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2022 世界選手権男子U23ロードレース 典型的なゴール前の光景に~

海外情報
UnsplashEduardo Filgueirasが撮影した写真
この記事は約16分で読めます。

すでにワールドツアーでも走っているライダーも参加するU23のレース。

ただ、エリートに出場するU23のライダーも多いのは事実だ。

 

過去の優勝者

  • 2021 フィリッポ・パロンチーニ
  • 2019 サムエーレ・バティステッラ
  • 2018 マルク・ヒルシ
  • 2017 ブノワ・コヌフロワ
  • 2016 クリストファー・ハルヴォルセン
  • 2015  ケヴィン・ルダノワ
  • 2014 スヴェンエリック・ビストラム
  • 2013 マテイ・モホリッチ 
  • 2012 アレクセイ・ルチェンコ
  • 2011 アルノー・デマール

 

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ウロンゴン~ウロンゴン 169.8km

コースプロフィールマップ Image credit: wollongong2022.com.au

 

ジュニアは8周だったけど、U23は10周に。タイムトライヤルでも通過したダンフリーズアベニューは、平均勾配6.7%の700mの短い上り坂。

問題は、マウント・プレザントだ。1.1kmだが平均勾配7.7%。最大勾配は14%の部分がある。これを何度も上がっていたら自然とライダーは減っていくはずだ。

 

スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

ジュニアではパラパラだったのに、U23ではしっかりとした雨に。

 

日本代表の留目夕陽は後ろに並んでますね。

 

オフィシャルスタートからルワンダの選手がおいていかれる。

  1. IRADUKUNDA Emmanuel (Rwanda)

 

前方では逃げたい選手が前に。

 

1周目のマウントプレンザトを通過。ドイツチームが先頭だ。

 

あっとデンマークのヤコブ・ヤコブ・ヒンズガールマッセン(Uno-X Pro Cycling Team)が落車。2022ツアー・オブ・アンタルヤ第3ステージで優勝し、総合優勝も飾っているプロライダーだ。

 

カメラが切り替わった時に、少し前に抜けているライダーが。

 

5人が抜けたか。

 

残り9周

少し抜け出して5人が通過。なんと、Alpecin-Deceuninckで走るファビオ・ファンデンボッシュが逃げに入っている。これは強力かも。

  1.  ファビオ・ファンデンボッシュ (Belgium) Alpecin-Deceuninck
  2.  ペトル・ケルメン (Czech Republic)
  3.  ハンネス・ウィルクシュ (Germany) Development Team DSM
  4.  マティス・ルベール (France) 2023年からTeam Arkéa Samsic
  5.  WEISS Fabian (Switzerland)

 

あ~、なんと留目夕陽がバイク交換。これは痛い。個人TTを21位と良い成績で走り終えているので是非頑張って欲しいのだけど。

ツイッターでは「悔しいけどこれが現実。でもTTでの世界での立ち位置がわかった。また頑張ろう!」と。

 

追走が一人。クロアチアのフラン・ミホルイェヴィッチ。彼は2022年8月からBahrain Victoriousのテスト生。2023年から2年契約でBahrain Victorious入りだ。ジロ・デ・シチリア第3ステージでプロ初勝利をあげている。

クロアチア期待の星だ。

  • 2019クロアチアジュニアTTチャンピオン
  • 2019 Olympic Hopes – Belgrade Trophy Milan Panić (2.1)優勝
  • 2020クロアチアジュニアTT優勝
  • 2020クロアチアジュニアロード優勝
  • 2021クロアチアU23TT優勝
  • GP Vipava Valley & Crossborder Goriška (1.2)優勝

 

集団後方で落車。

  • MAATOUGUI Nasser Eddine (Morocco)

 

またも落車。

  • TENDON Arnaud (Switzerland)

 

カメラが曇って見えないけど、フラン・ミホルイェヴィッチが追いついた。まあ、プロ選手ですからね。

 

残り8周

現役プロのファビオ・ファンデンボッシュ(Alpecin-Deceuninck)。2023年からBahrain Victoriousにはいるフラン・ミホルイェヴィッチ、同じく、2023年からTeam Arkéa Samsicに入るマティス・ルベールがいる先頭6人は1分24秒差で残り8周に。

 

香港のライダーがリタイヤ。

  •  LAU Joseph(香港)

 

