まさかの結末だ。
序盤に落車したとはいえ、何も攻撃することなくタデイ・ポガチャルが遅れるとは誰が想像出来ただろう。
ロゼ峠の下りでは、無線でタデイ・ポガチャルは、「私は死んだ。」と。
何がタデイ・ポガチャルを襲ったのか、彼のインタビューから垣間見ることができる。
タデイ・ポガチャルを襲ったものは?
Together we are stronger. #WeAreUAE #UAETeamEmirates #TDF2023 pic.twitter.com/nKJ7WQFt3M
— @UAE-TeamEmirates (@TeamEmiratesUAE) July 19, 2023
できるだけたくさん食べようとしたが、足には何も入らず、胃の中に残ったままだった。3時間半も経つと本当に空っぽになってしまった。登りの一番下では本当に空っぽだった。
マルク・ソレルがアシストでついてましたが、厳しかったですか?
もし周りに素晴らしいサポートがなかったら…今日は表彰台を逃すだろうとすでに思っていたが、ゴールラインまでマルク・ソレルと本当に戦っていた。
2022年にイエロージャージを失ったグラノン峠のステージでも、今日よりずっと良かったと思う。だから今日はバイク人生で最悪の日の一つだったと言わざるを得ないが、戦い続けなければならない。
序盤で落車した影響はあったのですか?
分からない、それほど痛くない、少し痛い。体に影響が出たのかもしれないけど、今日は仕事ができなかっただけで、良い日ではなかった。
第20ステージのヴォージュ山脈の丘陵地帯では攻撃しますか?
今日が終わったら回復したいと思っている…脚が良ければ良いステージになるでしょう。ステージ優勝を目指して、アダムと一緒に表彰台を守ることができれば、良い仕上がりになるでしょう。
表彰を待つタデイの目はうつろ Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット
タデイ・ポガチャルは、胃腸不良があったので食べ物を受け付けることが出来ていない。加えて苦手な暑さも加わったために、完全にクラックしてしまった。これは対策のしようもない。
最悪な日が一番重要な日に巡ってくるとは。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュの手首骨折といい、今年のツールを勝たさない何か大きな運命のいたずらがあったといかいいようがない。
チームは最後から2番目の峠から守備的な戦術に変えていたが、それも全く意味をなさないものになってしまった。
表彰台にチームから二人が並ぶのは快挙だが、タデイは何を思うだろうか?
コメント
ポガチャルのあんな姿は見たくなかった…。
肉体的にも精神的もダメージが大きそうなので、今後のことも考えるとリタイアの可能性もあるかも…。
バットデイがこの日にくるとはねえ～。ただ、本人はまだステージ優勝を狙っているようですね。第20ステージまでには回復出来ると思いますが、さて。