今年の終わりには、ワールドチームの間で昇格と降格が行われる。
これは、WorldTourチームとProTeamsが過去3シーズン、つまり2020年、2021年、そして2022年に獲得したポイントの総数で決定する。
今年の終わりに、UCIは、このランキングの上位18チームに、必要に応じて2023、2024、および2025シーズンのWorldTourライセンスを付与行う。
では、今年のジロ・デ・イタリアの3週間の間でのUCIポイント獲得状況はどうなっただうか?
ジロ・デ・イタリアを終えて上位チームは
Despite not taking part in the Giro, TotalEnergies and Arkéa-Samsic have accumulated over the last three weeks more points than most WorldTeams: pic.twitter.com/Ct03l1MUez
— El tío del dato (@eltiodeldato) May 30, 2022
上記ツイートの赤の部分がジロ・デ・イタリアの獲得ポイント。青は、ジロ以外のレースでの獲得ポイント。
Team Arkéa SamsicとTotalEnergiesは、ジロに出ていなくても、しっかりとポイントを獲得しているところが凄い。
Team Arkéa Samsicは、作戦大成功といったところか。
マリアローザを獲得したBORA-hansgroheがトップ。ジェイ・ヒンドレーのマリアローザ以外にも、レナード・ケムナのステージ勝利。
エマヌエル・ブッフマンも総合7位で260UCIポイント獲得しているのが効いている。まあ、当然ですね。
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
ヤン・ヒルト総合6位に第16ステージ優勝。ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ総合8位、ビニヤム・ギルマイの第8ステージ優勝と大活躍。
更に、ツアー・オブ・ノルウェーでは、アレクサンダー・クリストフがステージ優勝している。サーキット・デ・ワロンヌではアンドレア・パクアスロンが優勝。
リチャル・カラパス総合2位。攻撃してステージ優勝も狙うというパターンではなく、従来のトレインパターンだったが、安定はしていた。
ジロ以外のツアー・オブ・ノルウェーで、イーサン・ヘイターがステージ優勝、ルーク・プラップが総合3位となり、この3週間で約1,000UCIポイントを獲得した。
ミケル・ランダ総合3位、ペッリョ・ビルバオ総合5位、サンティアゴ・ブイトラゴ総合12位にステージ優勝。チームの総合タイムでも、BORA-hansgroheを上回っており、全員が良いメンバーだった。
ヤン・トラトニクを早くから欠いていたのに、総合争いに残ったのは凄いことだ。
降格の可能性のあるチームは
下位に目を向けてみると、
- 21位 Team DSM
- 22位 EF Education-EasyPost
- 24位 Israel – Premier Tech
Team DSMは、アルベルト・ダイネーゼが第11ステージで優勝したが、頼みのロマン・バルデがリタイヤしたのが大きい。
EF Education-EasyPostは、ヒュー・カーシーが総合9位と第15・17ステージで4位となり204UCIポイントを獲得している。
最下位となったIsrael – Premier Techは、ジロ・デ・イタリアで全くポイントが取れていない。
逆に、危ないとされていたLotto Soudalは、トーマス・デヘントが第8ステージ優勝。アルノー・デリーがマルセル・キントで優勝。アントワープ・ポートエピックでフロリアン・フェルメルシュが優勝して、ジロ以外で獲得しており、この3週間では5位になっている。
Lotto Soudalは、カレブ・ユアンの勝利はなかったけれど、危機から脱出したかもしれない。
下位チームで危険な3チームは、相当頑張らないといけない。
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