なんと、レオ・ヘイターも落車。TT3位の実力者は、このあとバイク交換して無事に集団に追いついた。しかし、無駄足だ。

 

なんと、日本の留目夕陽がリタイヤ。集団に追いつかなかったようだ。

 

登りで落車。デンマーク代表で、Uno-X Pro Cycling Teamの開発チームで走るカール・フレデリック・ベヴォール。かなり痛そうにしていた。

 

イタリアのロレンゾ・ミレジがペースを上げる。Development Team DSMで走っている。

 

残り7周

残り120km。タイム差2分51秒で越えていく。

 

集団先頭はオランダチーム。オランダは強力でプロが4人。オラフ・コーイが最後まで残ればスプリント勝利は確実だけど、ミックファン・ダイクがいないのが困りもの。

  • オラフ・コーイ Jumbo-Visma 11勝
  • ミック・ファンダイク Jumbo-Visma しかしコロナ陽性でDNS
  • ティム・ファンダイク Jumbo-Visma 2勝
  • キャスパー・ヴァン・ユーデン Team DSM

 

先頭集団で走るチェコのペトル・ケルメンがパンク。追いつくか。

 

ペトル・ケルメンは追いついた。先が長いので少し先頭はペースを落として待っていたようだ。

 

残り111kmでタイム差は3分9秒と開いている。

 

残り6周

タイム差3分3秒と変わらない。

 

フランスのエディ・ル・ユイットゥーズがパンク。Equipe continentale Groupama-FDJで走っている。

 

英国チームが登りでペースを上げる。タイム差は2分27秒と一気に縮まってきた。

 

残り5周

プロレースと同じようにジワジワとタイム差を削られていく。残り85.6kmで2分40秒差に。

 

先頭のチェコ代表、ペトル・ケルメンがバイク交換。パンクについで2度目だけど追いつくだろうか。

 

先頭はオランダのエディ・ル・ユイットゥーズがずっと引いている。

 

チェコの、ペトル・ケルメンは無事に戻ってきた。

 

ドイツチームが集団を登りでリード。

 

今度はイタリアがマウントプレザントでペースを上げる。

 

英国チームもペースを上げる。先頭とは2分に迫ってきた。

 

少しでも落ち着くと、すぐにペースアップが。

 

今度はカザフスタンのライダーが本気アタック!

Astana Qazaqstan Teamで走るエフゲニー・フェドロフだ。ブエルタを123位で完走。

 

残り4周

1分49秒まで迫られる。

 

エフゲニー・フェドロフは集団から19秒離れて先頭を追う。

 

カザフスタンのライダーが落車。

 

フランスのエディ・ル・ユイットゥーズも落車。Groupama – FDJの開発チームEquipe continentale Groupama-FDJで走っている。

 

エチオピアのライダーも落車。フランスのエディ・ル・ユイットゥーズと同じ場所だ。

 

2021カザフスタンロード王者のエフゲニー・フェドロフは先頭まで追いつきそうもない。集団に迫られている。

 

集団はスペインが引き始めた。

 

エフゲニー・フェドロフは集団に捕まってしまう。追走に出るのが遅すぎた感じか。

 

英国のレオ・ヘイターは切れていたのだけど、追いついている。だけど、また登りで遅れそうだ。

 

レオ・ヘイターは、ギリギリで集団最後尾に。

 

1分14秒と近づいてきた。

 

集団から追走の動きが出る。

 

先頭まで34秒と迫る。だが、集団もすぐ後ろだ。

 

残り3周

28秒差で残り3周に。

 

追走の後ろには集団見えている。これは一緒に捕まりそうだ。

英国のサムエル・ワトソン(Equipe continentale Groupama-FDJ)、ハンガリーのエリック・フィッター(EOLO-Kometa)など良いメンバーなのだけど。

 

やはり、危険な追走は捕まる。

 

集団からは単発のアタックが掛かり続ける。

 

集団から二人が抜け出した。

  1. トビアス・ルンド・アンドレセン  デンマーク
  2. トルド・グドメスタッド ノルウェー 

 

二人は33秒まで迫る。

 

登りで集団のクラッシュ。

  •  MESSNER Martin (Austria)
  •  エリック・フィッター (Hungary)
  •  SVESTAD-BÅRDSENG Embret (Norway)
  • MESSNER Martin (Austria)
  • GRÉGOIRE Romain(フランス)

 

ついに先頭が崩れる。

 

