終わってみれば、ボルタ・ア・カタルーニャはイネオスが表彰台を独占するという結果になっている。
アダム・イェーツは、総合優勝を飾り、2人のチームメイトとともに表彰台に上ったことで、自身とチームにとって完璧な一週間となった。
アダム・イェーツは、第3ステージのヴァルテ2000の山頂ゴールを1位でフニッシュし、首位に立つ。
UAEツアーでの総合2位に続き、アダム・イェーツにとって、イネオスでの初の総合優勝となった。
独占は誰も考えてなかった
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2020ツール・ド・フランスでは、4ステージに渡ってイエロージャージを着用したアダム・イェーツ。
今回の勝利はキャリアで4回目の総合優勝となるが、これほど圧倒的な勝利はない。当然、イネオスの強力なチーム力があってこそだ。
2018年のツール・ド・フランス優勝のゲラント・トーマスに、2019年のジロ・デ・イタリア優勝のリチャード・カラパスという2人のグランツール優勝者がアシストしてくれるのだから、こんなチームはないだろう。
更に、元世界TTチャンピオンのローハン・デニスに、2020ツール・ド・フランス総合3位のリッチー・ポートもいるのだから、どのチームも対抗出来るはずがない。
アダム・イェーツは
シーズン序盤での勝利は本当に特別な気分で、チームメイトの2人と表彰台を共にするのはさらに特別な気分だ。これ以上、何を言っても無駄でしょう。
完璧な一週間だった。レースに勝ちたいという大きな目標を持ってスタートしたが、1-2-3位で表彰台に上れるとは誰も思っていなかったでしょう。
クライマーだけでなく、フラットの選手たちのハードワークが、私たちをトラブルから守り、見守ってくれたことを示している。全体的に完璧な一週間だった。
アダム・イェーツが第2ステージの個人タイムトライヤルで7位に入ったことも今回大きな収穫だった。
この記録はゲラント・トーマスよりも7秒速く、リッチー・ポートから1秒遅いだけの素晴らしいタイムだ。
第3ステージ以降、無難にリーダーをキープ出来たのは、チームの手厚いアシストがあったからに他ならない。最終日も、モビスターの急速なペースアップにもアシストを使い切って対応した。
これが、他のチームだったらアシストなしの丸裸になっていたことだろう。アダム・イェーツのブエルタ制覇も十分に可能だろう。
ゲラント・トーマスは早い表彰台に驚く
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一方、ゲラント・トーマスも、予想していたよりもずっと早い時期に表彰台に上ったことで、自分自身に驚いている。
この夏、2018年のツール・ド・フランス優勝の再現を目指しているトーマスは、次のように述べている。
ワールドツアーのレースで表彰台に戻ってくることができた。
正直なところ、年初の時点では、こんなに早く好調になることは目標ではなかった。懸命に努力してきて、レースごとにどんどん良くなってきた。
士気も高く、みんなと一緒にレースを楽しんでいるし、3人で優勝できるなんて本当に信じられない。良い結果を得ることは自信につながる。
確かに、イネオスは強かった。
だが、最大のライバルとなるプリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)とタデイ・ポガチャル(UAE-Team Emirates)がいなかったことを忘れてはいけない。
ベストメンバーで望んでくるツール・ド・フランスでは、最後は個々の力の差で勝負がつくかもしれない。
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