチームの下部組織チームでの契約ライダー(まだプロではない)
②プロチームで練習してるけどまだプロ契約してない?
③プロ契約済で、売り出し中って感じ?
④コンチネンタルチーム所属のライダー
よろしくお願いしますm(__)m
開発チームライダーというのは、各チームにあるコンチネンタルレベルのチームに所属しているライダーのことです。各チームは開発チームを置くことによって、
trainee(研修生)を置く必要がなくなります。
詳しくは下記の記事で説明しているので参考までに。
https://chan-bike.com/fewer-trainees-on-the-world-tour-team
ネオプロは、プロになって1年目のライダーのことをいいます。書き方がマチマチで分かりにくいですね。trainee(研修生)で今後は統一しようかなと思います。