INEOS Grenadiersがレムコ・エヴェネプールに興味を示しているのは、かなり前からの話だ。
昨年末には、レムコがINEOS Grenadiersと契約したという偽ツイートも出ていた。
今度の話は、レムコのみならず丸ごと買収するという話だ。こうなると、自動的にレムコを手にいれることができる。
可能性はあるのか?
INEOSグループのオーナー、ジム・ラトクリフは総資産218億ドル(約3超700億)といわれている。
ラトクリフ氏は、自転車競技に多額の資金を投資する意欲があることで知られており、INEOS Grenadiersの予算は約5,000万ユーロ(約77億円)と言われている。
主に総合優勝を目指してツール・ド・フランスに参加しているのは間違いない。しかし、2019年のツールでエガン・ベルナルが優勝した後、チームはマイヨ・ジョーヌ争いに参加しなくなった。
現在の総合有力選手は
- タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
- プリモシュ・ログリッチ、ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma
- レムコ・エヴェネプール Soudal – Quick Step
これらの選手がグランツールを独占している状態では、INEOS Grenadiersの誰かが優勝する可能性は低い。
Soudal – Quick StepのGM、パトリック・ルフェーブルは現在68歳。チームを売却したのではないかという噂が出てもおかしくない年齢とも思える。
レムコ・エヴェネプールは、2026年末までSoudal – Quick Stepと契約を結んでおり、UCIの規定では現在契約しているライダーにアプローチしてはいけないと定めている。
ただ、パトリック・ルフェーブルは今週のインタビューで以下のように述べている。
「可能性は0.00パーセント。レムコに対して、私はこれからもノーと言い続ける。」それはそうで、レムコが移籍すればチーム自体が解体されてしまうからだ。
スポンサーは去ってしまうだろう。では、どうやってレムコを獲得するのか。それには、チームを丸ごと買収するという噂がある。
そうなった場合には、グランドツアーのためのチームとクラシックに向けたプロコンチネンタルを構築することも可能だ。これならば、二つのチームを運営できる。
そして、Pinarelloに変わって、Specializedが参入することになる。あくまで噂レベルだけど、パトリック・ルフェーブル自身が「煙のあるところには火がある」と自ら語っていることだ。
まあ、ジム・ラトクリフにとっては、他のチームを買収するくらいは総資産から言ったらほんのわずかだ。全くない話ではないかもしれない。
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