覚えているだろうか。第14ステージの超級山岳ジュー・プラーヌ峠の頂上手前でアタックしたタデイ・ポガチャルだったが、モトバイクに邪魔されてブレーキをかけさせられた。
同じことが、ヨナス・ヴィンゲゴーを襲っている。完全に停車させられてしまった。
モトバイクが完全停車
Absolute chaos!
💛🇩🇰Vingegaard is forced around the race director’s car as it’s blocked by a stalled moto 🏍️#TDF2023 #ITVCycling pic.twitter.com/SJMPuvJHwM
— ITV Cycling (@itvcycling) July 19, 2023
モトバイクがとまって、オフィシャルカーが通れなくなり、ヨナス・ヴィンゲゴーとウィルコ・ケルデルマンは完全に足を止める事態に。
急こう配だったので、一度止まると大変。観客が群がって拍車をかけてしまった。
モトバイクに乗っていたのはトマ・トマ・ヴォクレール。トマ・ヴォクレールはTeam Europcarに所属していた2011年に、マイヨ・ジョーヌを10日間着用し総合4位で終えている。
.@ThibautPinot stopped on Loze by moto carnage 😭 @LeTour @GroupamaFDJ #TourdeFrance
🎥 @cottydale pic.twitter.com/EqDTxCnFcJ— The Col Collective (@colcollective) July 19, 2023
後ろからきたGroupama – FDJのティボー・ピノは完全に通れなくなって停車。
このアクシデントでトマ・ヴォクレールと運転者は500スイスフランの罰金と翌日のレース参加停止処分となっている。
ヨナス・ヴィンゲゴー
🇩🇰Jonas Vingegaard is dropped by @PelloBilbao1990!
Simon Yates takes P2, Bilbao P3🇩🇰Jonas Vingegaard est lâché par @PelloBilbao1990 !
Simon Yates prend la deuxième place, Bilbao la troisième #TDF2023 pic.twitter.com/NTpZY4FtuE— Tour de France™ (@LeTour) July 19, 2023
ゴール前では、引き続けていたのでペッリョ・ビルバオについていけず、ステージ4位。クイーンステージでの優勝とはならなかった。
とてもうれしい。リードが7分以上になるとは予想していなかった。タイムトライアルで僕が勝った後も作戦は変えなかった。
チーム全体が素晴らしい走りを見せてくれた。我々の計画は完璧に実行された。
ツールをほぼ手中におさめたのでは?
まだパリには到着していない。土曜日にタフな山岳ステージがあるので、集中しなければならない。
アタックが続くことを期待している。しかし、我々が信じられないほど良いポジションにいることは明らかだ。
モトバイクによって止められたことについては?
間違いなくクレイジーだった。たくさんの人がいたので、車を止めるために一時停止しなければならなかったが、それは残念だった。
しかし、ツールの終わりに20%の勾配がある場合、それは起こり得ると思う。
Jumbo-Vismaは、このステージで主導権をUAE Team Emiratesに預けても良かったはず。しかし、チームは序盤からネイサン・ファンフーイドンク、ディラン・ファンバーレ、クリストフ・ラポルトで牽引して凄まじいペースを刻んだ。
あらたな戦術でチームスカイが7回総合優勝していたころには考えられないパターンだ。退屈させないレースはファンには嬉しい。
それを可能とするチーム補強も出来ている。ヨナス・ヴィンゲゴーの強さは際立っているが、アシストなしでは戦えない。ヨナス・ヴィンゲゴーの連覇が迫っている。
コメント
優勝はほぼヴィンゲゴーで決まりとして、もしブエルタでログリッチが勝てば今年のグランツールをユンボ・ヴィスマが完全制覇することになりますね。
同一年のグランツール3つを同一チームが全て制したことって過去に例があるんでしょうか?
ログリッチがブエルタを制覇できたら凄いことですね。
2017ツール・2017ブエルタ、2018ジロとフルームが3連続で総合をとってますね。2018ツールはゲラント・トーマスが制覇しましたが、2018ブエルタまではスカイでも取れませんでしたね。
もし、プリモッシュ・ログリッチがブエルタを制覇すると初めてのことになるかも。