先頭は3人に。

  1.  ファビオ・ファンデンボッシュ (Belgium) Alpecin-Deceuninck
  2.  ハンネス・ウィルクシュ (Germany) Development Team DSM
  3.  マティス・ルベール (France) 2023年からTeam Arkéa Samsic

 

残り39.3kmで31秒差。

 

残り2周

23秒差で残り2周に。

 

こちらは先頭からアタックをかけた二人。

  1. アレクサンドル・バルマー (Switzerland) Team BikeExchange – Jayco
  2.  akub Ťoupalík(Czech Republic)

 

あと13秒で先頭に追いつくが、後続も数人が追ってきている。

 

こちらは追走の4人。英国のサムエル・ワトソンが乗っている。英国選手権2位のGroupama – FDJの開発ライダーだ。

 

追走が合体。7人が先頭の3人を追う。

 

先頭にみえているのだけど、中々追いつかない。

 

3人はなんとかマウント・プレザントを越えたがタイム差はほとんどない感じ。

 

先頭は下りで二人に。

 

残り22kmでおいつかれた。

 

いや、まだ粘る。

 

最後の粘りだ。マティス・ルベール

 

さすがに単独では厳しい。

 

二人が追いついてきた。

  1. SEGAERT Alec (Belgium)
  2. マティアス・ヴァチェク (Czech Republic)
  3. マティス・ルベール(フランス)

 

少し抜けたけど、集団も後ろだ。先頭を走る、マティアス・ヴァチェクはTrek-Segafredoのスタジェール(研修生)。UAEツアー第6ステージで大逃げを見せてステージ優勝してみせた。

2023年から3年契約でTrek-Segafredoで走る。

 

残り1周

カザフスタンのエフゲニー・フェドロフが追いついて先頭は4人。わずかなリードだ。

 

残り15.6km。集団にはJumbo-Vismaのオラフ・コーイが残っている。

 

エフゲニー・フェドロフがペースを上げる。

 

先頭では、Astana Qazaqstan Teamのエフゲニー・フェドロフと足の合うのは、マティアス・ヴァチェクだけだ。

 

オラフ・コーイは集団の3番手まで上がってくる。オランダのJumbo-Vismaのミックファン・ダイク、ティム・ファンダイクの兄弟はすでにいない。

 

集団はドイツが引く。オラフ・コーイは前方に。

 

ここで、スイスのライダーがアタック。Team BikeExchange – Jaycoのアレクサンダー・バルマーだ。

 

先頭からちぎれたライダーを抜いていく。

 

先頭は3人。

  1. エフゲニー・フェドロフ (カザフスタン)
  2. マティアス・ヴァチェク (チェコ)
  3. SEGAERT Alec (Belgium)

 

アレクサンダー・パルマーが前を追う。

 

12秒差で二人が逃げる。

  1. エフゲニー・フェドロフ (カザフスタン)
  2. マティアス・ヴァチェク (チェコ)

 

エフゲニー・フェドロフが先頭でクリアー。

 

残り7km。フランスが先頭で追う。

 

残り5.5km。後ろは牽制している。

 

残り4.4kmで10秒。後ろは牽制のままだ。

 

タイム差が15秒にひろがった。

 

オラフ・コーイがいるので集団は引かない。追いつけば彼の勝ちだ。

 

これは決まりだ。18秒に開いた。

 

残り1.3kmで17秒。

 

二人は集団を寄せ付けずに帰ってきた。

 

二人のスプリントに。

 

集団が後ろに迫るが~。

 

エフゲニー・フェドロフが抜け出した~!

 

エフゲニー・フェドロフが、そのままゴール~!

見事な抜け出しから、集団にプロ11勝のオラフ・コーイがいたために、牽制で追いつかないという典型的な展開に。

エフゲニー・フェドロフは、2021カザフスタンロード王者に続いて、キャリア4勝目となった。プロ2年目のワールドツアーライダーは貫禄の勝利といったところですね。

 

Jumbo-Vismaのオラフ・コーイは、ゴール後にエフゲニー・フェドロフを祝福。チームメイトがいれば違っていただろうけど、ミックファン・ダイクがDNSだったのが誤算だった。

 

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リザルト

何故か、インタビューではAstana Qazaqstan TeamのGM、アレクサンドル・ヴィノクロフも一緒に。まあ、嬉しいでしょうね。

エフゲニー・フェドロフのコメント

ブエルタはAstana Qazaqstan Teamで走ったんだ。その結果、調子が良くなり、勝つことを目標にやってきた。成功するのはいいことだ。アレクセイ・ルツェンコの勝利から10年。よく覚えていますよ。

