第14ステージでは、Jumbo-Vismaは序盤から集団をコントロール、山岳ステージ優勝を狙うジュリオ・チッコーネ(Lidl-Trek)、マイケル・ウッズ(Israel – Premier Tech)の逃げを封印する。
そして、超級山岳ジュー・プラーヌ峠の頂上手前3.7kmからタデイ・ポガチャルはアタック。しかし、数秒のリードのままヨナス・ヴィンゲゴーが残り1.7kmで追いついた。
ここで、ヨナス・ヴィンゲゴーは前で走る選択。当然、タデイ・ポガチャルは超級山岳のボーナスタイムを狙って、残り500mから猛ダッシュ。
しかし、ここでアクシデントが発生してしまう。
モトバイクが~
O ataque e as motos#Tdf2023 #ciclismonaespn
— O País do Ciclismo (@opaisdociclismo) July 15, 2023
猛烈なスパートでヨナス・ヴィンゲゴーを置き去りか~と思った場面で、すぐにモトバイクに邪魔されている。
前日の第13ステージのゴール前と同じ距離での発射であり、スプリント力のあるタデイ・ポガチャルならば、山岳ポイントまでに大きくリードしていたことは十分に考えられる場面だった。
ここで、前に出ていたタデイ・ポガチャルは、ヨナス・ヴィンゲゴーの逆襲にあいボーナスタイム8秒を奪われてしまう。
- 超級山岳ジュー・プラーヌ峠 ヨナス・ヴィンゲゴー8秒・タデイ・ポガチャル5秒
- ゴール ヨナス・ヴィンゲゴー4秒・タデイ・ポガチャル6秒
ゴールでは2位でゴールしたタデイ・ポガチャルが6秒のボーナスタイムを獲得したが、差し引きでは1秒ヨナス・ヴィンゲゴーが上回る結果となった。
これが、超級山岳でタデイ・ポガチャルがモトバイクに阻まれていなかったら、結果は変わっていたかもしれない。
モトバイクのライダーが罰金
タデイ・ポガチャルの攻撃を妨害した2人のモトバイクのライダーは厳しい処罰に。
- フランス・テレビジョンのテレビ用バイク
- レキップの写真家がのったバイク
彼らはそれぞれ500スイスフランの罰金となっている。
審査報告書の公式コメントは次の通り。
「レース中の車両の動きに関する規定やガイドラインに違反した。ジュー・プラーヌ峠でのスプリントでは、報道機関の仕様が尊重されませんでした。」
このペナルティにより、運転手とカメラ、写真家は日曜日のステージでは撮影が許可されない。商売あがったりだ。
タデイ・ポガチャルの反応
#TDF2023 Fight until the very end🤍. #UAETeamEmirates #WeAreUAE pic.twitter.com/9AcxtyFuIr
— @UAE-TeamEmirates (@TeamEmiratesUAE) July 15, 2023
ジュー・プラーヌ峠手前のアタックはモトバイクに阻まれてましたが。
そう、最初のスプリントは無駄だったと思う。残念だ。でも、結果は変わらなかったと思う。
ボーナスを得るためにスプリントすることができなくなったので、足に力が抜けた感覚がまだ残っていた。それを台無しにしてしまった。しかし、それが現実なのだ。
勝てなかったけど、ハードにプッシュしたし、ポジティブな気持ちで次のステージに臨むことができる。
ツール・ド・フランスはどこで決まるのか?
明日は本当にハードなステージが控えているし、タイムトライアル、第17ステージはロズ峠の到着が近い。本当にタイトになるけれど、これらのステージに向けていいマインドセットといい脚を持って臨むよ。
仮に、モトバイクの阻止がなければ、カルロス・ロドリゲスが追いつくこともなかったかもしれない。ステージ優勝さえも左右するアクシデントだった。結果を左右するのが外部環境であるというのは少し残念な感じだ。
特に、互角の実力で勝負しているのだから、このタイム差がパリでどうなっているのか気にかかる所だ。
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