何度もアタックをかけて振り絞ってましたね。

確かに、たくさん試した。登りはとても大変で、私は本格的な登山家ではない。でも、2〜3回までは挑戦したよ。決勝では、マティアス・ヴァチェクと対戦することになった。

最終ラップに、あと2人とライダーと出くわした。それなら、成功する可能性は十分にあると思った。家では、まだ力強いスプリントができていたので、今日は脚が違いを生んだんだ。

私にとっても、チームにとっても、とてもうれしいことだ。U23として最後の年なので、レースで勝つのは最後のチャンスだった。これにはとても満足している。ブエルタの後、みんなが僕ならできると言ってくれたけど、今はそれもうまくいったよ。

3位には、TTで優勝したソーレン・ヴァーレンショルトが入った。

Rnk Rider Team UCI Time
1
 FEDOROV Yevgeniy
Kazakhstan 200 3:57:08
2
 VACEK Mathias
Czech Republic 150 0:01
3
 WÆRENSKJOLD Søren
Norway 125 0:03
4
 MIHKELS Madis
Estonia 100 ,,
5
 KOOIJ Olav
Netherlands 85 ,,
6
 BITTNER Pavel
Czech Republic 70 ,,
7
 DINHAM Matthew
Australia 60 ,,
8
 PENHOËT Paul
France 50 ,,
9
 GOVEKAR Matevž
Slovenia 40 ,,
10
 BERCKMOES Jenno
Belgium 35 ,,
11
 HESSMANN Michel
Germany 30 ,,
12
 FETTER Erik
Hungary 25 ,,
13
 HAGENES Per Strand
Norway 20 ,,
14
 WATSON Samuel
Great Britain 15 ,,
15
 BALMER Alexandre
Switzerland 10 ,,
16
 SVRČEK Martin
Slovakia 5 ,,
17
 VAN EETVELT Lennert
Belgium 5 ,,
18
 TRONCHON Bastien
France 5 0:08
19
 SEGAERT Alec
Belgium 5 0:23
20
 GRÉGOIRE Romain
France 5 ,,
21
 GARCÍA PIERNA Raúl
Spain 5 0:58
22
 MIQUEL Pau
Spain 5 ,,
23
 BURATTI Nicolo
Italy 5 ,,
24
 BRAET Vito
Belgium 5 1:14
25
 MILESI Lorenzo
Italy 5 ,,
26
 ŤOUPALÍK Jakub
Czech Republic 5 ,,
27
 ANDRESEN Tobias Lund
Denmark 5 ,,
28
 VAN DEN BOSSCHE Fabio
Belgium 5 1:43
29
 LE BERRE Mathis
France 5 2:55
30
 BALLERSTEDT Maurice
Germany 5 3:34

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. べるげん より:

    ギディッチではなくフェドロフですね~

    やはりグランツール完走しているライダーは格が違っていましたな。。。
    脚質はルーラー系な感じなので、北のクラシック等での活躍が期待できそう…?

    • ちゃん より:

      あ~、ほんとだ。Astana Qazaqstan Teamのエフゲニーが二人いるので、間違えてましたね。
      またも、教えていただきありがとうございます!

  2. 毎日読者K より:

    ①開発チームライダー、②プロチームの研修生、③育成ライダー、④ネオプロというのは、どういう違いかあまり理解していないので教えてくださいm(__)m

    以下の認識であってますか?

    ①プロのチームの下部組織チームでの契約ライダー(まだプロではない)

    ②プロチームで練習してるけどまだプロ契約してない?

    ③プロ契約済で、売り出し中って感じ?

    ④コンチネンタルチーム所属のライダー

    よろしくお願いしますm(__)m

    • ちゃん より:

      開発チームライダーというのは、各チームにあるコンチネンタルレベルのチームに所属しているライダーのことです。各チームは開発チームを置くことによって、
      trainee(研修生)を置く必要がなくなります。
      詳しくは下記の記事で説明しているので参考までに。

      https://chan-bike.com/fewer-trainees-on-the-world-tour-team

      ネオプロは、プロになって1年目のライダーのことをいいます。書き方がマチマチで分かりにくいですね。trainee(研修生)で今後は統一しようかなと思います。

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